教師と親の「共育」で防ぐ いじめ・学級崩壊

教師と親の「共育」で防ぐ いじめ・学級崩壊
著者 小谷川元一
ジャンル 書籍 > 保健・健康 > カウンセリング・ケア
出版年月日 2007/05/20
ISBN 9784469266351
判型・ページ数 四六・250ページ
定価 1,650円(本体1,500円+税10%)

内容

教育の緊急的課題に応えた本

25年にわたり小学校教師を経験し、身寄りのない子どもや虐待を受けている子どもを支援するNPOも主宰する著者が、いじめや学級崩壊が生じる原因を明らかにするとともに、その対処法を100項目に分けて提言。学校教育と家庭教育とが共同すること、ほめ方・しかり方の重要性、若い教師へのアドバイスなどを具体的に示す。

目次

はじめに

第1章 学級崩壊の要因を探る
 I 構造的欠陥からみえる学級崩壊の必然性
 II 学級崩壊を引き起こす要因とは
   1 子どもの変化による要因
   2 教師・学校の変化による要因
   3 保護者の変化による要因
   4 マスコミによる要因
 III 目覚めよう、教師、親、大人たち
 IV 学級崩壊の深刻度を見極めよう

第2章 めざそう、いじめのない学校
 I いじめを冷静にみつめ直そう
   5 破綻した人間関係には、すべていじめの構図がある
   6 いじめとは
   7 いじめに強者の論理無し
   8 いじめの発生が学級崩壊への序章
 II 学校におけるいじめについて整理しよう
   9 学校で発生する六つのいじめの構図
   10 学校でつくり出されるいじめの十の関係性
   11 いじめの七つの現象
 III いじめのない学校をめざして
   12 担任教師ができるいじめの発見の四つの手だて
   13 いじめの「早期発見ポイント十」とその対処法
   14 いじめのない学校づくりのための三つの取り組み

第3章 青年教師に贈るサクセスメッセージ
 I 学級経営スタート前に
   15 先入観は暗中模索の始まり
   16 教室は学習効果を高める場
   17 さりげなく日めくりカレンダーや花を
   18 教師用の事務机の位置を変えよう
   19 清潔感溢れる服装を
 II スタートラインに立ったら
   20 最初の十五日で大半が決まる
   21 学級目標や学級経営の方針は短い言葉で
   22 教師は「感動の演出家」に
   23 作文から心の叫びを聴こう
   24 イニシアチブは教師がとろう
 III 地道に、毎日続けよう
   25 落ちているゴミの分だけ学級は荒れる
   26 教師からみれば大勢でも、子どもからみればオンリーワン
   27 挨拶は全ての基本だから
   28 学級の係は一人一役で
   29 教師は時間に厳しく
   30 給食の様子からわかる学級崩壊
   31 学級崩壊の温床にもなる朝自習
   32 生きていることが実感できる「帰りの会」を
   33 教師も箒を持って掃除をすると…
   34 遊び時間に教室に残っている子どもに目を向けよう
   35 毎週、「席替え」をしよう
   36 学級経営、十のサクセス事例集
 IV 授業の中身で勝負しよう
   37 ネタの悪い寿司ほど不味いものはない
   38 一教科十五分間の教材研究法を実践しよう
   39 楽しい授業からは学級崩壊は生じない
   40 VTRで自分の授業分析を
   41 教師は、日々話術を磨こう
 V 「二十の指標」、卒業までにこれだけは
   42 明確な到達目標を設定しよう
   43 努力すれば必ず報われる目標設定を
   44 毎日継続できるような魅力的なものに
   45 親も一緒に取り組めるようなものを
 VI ほめ方・しかり方ですべてが決まる
   46 ほめる時は一対一で、しかる時は全体の前で
   47 親、大人、子どもの三つの立場を使い分けよう
   48 「親」身になってかけがえのない愛情で包み込もう
   49 ルールを守れない行動には、シビアに対処しよう
   50 「子ども心」を忘れることなく、ピエロのように振る舞おう
   51 教師の言葉を分析しよう
   52 上手なほめ方「十ヶ条」
   53 効果的なしかり方「十ヶ条」
 VII 学校全体で崩壊を食い止めよう
   54 学年全体での取り組みをたくさん仕組もう
   55 「学級・教科担任複合制」を積極的に導入しよう
   56 情報を細かく共有し、全職員で取り組もう

第4章 親との連携でつくる「共育」のためのサクセスアドバイス集
 I 親との上手な接し方のアドバイス集
   57 親とともに育てるスタンスで
   58 夜の電話が効果的
   59 最初は親の言い分を聴こう
   60 学級崩壊を防ぐ上手な接し方「十のポイント」
 II 保護者会や家庭訪問で伝えておきたいアドバイス集
   61 子は親の鏡だから…
   62 電話ではなく、直接話しをしよう
   63 親が保護者会に出席したくなるようにするには
   64 よい子を育てる「親の気配り五ヶ条」
   65 円満な家庭に非行なし
   66 親も友だちを増やそう
   67 通知票は姿勢を正してみてください
   68 いじめの早期発見、「十のポイント」
   69 学級崩壊の早期発見「十のポイント」
 III 親はこんなほめ方・しかり方を
   70 子どもが他人に迷惑をかけたら、どうするか
   71 自分の言葉で反省するまでしかろう
   72 時には、子どもにペナルティを与えるしかり方も
   73 やめよう、何度もほじくり返すしかり方
   74 やめよう、自己満足や世間体を気にしてのしかり方
   75 ほめる時はタイミングをとらえてインパクトのあるものに
   76 小さな成長を確かめられるほめ方を
   77 褒美を与えるほめ方ばかりでは…
 IV 小学校低学年の親へのアドバイス集
   78 考え直そう、「パパ、ママ」の呼ばせ方
   79 「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼ばせよう
   80 「○○ちゃん」を早めに卒業しよう
   81 ルール、マナー、時間に厳格になろう
   82 気持ちのよい挨拶は日々の積み重ねから
   83 履き物を揃える習慣をつけよう
   84 たっぷりさせよう、「どろんこ遊び」「収穫体験」
   85 偏食は親の努力で改善させよう
   86 大切にしたい、「おすそわけ」の精神
   87 友だちの家で遊んだら、必ずお礼の電話を
 V 高学年から中学生の親へのアドバイス集   88 小遣いは定額制で
   89 携帯電話は自分で払えるようになってから
   90 子どもの家庭での役割を明確にしよう
   91 個室を与えるのは中学生になってから
   92 性教育は、親が自ら伝えることが一番
   93 衣服の準備は自分でさせよう
   94 習い事は、一生の財産になるものを
   95 子どもの成長は親の呼び方でわかる
   96 公衆(共)の場のモラルは徹底させよう
   97 子どもの持ち物を必ず確認しよう
   98 タバコ、エロ本、避妊具に堂々と対応しよう
   99 部活動で克己心を育てよう
   100 小六、中二の夏が登竜門の訳

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