英語科教育実習ハンドブック 第4版

英語科教育実習ハンドブック 第4版
著者 加藤茂夫
杉山敏
荒木美恵子
ジャンル 書籍 > 英語教育 > 英語教育
大学テキスト > 英語教育・英会話・実務英語 > 英語教育
出版年月日 2020/12/01
ISBN 9784469246445
判型・ページ数 A5・258ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税10%)

内容

英語教師を目指す教育実習生にとって必読の書

1996年初版のハンドブック後継版として、大幅リニューアル。普遍的な内容は残しつつ、小学校英語やICT活用、合理的配慮や保護者対応など、新学習指導要領下で英語教師として教壇に立つために学んでおくべきこと、現代の小・中・高それぞれの学校現場に赴くうえで知っておくべきことなどを具体的に紹介する。

目次

まえがき

第1部 教育実習へ行く前に

第1章 教育実習の目的

1.教育実習の全般的な目的
(1)教員の職務や学校業務などの学校運営について知る (2)生徒指導・学級運営などに関わる事項を理解し、体験する (3)学校指導の実践を行う
2.外国語活動・外国語(英語)科における教育実習の目的

第2章 実習前の準備

1.実習の前に考えておくべきこと
(1)なぜ英語科の実習を行うのか (2)英語教師の役割 (3)英語科教員としての資質・能力
2.実習前に準備すべきこと
(1)実習の履修要件 (2)実習校の決定 (3)実習校の事前訪問 (4)教科書・教材の準備 (5)印鑑・履歴書等の準備 (6)教育実習日誌

第3章 学校現場の現状

1.学校の1年
2.学校の1日
(1)出勤 (2)捺印 (3)朝の職員打ち合わせ (4)朝の会 (5)授業開始 (6)空き時間 (7)給食 (8)昼休み (9)清掃の時間 (10)午後の授業開始 (11)帰りの会 (12)放課後から退勤まで
3.現在の学校で留意すべき点

第4章 教育実習先で気をつけるべきこと

1.今日から「先生」の朝
2.実習生としてのあいさつ
3.服装
4.指導教員との接し方
5.児童・生徒との接し方
6.職員室・教室で気をつけること
7.観察
(1)教師の観察 (2)子どもの観察
8.安全管理
9.いじめやハラスメントへの対応
(1)いじめの定義 (2)いじめに対する基本認識 (3)学校及び学校の教職員の責務
10.電話対応
11.特別な支援を必要とする児童・生徒への対応

第5章 授業観察

1.観察・参加の目的
2.学校生活全体の観察・参加
(1)児童・生徒の登校 (2)欠席生徒の連絡 (3) 職員朝会・打ち合わせ (4)朝の学級活動(SHR) (5)給食・清掃指導 (6)休憩時間 (7)帰りの学級活動 (8)課外活動
3.授業全般の観察・参加
4.英語授業観察のポイント
5.観察記録の取り方
(1)簡易観察記録シート (2)詳細観察記録シート (3)記号システムでの記録シート (4)動画による記録

第2部 教育実習先で

第6章 教材研究と指導案の作成

1.教材研究の概要
(1)教材の種類 (2)「教科書で教える」ということ
2.教科書全体の教材研究
(1)教科書の全体的な構成と特徴を把握する (2)言語材料の配列順序を把握する (3)題材(トピック)の配列順序を把握する (4)新出語彙・表現の配列順序を把握する (5)「内容のまとまり(5領域)」の配列や構成を把握する (6)確認・練習・発展問題などの構成と配列順序を把握する
3.単元全体の教材研究
(1)単元で扱う言語材料を把握し、指導目標を設定する (2)単元の題材について把握し、指導目標を設定する (3)単元の評価規準の作成 (4)単元の指導計画の作成
4.本時の教材研究
(1)本時の指導目標を設定する (2)本時で扱う言語材料について理解を深める (3)本時で扱う題材について理解を深める (4)本文の音声や単語のスペル等を確認する (5)利用できる補助教材を考える

第7章 学習指導案の作成

1.学習指導案とは
2.学習指導案作成に向けて構想を練る
(1)全体構想を立てる (2)授業を構成する「タテ」と「ヨコ」の構想を練る (3)1時間の授業の構成要素を理解する (4)明確な意図を持った授業構成を検討する
3.学習指導案作成の具体的な方法
(1)5分や10分を意識して指導案を作る (2)シナリオ形成(実際に話すことば)で書いてみる (3)指導案の構成
4.授業に向けた留意点
(1)指導案を暗記する (2)間を取る (3)使用機器の準備・点検をする

第8章 学習指導案例

1.中学校英語学習指導案例
2.小学校外国語学習指導案例
3.小学校外国語学習指導案例(ALTとのTT略案)
4.高等学校 英語コミュニケーション I 学習指導案例
5.高等学校 論理・表現 I 学習指導案例

第9章 授業の工夫

1.教室に入る
2.授業の開始
3.Warm-up活動のコツ
(1)スモール・トーク (2)ペアでのスピーキング (3)ストーリーのレビュー (4)単語あて
4.活動の指示のコツ
5.オーラル・イントロダクションのコツ
6.教科書本文の理解
7.指名のコツ
8.単元デザイン
9.4技能統合のコツ
(1)インプット→アウトプット (2)アウトプット→インプット(→アウトプット) (3)インプット→インプット (4)アウトプット→アウトプット
10.ペア/グループ活動のさせ方
(1)ペア活動が有効な例 (2)ペアによるスピーキング活動 (3)ペア/グループ活動時の指示 (4)ペアの組み方 (5)グループ活動
11.音読
(1)音読の利点と注意点 (2)授業での活動例 (3)発音の間違い (4)音読と家庭学習
12.小学校での授業づくりの工夫
13.指導全般に関わる態度など

第10章 教具・教材・ICTの活用

1.黒板の活用
(1)板書のねらい (2)留意点 (3)活用術
2.線画の活用
(1)線画を活用するねらい (2)留意点 (3)活用例1:線画の利用 (4)活用例2:児童・生徒が描いた絵画の活用
3.動画の活用
(1)動画を活用するねらい (2)留意点 (3)活用例
4.指導用デジタル教材
(1)音声再生 (2)フラッシュカード (3)フラッシュカード・ムービー (4)隠す・ペン書き
5.DVD、デジタル教材等を提示するために
(1)コンピュータ (2)電子黒板 (3)実物(教材)提示装置
6.タブレット端末

第11章 ティーム・ティーチング

1.授業までの流れと準備
(1)指導案の作成 (2)事前打ち合わせ
2.授業中
(1)英語教員(実習生)がメイン(主担当)で、ALTがサブ(副担当)の時 (2)ALTがメイン(主担当)で、英語教員・学級担任(実習生)がサブ(副担当)の時
3.授業後

第12章 教室管理

1.教室に入ったら
(1)教室の明るさ (2)教室の温度 (3)出席を取る
2.授業中に
(1)うるさい時 (2)児童・生徒の声が出ない時 (3)指名の仕方 (4)発言を求める (5)訂正する・励ます・ほめる (6)個人に注意を促す (7)指名しても黙っている生徒、または挙手しない生徒への対応 (8)机間指導 (9)間を取る (10)タブレット使用時の留意点
3.万が一のことが起きたら

第13章 教室英語

1.留意点
2.活用例
(1)授業を始める/あいさつをする (2)自己紹介をする (3)教室の環境を整える (4)児童・生徒の様子や理解を尋ねる (5)前時の復習をする (6)新教材の導入をする (7)様々な言語活動で指示する (8)指名する (9)発問する (10)児童・生徒の理解を確認する (11)単語や語句の口頭練習や音読活動を指示する (12)ノートやハンドアウトなどに書く活動を指示する (13)ハンドアウトなどを配布したり集めたりする (14)ほめたり励ましたりする (15)叱る、注意する (16)授業を終了する

第14章 ユニバーサル・デザインを考慮した指導

1.通常学級における障がい児童・生徒の支援
2.「読み書き障がい」とは
3.ユニバーサル・デザインを考慮した英語授業
(1)ユニバーサル・デザインとは (2)英語授業におけるUDの導入

第3部 教育実習を終えて

第15章 実習の振り返りと関係者へのお礼

1.なぜ振り返りが必要なのか
2.教育実習日誌とは
(1)実習日誌の構成 (2)毎日の実習の振り返り (3)アクション・リサーチの枠組みによる振り返りと授業改善
3.実習後の振り返り
(1)「教科指導」についての振り返りのポイント (2)「生徒指導/児童・生徒との関わり」についての振り返りのポイント
4.実習校への礼状について
(1)教員宛ての礼状 (2)児童・生徒(配属クラス)宛ての礼状

用語集
文献案内
あとがき
参考文献
索引

ジャンル