サーフライフセービング教本

JRC蘇生ガイドライン2015準拠

サーフライフセービング教本
著者 日本ライフセービング協会
ジャンル 書籍 > スポーツ技術・トレーニング・コーチング > 水泳・競泳
出版年月日 2018/04/20
ISBN 9784469268416
判型・ページ数 B5変・224ページ
その他の情報 オールカラー
定価 3,080円(本体2,800円+税10%)

内容

海やプールの監視・救助に必要な知識を満載

海やプールなどの水辺の事故で怪我をしたり命を落としたりする人は少なくない。遊泳者が水の怖さや安全の知識をもっと知っていたら、監視者が適切に行動していたら、救える命は数多くあっただろう。本書では、海の知識やパトロールやレスキューの方法といったライフセービングにかかわる最新の知識をオールカラーで解説。

目次

サーフライフセービング教本の発刊にあたって

第1章 ライフセービング概論

1.ライフセービングとその活動
2.国内外におけるライフセービングの歴史と展望
 (1)世界のライフセービング史
 (2)日本のライフセービング史
3.日本ライフセービング協会とその活動
 (1)活動目的
 (2)事業概要 ~JLAミッション~
 (3)事業理念 ~JLAヒューマンチェーン~
4.監視・救命活動としてのライフセービング
 (1)最後の手段としての救助活動
 (2)「救う」より「守る」を重視
5.競技スポーツとしてのライフセービング
 (1)スポーツとしての発展
 (2)ライフセービングの本質とスポーツ
 (3)ライフセービングの主な競技種目
6.教育活動としてのライフセービング
 (1)学校教育におけるライフセービングの位置づけ
 (2)ライフセービング教育の目指すもの
 (3)ライフセービング教育のこれから

第2章 ライフセーバーの心がけ

1.態度とマナー
2.日常的な体調管理
 (1)健康管理
 (2)飲酒の影響
 (3)喫煙の影響
3.暑熱環境下における体調管理
 (1)高温環境と水分摂取
 (2)日焼けの危険性とその予防
4.トレーニングと食事
 (1)トレーニングの必要性
 (2)食事の必要性
5.マリンスポーツの実践

第3章 サーフスキルとトレーニング

1.サーフスイムスキル
 (1)目標物の確認
 (2)浅瀬を移動するスキル
 (3)スイムスキル
2.ボードスキル
 (1)ボード操作を行う心構え
 (2)ボードコントロール
 (2)波越え操作と波を利用した操作
3.ライフセーバーのためのトレーニング理論
 (1)トレーニングの原理・原則
 (2)エネルギー供給機構
 (3)骨格筋の活動
 (4)ライフセーバーのためのフィットネストレーニング
4.ライフセーバーのためのリスクマネジメント
 (1)リスクマネジメント
 (2)トレーニングのリスク管理

第4章 海の知識

1.天気図の見方と変化の予測
 (1)気象を理解する意味
 (2)天気図の種類とその見方
 (3)観天望気
2.気象と海象の変化
 (1)高気圧の特徴
 (2)低気圧の特徴
 (3)前線の特徴
 (4)台風の特徴
3.局地的な風の種類とその特徴
 (1)海岸付近の局地的な空気の流れ(風)
 (2)オンショア(海風)の特徴と海象への影響
 (3)オフショア(陸風)の特徴と海象への影響
4.波の種類とその特徴
 (1)波の発生のメカニズム
 (2)砕波のメカニズム
 (3)砕波の種類とその特徴
5.リップカレントの種類とその特徴
 (1)リップカレントの発生メカニズム
 (2)リップカレントの種類
 (3)リップカレントの確認方法
 (4)リップカレントの危険性と活用
 (5)リップカレントからの逃れ方
6.その他の注意しなければならない流れと地形
 (1)沿岸流(ロングショアカレント)の特徴
 (2)逆潜流(アンダー・トゥー)の特徴
 (3)河口流の特徴
 (4)吹送流とオフショアによる流れの特徴
 (5)インショアホールの特徴
7.潮汐の種類とその特徴
8.津波の特徴と対策
 (1)津波発生のメカニズム
 (2)想定される津波
 (3)津波対策の現状
 (4)ライフセーバーのとるべき対応
9.海流の種類とその特徴
10.危険な海洋生物
 (1)基本的な対処方法
 (2)海の危険な生物の分類
 (3)症状と応急手当

第5章 サーフパトロール

1.わが国の海水浴場
 (1)現状と問題点
 (2)海水浴場の定義
 (3)開設責任者の役割
2.被救助者の特徴
 (1)パトロールログと各種レポートの意味とその活用
 (2)溺者の特徴
 (3)溺水事故の事例
3.パトロールの基本的な考え方
 (1)パトロールの基本
 (2)ライフセーバーの役割
 (3)パトロール期間中の留意点
4.パトロールの実際
 (1)パトロールの組織体制
 (2)パトロールを実施するうえでの留意点
 (3)パトロールにおける役割
 (4)事故防止のための監視
 (5)パトロールで使用される器材
 (6)器材のメンテナンス
 (7)パトロールログと各種レポートの記入方法
 (8)ロープワーク
5.コミュニケーション
 (1)パトロール環境に応じたコミュニケーションの大切さ
 (2)コミュニケーション器材の種類とその特徴
6.インフォメーション
 (1)パトロールにおけるインフォメーション
 (2)インフォメーション器材の種類とその特徴
7.パトロールに関するマネジメント
 (1)マネジメントの考え方
 (2)パトロールにおけるPDCA

第6章 サーフレスキュー

1.レスキューの基本
 (1)事故防止の大切さ
 (1)パトロールにおけるリスクマネジメント
 (2)レスキューの原則
 (3)レスキュー方法の選択
2.レスキュー方法とその分類
 (1)レスキュー方法の分類
 (2)レスキュー方法の実際
 (3)レスキュー方法とその危険性
3.レスキュー器材とその用途
 (1)レスキューにおける器材の有用性
 (2)レスキュー器材の特徴とその用途
4.ボードレスキュー
 (1)レスキューボードを用いたレスキューの基本
 (2)ボードレスキューの流れ
 (3)自力でボードに乗ることのできる溺者に対するボートレスキュー
 (4)自力でボードに乗れない溺者に対するボードレスキュー
 (5)呼吸が停止している溺者に対するボードレスキュー
 (6)ボードを利用したその他のレスキュー
5.チューブレスキュー
 (1)レスキューチューブを用いたレスキューの基本
 (2)チューブレスキューの流れ
 (3)自力でボードに掴まることのできる溺者に対するチューブレスキュー
 (4)自力でチューブに掴まれない溺者に対するチューブレスキュー
 (5)呼吸が停止している溺者に対するチューブレスキュー
 (6)波が高い場合に用いられる救助技術
 (7)チューブレスキューでのアシスタント方法
6.マスレスキュー
 (1)マスレスキューが必要な場面
 (2)レスキューボードを用いたマスレスキュー
 (3)その他の器材を用いたマスレスキュー
7.搬送(キャリー)
 (1)搬送(キャリー)の重要性
 (2)ツーパーソンドラッグ
 (3)ツーパーソンキャリー
 (4)ツーハンドシートキャリー
 (5)バックボードキャリー
 (6)その他のキャリー

第7章 応急手当

1.応急手当の範囲
 (1)応急手当の定義
 (2)監視・救助活動中のレスキューと応急手当の発生件数
2.身体の名称と構造
 (1)部位の名称
 (2)骨・骨格筋とその働き
 (3)呼吸器とその働き
 (4)循環器とその働き
3.応急手当の基本
 (1)応急手当で守るべきこと
 (2)傷病者の観察と対処
 (3)傷病者についての情報のまとめ方
 (4)現場での留意点(感染症対策など)
4.水辺で起こりやすい怪我や病気の種類と実際の応急手当
 (1)水辺で起こりやすい怪我・病気の種類
 (2)クラゲによる怪我
 (3)軟部組織損傷
 (4)脱臼・骨折
 (5)こむらがえり(筋痙攣)
 (6)鼻出血
 (7)眼に異物が入った場合
 (8)歯の損傷
 (9)過呼吸(過換気)症候群
 (10)痙攣発作
 (11)日焼け
 (12)熱中症
 (13)低体温症(ハイポサーミア)
 (14)頚髄損傷・頚椎損傷
 (15)心臓発作
 (16)脳卒中
 (17)ショック
5.止血と包帯・三角巾
 (1)止血
 (2)三角巾を利用した包帯法
6.体位・保温・搬送
 (1)体位
 (2)保温
 (3)搬送
7.救急箱の中身

第8章 一次救命処置
1.ライフセーバーによる一次救命処置
 (1)1秒でも早く一次救命処置を行う意味
 (2)救命の連鎖
 (3)日本の実状
2.呼吸・循環のしくみ
 (1)細胞が生きるために
 (2)血液の成分と役割
 (3)呼吸のしくみ
 (4)循環のしくみ
3.心肺蘇生の理論
 (1)心肺蘇生の重要性
 (2)胸骨圧迫の重要性 ~心拍再開のために~
 (3)心停止の分類と心室細動
 (4)心室細動からの救命におけるAEDの必要性
4.心肺蘇生の実際
 (1)溺水における一次救命処置の原則
 (2)溺水、またはそれが疑われる人に対する一次救命措置の実施手順
 (3)一次救命措置を行う際の注意点
5.吐物への対応
 (1)心肺蘇生中の吐物
 (2)吐物への対応
6.気道異物除去
 (1)異物による窒息の危険性
 (2)異物除去の方法
 (3)乳児の異物除去
7.アドバンス・サーフ・ライフセーバー(熟練救助者)による溺者への一次救命処置
 (1)アルゴリズム
 (2)一次救命処置の実施手順
8.小児・乳児への一次救命処置
 (1)一次救命処置における小児と乳児
 (2)小児・乳児への一次救命処置の方法
 (3)小児への一次救命処置の手順
 (4)乳児への一次救命処置の留意点
 (5)小児・乳児への一次救命処置においてCPRを中断してよい場合
 (6)アドバンス・サーフ・ライフセーバーによる小児・乳児への一次救命処置

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