ボロテリーのテニスコーチング

原題:Bollettieri's tennis handbook

ボロテリーのテニスコーチング
著者 ニック・ボロテリー
梅林薫 監訳
宍戸真
ジャンル 書籍 > スポーツ技術・トレーニング・コーチング > テニス
出版年月日 2005/04/20
ISBN 9784469265705
判型・ページ数 B5変・274ページ
定価 2,530円(本体2,300円+税10%)

内容

本書で世界最高のテニス指導が受けられる

シャラポア、サンプラスなど、世界のトッププロを数多く育てあげた名コーチが、44年間に及ぶコーチ経験で得た指導ノウハウを1冊に集大成。初心者向けの基本技術から、トッププロのグリップ、打法、フットワークなどの上級テクニックまで、あらゆるレベルに適応した合理的な指導法を紹介。わざわざ留学しなくても本書で世界最高の指導法が学べる。選手強化を目指す選手やコーチには最高の指南書。

目次

はじめに
監訳にあたって
執筆者担当者一覧

第1章 ストロークの基本

■ストロークを学ぶためには
1 ストロークの変遷
2 学生の指導
3 運動技能の発達
(1)動作 (2)リカバリー (3)修正 (4)さらなる修正 (5)ラケットを引く (6)ショットの選択 (7)ショットの安定性 (8)ショットの正確さ (9)ラケット・ヘッドのスピード (10)最後はパワー
4 試合について話そう
(1)スピード (2)フットワーク (3)ラケットの準備 (4)リカバリー
5 単純に
(1)フォアハンド (2)バックハンド (3)ボレー (4)サーブ
■グリップ
1 片手打ちグリップ
(1)コンチネンタル・グリップ (2)イースタン・フォアハンド (3)イースタン・バックハンド (4)セミ・ウェスタン・フォアハンド (5)セミ・ウェスタン・バックハンド (6)ウェスタン・フォアハンド
2 両手打ちグリップ
(1)両手打ちフォアハンド・グリップ (2)グリップの種類 (3)それぞれの手の役割
3 両手打ちバックハンド
(1)イースタン・フォアハンド/イースタン・フォアハンド (2)イースタン・フォアハンド/セミ・ウェスタン・フォアハンド (3)イースタン・フォアハンド/ウェスタン・フォアハンド (4)イースタン・バックハンド/セミ・ウェスタン・フォアハンド (5)コンチネンタル/イースタン・フォアハンド (6)コンチネンタル/セミ・ウェスタン・フォアハンド (7)コンチネンタル/ウェスタン・フォアハンド
4 今日の選手はどのようなグリップを使用しているのだろうか
■スタンス
1 安定した下半身を作る
(1)重心 (2)移動に影響を及ぼす要因 (3)3つの準備姿勢
2 ヒッティング・スタンス
(1)ニュートラル・スタンス (2)オープン・スタンス (3)セミオープン・スタンス (4)クローズド・スタンス (5)ニュートラル・スタンス対クローズド・スタンス (6)スタンスの復習
3 コンタクト・ゾーン(打点)
オープン・スタンス ニュートラル・スタンス

第2章 必殺フォアハンド

1 必殺フォアハンドとは何か
(1)グリップ (2)しっかりした基礎(下半身) (3)第一歩目の反応 (4)フットワーク・パターン (5)すばやく正確なラケットの準備 (6)スタンス (7)引き金を引く(ラケットを振り出す) (8)打点とフォロースルー (9)反対の腕(支持腕) (10)腰による加重(腰を低く) (11)リカバリー
2 トレーニング方法とドリル
(1)グリップ (2)基本姿勢 (3)第一歩目の反応 (4)フットワークのストライド(歩幅) (5)フットワークのパターン (6)早い準備 (7)スタンス (8)引き金を引く(ラケットを振り出す) (9)反対の腕(支持腕) (10)腰による加重(腰を低く) (11)リカバリー (12)練習の心構え
3 試合の心構え

第3章 弾丸バックハンド

1 弾丸バックハンドとは何か
2 基礎はできているか
(1)運動の基礎 (2)フットワーク (3)タイミングとリズム
3 コート・ポジション
4 正確な移動技術
(1)第一歩目の反応 (2)フットワーク・パターン (3)スタンス (4)リカバリー
5 弾丸ストローク
(1)テコの原理 (2)片手打ちの弾丸バックハンド (3)片手打ちのカミソリ・スライス (4)両手打ちの弾丸ショット (5)コートでの練習
6 まとめ

第4章 音速サーブ

1 武器を持つもの、持たざるもの
2 棒高跳びのポールのように
3 グリップ
4 トス
5 トスーヒット・リズム
6 つま先をラインに合わせる
7 テイクバック
8 テイクバックから打点へ
9 スタイル
10 練習法
(1)どこでビューンという音がするか (2)投球動作の習得 (3)筒の中での回転 (4)バウンドするまでバランスを維持する (5)上方へ向かって打つ (6)ゴールテープを切る

第5章 強烈リターン

1 サーバーの特徴をつかむ
2 自分でライン・コールする
3 意図的なワナ
4 サーブの戦略
(1)レベルI:セカンド・サーブに頼るサーバー (2)レベルII:弱点を攻撃してくるサーバー (3)レベルIII:狙うコースを変えてくるサーバー (4)レベルIV:スピード、スピン、コースのすべてを備えたサーバー
5 対決
6 サーバーの予想
(1)影響力 (2)ワナと切り替え (3)ニュートラルからヤマをかける
7 サーブ・テクニックを読む方法
8 強烈リターン対サーブ・アンド・ボレー
9 強烈リターン対ベースライン・プレーヤー
10 最大の防御
(1)ニュートラルの確立 (2)お決まりの動作 (3)防御的ストローク (4)びっくり箱 (5)スタンス (6)実践テスト (7)腕を一杯に伸ばしてのリターン
11 心理的な適応

第6章 完璧ネットプレー

1 ポイントを終わらせる
(1)確率の高いショットの選択――ラリー (2)確率の高いショット・パターン――ネットに出る
2 ポイントを終わらせるためのポジション
3 完璧ネットプレーのための武器
(1)完璧なグリップ (2)反応の準備 (3)フォアハンド・ボレー (4)スマッシュ (5)バックハンド・ボレー (6)ドロップ・ボレー (7)両手打ちのバックハンド・ボレー (8)ドライブ・ボレー
4 ショット・コンビネーションと戦略
(1)サイド・アンド・ボレー (2)リターン・アンド・ボレー (3)ドロップ・ショットとロブ(またはパッシング) (4)アプローチとボレー

第7章 ドロップ・ショット、ロブ

1 軽視された武器:ドロップ・ショット
(1)ドロップ・ショットの定義 (2)なぜドロップ・ショットを使うのか (3)いつドロップ・ショットを使うのか (4)相手をだますドロップ・ショット (5)ドロップ・ショットのポイント (6)ドロップ・ショットのコンビネーション (7)その他のショットとドロップ・ショット (8)ドロップ・ショットでポイントを取る (9)まとめ
2 ロブ
(1)汚名 (2)どんな相手にロブを打つか (3)基本的なロブの技術 (4)ロブのコンビネーション (5)ダブルス (6)まとめ

第8章 ダブルス

1 ダブルス
(1)シングルス対ダブルス (2)試合の戦略 (3)サーバーとレシーバー
2 上級ダブルス
(1)サーバー (2)レシーバー (3)ファースト・ボレー (4)サーバーのパートナー (5)レシーバーのパートナー (6)チームとしてプレーする (7)どちらのサイドでプレーするか (8)左利きのプレーヤー (9)さらなるダブルスのヒント (10)選手の役割とポジション
3 大人のダブルス
(1)サーバー (2)サーバーのパートナー (3)レシーバー (4)レシーバーのパートナー (5)役に立つヒント
4 まとめ

第9章 目的を持った練習

1 完璧な練習を行う方法
(1)集中力を身につける (2)アンフォースト・エラーを減らす (3)なぜすべてのボールに追いつけないのか (4)予測し、ボールをよく見る (5)練習のテニスを試合用に変える
2 目的を持った練習
(1)安全 (2)目標を掲げる (3)ドリルの導入 (4)レベルの異なる学生への対応 (5)ドリルを発展させる (6)学生やグループのムードと取り組む姿勢 (7)ビデオドリル (8)ドリルは時間の無駄だと考える親への対応 (9)グループの人数と個人レッスン
3 ドリルの種類
 <球出しのボールによるドリル>
(1)ウォームアップ・ドリル (2)ワイパー・ドリル (3)回り込みフォアハンド・ドリル (4)回り込みフォアハンド・ショートボール・ドリル (5)ショートボール・ショートアングル・ドリル (6)ショートアングル・ショートアングル・ドリル (7)スコアを競うドリル
 <ライブ・ボール・ドリル>
(1)ボックス・ターゲット・ドリル (2)7ポイント・プレー (3)アレー・ドリル (4)コントロール・ボレー・ドリル (5)コントロール・ボレーの3体1ドリル (6)2対1ドリル
 <ドリルを成功させるためには>
4 まとめ

第10章 コンディショニング

1 正気的な準備の基本
(1)早期の専門化 (2)専門化した長期選手育成の研究 (3)子ども期のトレーナビリティ (4)コーチング研究におけるトレーナビリティ (5)終わりに
2 IPIにおけるトレーニング
(1)トッププロ向けトレーニングのヒント (2)回復
3 まとめ

第11章 メンタル・トレーニング

1 日常生活での心構え
(1)コーチ (2)親とコーチの関係 (3)親の役割 (4)身体を鍛える (5)メンタル・ゲームの開発 (6)1~2つの目標を持つ (7)試合に翻弄されない (8)試合をじっくりと見る (9)よいハッカー(相手が嫌がる選手)になる方法 (10)劣勢の試合の流れを変える方法 (11)子どもも緊張する (12)成功の要因 (13)いつテニスを始めたらよいのか (14)父親のように、子どものように――良好な態度は家庭から生まれる (15)現実の生活
2 メンタル開発プログラム
(1)自分自身を知る (2)自己動機づけはどのように行えばよいか (3)いかにして自信をつけ、維持していくか (4)自己訓練法をいかに開発するか (5)良好な人間関係を作る (6)前向きな自己評価を進める (7)プレーヤー、人間としての継続的な向上 (8)さらなるプログラム活用のために

第12章 ゲーム・プランと戦術

1 ゲーム・プラン
(1)ゲーム・プランを持つことは何を意味するのか (2)自分に合ったゲーム・プランは何か (3)ゲーム・プランに反すること
2 戦術
(1)区分化と戦術 (2)コート・サーフェスによる戦術の違い (3)選手のタイプ別の戦術
3 データ分析
4 ショットの選択とコート・ポジション
(1)プレー・スタイル (2)コントロールできるものは何か (3)コートのセンターの支配 (4)基本的なコート・ポジション (5)ショットの選択とリカバリーの復習 (6)リカバリーに要する時間 (7)ポジションから考えてよいショットとは (8)ショット・パターン (9)ネットでのポジショニング (10)ファースト・ボレー (11)ポイントの結果
5 ポイントの組み立てと戦術
(1)試合での精神状態 (2)心理的な落とし穴 (3)ポイントの組み立てとは何か (4)ポイントを組み立てる4つの段階 (5)組み立てるための意志 (6)相手のエースを恐れない (7)ポイントの組み立てのオプション (8)戦術のコンビネーション
6 トーナメントの準備をする
7 劣勢を挽回する
8 勝っているときに集中し続ける
9 パワーのある選手と戦う方法
10 不正とこそくなかけひきへの対処法
11 長所の開発と利用

第13章 ラケット、ストリング、グリップ

1 ストリング
(1)ストリングのタイプと構造 (2)シンセティック・ストリング (3)ストリングのゲージ(太さ) (4)ナチュラル・ガット (5)プレー・スタイルとストリング・タイプの一致
2 テンション
(1)ストリング・マシーンの種類 (2)測定方法 (3)ストリンガー (4)ストリングの種類 (5)ストリング・パターン (6)ストリングの張り方 (7)ラケット(フレーム)の状態 (8)ストリングを張る前にあらかじめ伸ばす (9)テンションに対する天候の影響 (10)張り替え時期 (11)トーナメントでストリングを張る
3 ストリングを張る工程
(1)手順 (2)ストリング・マシーンのメンテナンス
4 グリップ
(1)グリップ・サイズ (2)グリップの種類 (3)オーバー・グリップ (4)グリップを巻く (5)グリップを改良する技術
5 ラケットの選び方
(1)フレームの構造 (2)プレー・スタイルにフレーム・タイプを合わせる (3)ヘッド・サイズ(フェースの大きさ)の違い (4)フレームの強度 (5)ストリング・パターン (6)同じモデルのラケットを複数買う (7)ジュニア用ラケット:子どもにテニスを始めさせる (8)大人向けラケット市場の傾向
6 ラケットの改良(カスタマイズ)

第14章 ボロテリー育成システム

1 アカデミーの歴史
(1)初期 (2)現在 (3)将来
2 コーチング
(1)段階的なコーチング技術 (2)継続的な教育 (3)組織と計画 (4)ファーム制度
3 グループ
4 親
5 ボロテリーのスポーツ・トレーニングと選手育成
(1)ピリオダイゼーション (2)ローテーション

■用語解説
■訳者あとがき

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