英語の歴史から考える英文法の「なぜ」2

英語の歴史から考える英文法の「なぜ」2
試し読み
著者 朝尾幸次郎
ジャンル 書籍 > 英語・英語学 > 音声・文法・語法
大学テキスト > 英語学 > 英語学・英文法
出版年月日 2021/04/05
ISBN 9784469246469
判型・ページ数 四六・208ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税10%)

内容

小説・映画のなかの生きた英文法の「なぜ」をひもとく

「学生時代に読みたかった」「目からウロコの1冊」――ご好評に応える第2弾! 学校英文法の視点からは「なぜ?」と感じられる表現を取り上げ、英語史の視点から解説します。今回は小説や映画のなかの生きた英語の文法の「なぜ」にフォーカス。英語の歴史をたどると、小説・映画が一層深く味わえます。

★本書の内容の一部をご覧いただけます。書影下の 試し読み ボタンをクリック!

[特別公開]朝尾幸次郎「『英語の歴史から考える英文法の「なぜ」2』刊行によせて 歴史と文化で読み解く英文法の「なぜ」」(『英語教育』2021年5月号掲載)

目次

まえがき
本書での表記

プロローグ:誤植ではなかったa accident

1 英語のたどった道
 1.1 複雑な屈折をもっていた英語
 1.2 屈折を落としていった英語
 1.3 標準語と方言の誕生
 <英文法こぼれ話>現代英語に残る古英語

2 動詞と時制の謎:驚きの過去形・現在完了形
 2.1 I seen / I don'tと言うのはなぜ
 2.2 beenだけで現在完了を表すのはなぜ
 2.3 過去形がknowedなのはなぜ
 2.4 過去形で現在完了を表すのはなぜ
 2.5 Are you finished?のように言うのはなぜ
 <英文法こぼれ話>アメリカ英語はアイルランドの香り

3 定冠詞・名詞・副詞の謎:教わらなかった形
 3.1 定冠詞:つけるの、つけないの?
 3.2 複数なのに-sをつけないのはなぜ
 3.3 realやawfullを副詞に使うのはなぜ
 3.4 anywaysのように言うのはなぜ
 <英文法こぼれ話>小説の流儀:繰り返しを避ける

4 代名詞の謎:格の表し方
 4.1 meを所有格に使うのはなぜ
 4.2 meが主語の位置に現れるのはなぜ
 4.3 themをthoseのように使うのはなぜ
 4.4 Tom Sawyer heのように言うのはなぜ
 <英文法こぼれ話>「あなたたち」を何と言う

5 数と人称の謎:一致しないのはなぜ
 5.1 we was/you wasと言うのはなぜ
 5.2 he don't/she don'tと言うのはなぜ
 5.3 <3単現>でないのに-sがつくのはなぜ
 5.4 複数形にthere'sを使うのはなぜ
 <英文法こぼれ話>アイルランドの香り漂う3人の作家

6 黒人英語の謎:破格に見えるのはなぜ
 6.1 初めて見ると驚く黒人英語
 6.2 基本形で過去を表すのはなぜ
 6.3 <3単現>なのに-sをつけないのはなぜ
 6.4 areとisが現れないのはなぜ
 6.5 人称にかかわりなくbeを使うのはなぜ
 6.6 doneで完了を表すのはなぜ
 6.7 黒人英語はどこから来た
 <英文法こぼれ話>もうひとつの「風と共に去りぬ」

7 疑問文・否定文の謎:助動詞doを使わないのはなぜ
 7.1 What you doing?と言うのはなぜ
 7.2 What you did?と言うのはなぜ
 7.3 If I mistake notと言うのはなぜ
 7.4 How come...?と言うのはなぜ
 7.5 Have you...?とDo you have...?どちらを使う
 <英文法こぼれ話>裁判で争われた黒人英語

8 語順の謎:said Poirotのように言うのはなぜ
 8.1 「・・・とポアロは言った」をsaid Poirotと言うのはなぜ
 8.2 「・・・と私は言った」をsays Iと言うのはなぜ
 8.3 So am I.(私もそうだ)と言うのはなぜ
 <英文法こぼれ話>翻訳の腕を見分ける法

9 綴り字と発音の文法:究極の言文一致
 9.1 辞書にない綴り字が現れるのはなぜ
 9.2 doin'にアポストロフィーがあるのはなぜ
 9.3 gonna/warm/dunnoと綴るのはなぜ
 <英文法こぼれ話>“OK”と“All right”どちらを使う

10 圧力に屈した英文法
 10.1 whoとthatどちらを使う
 10.2 ain'tが論争になるのはなぜ
 10.3 二重否定で否定を表すのはなぜ
 10.4 標準英語が二重否定に使わないのはなぜ
 <英文法こぼれ話>「正しい」ことば、「誤った」ことば

エピローグ:プア・チュー・カンの英語

あとがき
参考書目
索引

関連書籍
Related Books

ジャンル