現代家庭科教育法 個人・家族・地域社会のウェルビーイング向上をめざして

原題:Communicating family and consumer sciences

内容

家庭科教育の今後を示す専門家のための手引き書

家庭科の新しいパラダイムに基づき、学習者中心の教育についてまとめた実践的教育解説書。学習者への配慮や学習者中心の学習計画づくりの重要性の指摘をはじめ、効果的な学習方法や新しい評価理論に基づいた評価方法の提案をおこない、家庭科の主題例を示しながら解説。家庭科教育関係者のほか、広く生活教育に携わる方にご活用いただける1冊。

目次

序章
謝辞
著者について
監訳者まえがき
翻訳にあたって

第1章 教育者になること
回想
専門家の養成
内容の伝達

第2章 学習者
生活様式
家族の多様性
学習能力
文化的・民族的多様性
偏見から自由な学習環境の創造

第3章 学習者としての子ども・青年
学習者としての子ども・青年の発達的特質
学習活動と子ども・青年
子ども・青年とまとめ役
家族・消費者科学の内容と若い学習者

第4章 学習者としての成人
成人の学習への動機づけ
成人学習における発達的特質の影響
成人学習における精神的・身体的変化の影響
成人教育学と子ども教育学
成人学習者を受けもつための技術

第5章 学習様式
学習様式とは何か
学習様式をなぜ理解するのか
学習様式を形成する要素
学習様式情報の獲得
指導計画立案時の学習様式情報の活用

第6章 伝達事項の決定
あなたの教育哲学
概念と一般化の活用
持続的理解の測定可能な学習成果への変換

第7章 学習舞台の設定
物理的配置
機器と支援資料
気を散らすものへの対処

第8章 指導計画
指導計画の作成
授業の管理

第9章 学習者への話しかけ
講義を用いる時期の決定
実演

第10章 学習者との話し合い
討論
方略としての質問
質問とインタビュー

第11章 アクション志向学習方略の活用
アクション志向方略
適切なアクション志向学習方略の選択
ディベート
ロールプレイ
ゲーム
シミュレーション
実験・実習

第12章 指導資料の選択
学習者のための指導資料の選択
指導資料の情報源
指導資料の活用

第13章 指導のための技術
コンピュータ
ビデオメディア
相互作用技術

第14章 学習成果の測定
学習者の知識測定のための方略
妥当性と信頼性
学習成果と測定用具の組み合わせ
評価計画の開発
測定項目の作成
テストの編成
評定尺度、確認表、ランクづけ用具、得点表、ルーブリック
テスト実践にあたっての考察

第15章 プログラム評価
プログラム評価の定義
プログラム評価と学習者評価
リサーチ質問の決定
プログラム評価の立案
データ収集
データ分析
プログラム評価の実践

資料 アメリカの家庭科教育
監訳者あとがき これからの家庭科教育への示唆
さくいん
翻訳分担

ジャンル