身近な漢語をめぐる

新刊
身近な漢語をめぐる
著者 木村秀次
ジャンル 書籍 > 漢文・中国古典
出版年月日 2018/08/20
ISBN 9784469232790
判型・ページ数 四六・240ページ
定価 本体2,200円+税

内容

生活にいきづく漢語の知られざる魅力を探る

音読みの漢字のことば、すなわち「漢語」を私たちは日常生活で何気なく使っている。しかし、「茶」に訓読みはあるか、「青春」が人生の春をさすのはなぜか、「一期一会」はいつどこで生まれた語かなど、ふと考えてみるとわからないことが多い。日本と中国の詩や文章などを挙げつつこれらの謎に思いをめぐらせて、豊かな漢語の世界を開く一冊。

目次

はしがき
付記

Ⅰ 読みのすがた
  字、茶――字音のみの漢字
  菊、蝶――古訓と漢字音
  コラム1 「塔」の拡大と和名
  出生(一)――出自と読み
  出生(二)――読みの推移
  洗濯――連濁の現象
  時雨、紅葉――熟字訓(一)
  黄昏――熟字訓(二)

Ⅱ 意味のうごき
  青春(一)――漢詩における「青春」
  青春(二)――明治文学の「青春」
  コラム2 「白」の解字
  遠慮――意味の日本語化(漢籍出自の語)
  我慢――意味変化と類義語(仏典出自の語)
  コラム3 「鉢」のいろいろ
  亡命、泥酔――熟語構成字の意味
  田、城、沢――日・中異義語
  コラム4 「搾」と「榨」

Ⅲ 表現のはたらき
  粛粛、蕭蕭――畳語型の漢語オノマトペ
  深深と「しんしん」――漢字表記と仮名表記
  コラム5 「弧」をめぐる語種
  温故知新、如是我聞――四言の流れ
  一期一会、一石二鳥――四字熟語の出自
  柳眉、蛾眉――もの・ことのたとえ
  蜂起、蛇行――動きの見立て

Ⅳ 文明とのかかわり
  沸騰――古代漢語の再生と比喩
  蒸発――蘭学者の造語
  焦点――自然科学用語と比喩
  コラム6 「麻」の意味と漢語
  生産と製産――明治初期の訳語一斑
  世紀――啓蒙思想家の造語
  灯明台・灯台――実体の異なり
  
あとがき
要語索引

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