内容
大切な命を救える子どもを育てる
心肺蘇生法の手技だけでなく、その意義を含めた「命の大切さ」を理解できる子どもを育てる授業を展開するためのハンドブック。2時間(2コマ)で実施可能な授業案を、学校種別に例示。機材や時間制限で心肺蘇生法授業に困難を感じている教職員向けに、Q&Aも完備した。ガイドライン2005準拠。
目次
学校教育で心肺蘇生法を学ぶ意義
第1章 心肺蘇生法教育の目的
1 学校教育における心肺蘇生法普及の意義
(1)学校内における心肺蘇生法の必要性と根拠
(2)学校教育におけるライフスキルトレーニングとBLSの持つ役割
(3)海外におけるバイスタンダー教育の現状
(4)我が国のバイスタンダー教育の現状
(5)日本の学校教育におけるBLS教育の現況
(6)学校でBLSを教える必要性・意義
2 バイスタンダーの必要性
(1)我が国のバイスタンダー育成の現状
(2)学校内でのバイスタンダーの必要性
(3)救命の連鎖とは
(4)社会的システム(PADプログラム)構築の必要性
3 学校における心肺蘇生法教育(「命の教育」)の目的と効果
(1)「命の教育」の重要性とその目的
(2)「命の教育」の実践方法
(3)心肺蘇生法に期待される教育的効果
第2章 心肺蘇生法トレーニングの意義とその内容
1 小学校低・中学年(1~4年)への心肺蘇生法トレーニング
(1)小学校低・中学年に心肺蘇生法を教える意義とその根拠
(2)小学校低・中学年の心肺蘇生法実技の評価
(3)小学校低・中学年への心肺蘇生法授業案
(4)資料:DVD教材を使った授業
「大切な命を助けるために~私たちにできること~」ディスカッションのポイント
2 小学校高学年(5・6年生)への心肺蘇生法トレーニング
(1)小学校高学年に心肺蘇生法を教える意義とその根拠
(2)BLS授業の目的とねらい
(3)小学校高学年への心肺蘇生法授業案
(4)まとめ
3 中学生への心肺蘇生法トレーニング
(1)中学生に心肺蘇生法を教える意義とその根拠
(2)BLS授業の目的とねらい
(3)中学生への心肺蘇生法授業案
4 高校生への心肺蘇生法トレーニング
(1)高校生へ心肺蘇生法を教える意義とその根拠
(2)BLS授業の目的とねらい
(3)高校生の心肺蘇生法実技の評価
(4)まとめ
5 大学生への心肺蘇生法トレーニング
(1)大学生へ心肺蘇生法を教える意義と根拠
(2)学習の到達目標
(3)大学生の心肺蘇生法実技の評価
6 社会人への心肺蘇生法トレーニング
(1)社会人に対するBLS教育の現状
(2)社会人へのBLSトレーニング
(3)学習の到達目標と評価
(4)日本赤十字社で行われている講習会
(5)消防機関で行われている講習会
第3章 心肺蘇生法トレーニングQ&A
1 心肺蘇生法を指導する際のポイント
(1)講習会開催にあたって
(2)カリキュラムの準備
(3)講習会中の注意点
(4)講習会のクオリティー管理について
(5)具体的な実技指導方法
(6)指導者としての注意点
(7)実技指導の進め方
2 児童生徒に対する心肺蘇生法指導のポイント
(1)BLS実技指導における留意点―初めてBLS授業を行う時に―
(2)心肺蘇生法の実技と進行例
3 簡易型心肺蘇生法人形を用いたBLS・AEDを指導する際のポイント
(1)DVDの再生によるBLSの指導例
(2)簡易型心肺蘇生法人形による実技指導例
(3)一時救命処置の実技指導
(4)終了後の簡易型心肺蘇生法人形の片付け、保管方法
4 心肺蘇生法についてのQ&A
(1)BLSの手技への質問と回答例
(2)BLS講習への質問と回答例
(3)BLS講義の展開に関する質問と回答例
(4)その他の質問と回答例
付録 応急手当から考える“命”の教育
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