内容
楽しく陸上競技を行うためのヒントが満載
“楽しむことで子ども達は上達していく!”小学生に対する陸上競技の指導のあり方をあらためて説いた一冊。子どもの発育・発達を踏まえた指導、指導者や親のあり方、色々な遊びや練習方法、子ども達が身に付けるべき技術、練習計画の立て方など、子ども達を伸ばすノウハウをわかりやすく解説している。
目次
第1章――発育・発達とスポーツ・運動(陸上競技)の指導
1.一貫指導とその重要性
2.発育・発達に応じた運動・スポーツ
[1]人の発育・発達段階
[2]器用な子どもを育てるために
[3]プレ・ゴールデンエイジ期
[4]ゴールデンエイジ期
[5]ポスト・ゴールデンエイジ期へ
3.アンダー13のための指導の留意点
[1]現代の子どもの発育・発達の特徴と問題
[2]現代の子どもの生活の特徴と問題
[3]長期的トレーニング過程からみた児童期(アンダー13)の課題
[4]妥当な子どもの練習日数
[5]早期の専門化とオーバー(ハード)トレーニングの弊害
[6]早朝スポーツ教育とその問題点
[7]目先の勝利ではなく、将来を見据えた指導
[8]楽しい競技会の設定
[9]楽しい練習の指導法
[10]子どもの陸上競技・運動指導の要点
[11]よく食べ・よく寝ることの必要性
[12]勉強とスポーツの両立
<コラム>挨拶やマナーを大切にしましょう
第2章――子どもを伸ばす良い指導者と理解ある親
1.アンダー13の指導で大切なこととは?
2.アンダー13の指導の目的は?
3.子どもを伸ばす「良い指導者」とは?
[1]ほめる
[2]励ます
[3]強い愛情
4.子どもを伸ばせない「ダメな指導者」とは?
[1]「けなす」言葉
[2]体罰
[3]罵倒や侮辱
5.子どもから見た「良い指導者」とは?
[1]説明がわかりやすい
[2]手本を見せてくれる
[3]平等に扱ってくれる
6.子どもから見た「ダメな指導者」とは?
[1]よく怒る
[2]ひいきをする
[3]適度な休みを与えない
7.「理解ある(賢い)親」とは?
[1]子どもの活動を応援する
[2]温かく見守る
[3]指導者と共に子どもを育てる
8.「理解のない親」とは?
[1]過度な期待を持つ
[2]勝利至上主義に走る
[3]指導者の指導を阻害する
9.指導者自身が自己評価する方法とは?
第3章――陸上競技・運動の楽しい練習方法と指導
I――基本の運動(走・跳・投の基本的な動き作りの運動)
1.ウォーミングアップの運動
[1]ジャンケンゲーム
[2]真似っこジョギング(汽車ぽっぽ)
[3]鬼ごっこ
[4]長縄遊び
[5]相撲
[6]2人組でのジャンプ
[7]バランスボール・エクササイズ
[8]ストレッチングと姿勢作り
II――導入・移行の運動
1.走運動への導入・移行の運動
[1]ラダー、ミニハードルでのステップドリル
[2]対角ダッシュ
[3]ネコとネズミ
[4]テニスボールやZボール、棒を使ったダッシュ
[5]集配リレー
[6]ボール集めゲーム
[7]ジャンケンリレー
[8]折り返しリレー
2.跳躍運動への導入・移行の運動
[1]ジャンケングリコ― I
[2]ジャンケングリコ― II
[3]ケンケン競争
[4]チーム対抗立ち幅跳び
[5]チーム対抗馬跳び
[6]川渡り
[7]川幅跳び
[8]輪・ミニハードル・ゴムひもでのリズムジャンプ
3.投運動への導入・移行の運動
[1]的当てゲーム― I
[2]的当てゲーム― II
[3]ドッジボール
[4]ジャンケンボール当てゲーム
[5]パス&キャッチゲーム
III――各種目の練習
1.短距離走
[1]スタートダッシュゲーム
[2]変形スタートダッシュ
[3]スタートダッシュでグラウンドを押す練習
[4]スタートダッシュ
[5]スプリントドリル
[6]インアウトスプリント(ウェーブ走)
[7]助走付き全速疾走
2.リレー
[1]リレー練習
3.長距離走
[1]1000m申告タイムレース
[2]ペースメーカー走
[3]ミニ駅伝(たすきリレー)
[4]サーキット運動、校庭サーキット走
4.ハードル走
(1)インターバル走のリズムを作る練習
[1]リズムステップオーバー走
[2]クイックステップドリル
[3]リズム大股走
[4]低ハードル練習
(2)ハードリングの基礎的な動き作りのためのドリル
[1]リード脚のドリル
[2]抜き脚のドリル
[3]ハードリングのドリル
[4]脚力向上のためのドリル
(3)レース中の技術のポイントに応じた練習
5.走り幅跳び
[1]川幅跳び
[2]3歩(または4歩)リズム跳躍
[3]リズム幅跳び
[4]輪踏み幅跳び
[5]助走練習
[6]跳躍練習
6.走り高跳び(はさみ跳び)
[1]ゴム高跳び
[2]アクセント高跳び
[3]輪踏み高跳び
[4]助走・跳躍練習
7.投運動
[1]種々の投運動やゲームの方法
[2]正しいソフトボール投げの練習方法
第4章――走る・跳ぶ・投げる(運動)の合理的な技術
1.短距離走
[1]クラウチングスタートの構え
[2]よく見られるつまずき― I
[3]スピード曲線と局面分け
[4]速く走るためのポイント
[5]コーナー走の走り
[6]よく見られるつまずき― II
2.リレー
[1]ダッシュマークの決め方
[2]スタートの構え
[3]テークオーバーゾーンとは?
[4]走順の決め方の例―― 4×100mリレー
[5]各走者の走るコースとバトンパス―― 4×100mリレー
[6]バトンパス
[7]よく見られるつまずき
[8]バトンパスの評価の仕方
<コラム>国際大会で活躍する男子リレー
3.長距離走
[1]スタンディングスタート
[2]速く走るポイント
[3]クロスカントリーのすすめ
<コラム>心拍数を利用しよう
4.ハードル走
[1]ハードル走のスタート
[2]スタートでの足の置き方と1台目までの足の運び(右足踏み切りの場合)
[3]よく見られるつまずき
[4]コーナーに並べられたハードルを跳ぶ
[5]技術のポイント
[6]タッチダウンタイムを計る
[7]ハードリングの評価
[8]ハードル走の種類
5.走り幅跳び
[1]助走距離の決め方
[2]助走のマークの置き方
[3]簡単な足の合わせ方
[4]よく見られるつまずき― I
[5]追い風と向かい風
[6]順位の決め方
[7]よく見られるつまずき― II
[8]空中動作の役割
6.走り高跳び
[1]助走の足跡
[2]踏み切りの位置
[3]よく見られるつまずき
[4]走り高跳びの色々な空中動作
[5]順位の決め方
<コラム>走り高跳びの歴史
7.投運動
[1]ソフトボール投げ
[2]メディシンボール投げ
[3]全ての投運動に共通するポイント
<コラム>姿勢を大切にしましょう
第5章――正しい・楽しい練習計画の立て方
1.ウォーミングアップ
2.クーリングダウン
3.練習環境
[1]練習時間
[2]休養と回復
[3]気温・湿度
[4]練習計画
●用語の解説