パーソナリティと心理学

コミュニケーションを深めるために

パーソナリティと心理学
著者 近藤卓 編著
ジャンル 書籍 > 保健・健康 > カウンセリング・ケア
出版年月日 2004/04/10
ISBN 9784469265446
判型・ページ数 A5・232ページ
定価 2,200円(本体2,000円+税10%)

内容

パーソナリティから心理学が理解できる

心理学の入門書。本書を読めば、自分自身の性格に対する興味を窓口として、性格・パーソナリティ全般に興味が広がり、さらに心理学的な見方へと理解が深まっていくことができる。とくに、自分自身の性格や人格に自信を持てない人々の不安や疑問を解消するための必読書。

目次

第1章 パーソナリティと心理学

第1節 「パーソナリティ」と「心理学」
 1.パーソナリティの意味
 2.心理学について
 3.パーソナリティと心理学の関係

第2節 「らしさ」とパーソナリティ
 1.らしさ
 2.自分を知る
 3.他者を理解する

第3節 感覚によって知る
 1.感覚とは
 2.錯覚
 3.ゲシュタルト

第4節 記憶と学習
 1.覚えることと忘れること
 2.学習と条件づけ
 3.強化と消去

第5節 人間を理解するということ
 1.心と意識と行動
 2.パーソナリティからみた心理学

第2章 パーソナリティとは何か

第1節 パーソナリティの理論化:性格、人格、気質、個性
 1.パーソナリティ
 2.性格の形成は、遺伝か環境か
 3.性格は変化するか
 4.二面性論
 5.自己とは
 6.人称的性格

第2節 パーソナリティの分類:古典的な方法
 1.一般人理論
 2.古典的な方法

第3節 さまざまな性格理論I:類型論
 1.類型論と特性論
 2.類型論の功罪
 3.類型論の例

第4節 さまざまな性格理論II:特性論
 1.特性論
 2.特性論の功罪
 3.特性論の例

第5節 さまざまな性格理論III:構造論
 1.精神分析
 2.交流分析
 3.フランクル
 4.現象学的理論
 5.人間学的理論

第3章 パーソナリティを理解する

第1節 パーソナリティ理解:総合的理解
 1.パーソナリティ理解のための視点
 2.さまざまな理解の視点と方法

第2節 パーソナリティ理解の方法I:観察と面接
 1.どのように理解していくか
 2.さまざまな非言語表現の理論
 3.臨床場面での観察
 4.面接

第3節 パーソナリティ理解の方法II:心理アセスメント、投影法I
 1.心理アセスメント
 2.性格検査の効用と限界
 3.投影法

第4節 パーソナリティ理解の方法III:投影法II
 1.心理劇
 2.箱庭
 3.ソンディテスト
 4.P-Fスタディ
 5.バウムテスト
 6.星と波テスト

第5節 パーソナリティ理解の方法:標準検査法
 1.PMMI I(ミネソタ多面的性格検査)
 2.矢田部ギルフォード性格検査(YG)
 3.CMI(コーネル・メディカルインデックス)
 4.MPI(モーズレイ性格検査)
 5.向性検査
 6.エゴグラム

第4章 発達的に理解する

第1節 発達の理解
 1.発達とは何か
 2.遺伝も環境も
 3.発達の規定の要因
 4.ピアジュの発達段階説中心性から脱中心性へ
 5.パーソナリティの恒常性

第2節 パーソナリティの形成:乳幼児から子ども時代
 1.知覚・運動能力の発達
 2.認知、言語能力の発達
 3.パーソナリティの発達
 4.人間関係の発達

第3章 パーソナリティの発達:思春期から青年期・老年期まで
 1.身体、認知面の変化
 2.道徳性の発達
 3.性役割行動
 4.自己概念・アイデンティティ
 5.年を重ねることと死の受容

第4節 動機づけと情動
 1.動機とは
 2.食欲
 3.性行動
 4.達成動機
 5.自己実現の動機づけ
 6.情動・感情

第5節 思考、言語、知能
 1.問題解決と創造性
 2.意志決定
 3.言語
 4.知能

第5章 パーソナリティの偏りを理解する

第1節 健康なパーソナリティ
 1.健康的なパーソナリティの指標
 2.量的な異常と質的な異常
 3.適応しているパーソナリティは健康的か
 4.成長するパーソナリティ
 5.偏ったパーソナリティのもつ創造性
 6.偏ったパーソナリティと神経症の違い
 7.パーソナリティの機能水準
 8.健康・成熟したパーソナリティの5尺度

第2節 パーソナリティの障害
 1.人格障害と精神疾患
 2.さまざまな人格障害
 3.境界性人格障害
 4.人格障害と対人関係
 5.心的外傷と解離性同一性障害
 6.パーソナリティの破壊

第3節 ストレス
 1.パーソナリティとストレス
 2.行動特性とストレス
 3.ストレスの評価
 4.ストレスの対処行動
 5.ストレスの生体内メカニズム
 6.神経症・心身症・自律神経失調症

第4節 パーソナリティと脳
 1.ブレインマッピング
 2.右脳と左脳
 3.脳と人格障害・問題行動
 4.感情を引き起こす化学物質
 5.依存症

第5節 パーソナリティの回復・成熟
 1.あるがままの尊重と治療
 2.臨床心理学のアプローチ(1):来談者中心療法
 3.臨床心理学のアプローチ(2):論理療法
 4.臨床心理学のアプローチ(3):行動療法
 5.臨床心理学のアプローチ(4):実存的アプローチ
 6.カウンセリングにおけるパーソナリティ変容
 7.心理臨床における価値の問題

第6章 パーソナリティと心理学の接点

第1節 パーソナリティ理解とカウンセリング
 1.カウンセラーに必要とされる力
 2.カウンセリングにおける信頼と連携
 3.パーソナリティ理解とカウンセラー

第2節 カウンセリングとその周辺
 1.カウンセリングとその周辺
 2.カウンセリングと見立て
 3.クライエントとカウンセラーの関係性

第3節 心理学とパーソナリティ理解の諸相

 索引

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