9人制バレーボールのコーチング

実戦データから学ぶ 勝つための技術・戦術

9人制バレーボールのコーチング
著者 森藤憲一
ジャンル 書籍 > スポーツ技術・トレーニング・コーチング > バレーボール
出版年月日 2003/12/20
ISBN 9784469265378
判型・ページ数 B5変・288ページ
定価 3,300円(本体3,000円+税10%)

内容

勝つために何を考え、なにをすべきか。

試合分析法を用いて、常勝チームを育てた著者の経験を交えながら、9人制バレーボールをより一層楽しむために必要な技術・戦術、プレーに対する考え方をまとめた。初めてプレーする人はもちろん、より深く9人制バレーボールをプレーしたい人も必読の書。

目次

推薦のことば
発行によせて
はじめに

第1章 9人制バレーボールの歴史と将来的展望
1.9人制バレーボールの歴史
2.9人制バレーボールの特性
3.9人制と6人制の戦術の相違点
4.企業チームの廃部と登録チーム数の減少
5.今後はいかにあるべきなのか
 (1)指導者の果たすべき役割
指導者としての考え方/後継者の育成/戦術・戦法の開発
 (2)チームとして生きる道
 (3)ルールの問題点と国際化
ルール改正について/9人制の国際化
6.将来的展望

第2章 サーブ論
1.はじめに
2.攻撃的サーブ
 (1)男子のデータ
 (2)女子のデータ
 (3)サーブに関する基本的要件
確実に相手のコートに入れること/サーブの球質に変化を持たせること/得点に結びつくサーブであること/9人制ではサーブが2本で1つのサービスプレーになっていること/サーブは個人的なプレーであること/サーブに対する精神力
 (4)サーブに関するルール
 (5)サーブの打法
ドライブサーブ/スライダーサーブ/フローターサーブ/ジャンピングサーブ/アンダーハンドサーブ
 (6)サーブの球質
ドロップ(沈み込み)/カーブ(左右へ曲げる)/ホップ(伸びる)
 (7)サーブで狙う位置
データからのサーブ・ポイント位置/前を狙うか、後ろを狙うか/相手主力とサーブの狙う位置
 (8)第2サーブの攻撃的要素
コースを狙う/サーブの高さ/ボールの変化/打つ位置の移動
3.サービング・オーダー
 (1)オーダーに関する考え方
 (2)オーダーの回転率
 (3)オーダーの組み方

第3章 サーブ・レシーブ論
1.はじめに
2.基本的要件
3.レシーブ隊型
 (1)3・3・3システム
 (2)3・4・2システム
 (3)2・4・3システム
 (4)2・5・2システム
 (5)3・5・1システム
 (6)2・6・1システム
4.選手の移動
5.得点された位置のサーブと種類
 (1)男子のデータ
 (2)女子のデータ
 (3)データから判ること
6.サービング・チームのレシーブ隊型
 (1)ブロック隊型
6人ブロック/5人ブロック/4人ブロック/3人ブロック
 (2)ブロック以外のレシーブ位置
6人ブロックの場合/5人ブロックの場合/4人ブロックの場合
 (3)サーブ時の選手移動

第4章 攻撃論
1.はじめに
2.9人制と6人制とのルールの相違点
3.攻撃法の分類とその内容
4.三段戦法
 (1)オープン戦法――遅攻法
オープン遅攻法の必要性/オープン遅攻法のための条件/オープン遅攻法のためのトス/オープン遅攻法の打撃技術
 (2)オープン戦法――速攻法
オープン速攻法の必要性/オープン速攻法のための条件/オープン速攻法のためのトス/オープン速攻法の打撃技術
 (3)フォワード戦法――遅攻法
フォワード遅攻法の必要性/フォワード遅攻法のための条件/フォワード遅攻法のためのトス/フォワード遅攻法の打撃技術
 (4)フォワード戦法――速攻法
フォワード速攻法の必要性/フォワード速攻法のための条件/フォワード速攻法のためのトス/フォワード速攻法の打撃技術
5.二段戦法
 (1)二段戦法の必要性
 (2)二段戦法のための条件
 (3)二段戦法のためのパス(トス)
オープン戦法のためのトス/フォワード戦法のためのトス
 (4)二段戦法の攻撃技術
6.一人戦法
 (1)一人戦法とは
 (2)一人戦法の問題点
 (3)一人戦法のメリットとデメリット
メリット/デメリット
 (4)一人戦法の攻撃技術
7.特殊攻撃法
 (1)移動攻撃法
 (2)フェイント戦法
落とすフェイント/ブロックアウトを狙うフェイント/軟打で相手の中衛を狙う/オーバー・ネットを誘うフェイント
 (3)リバンド戦法
 (4)前衛4人戦法
固定式前衛4人制/移動式前衛4人制

第5章 守備論
1.はじめに
 (1)ボールを上げる気持ち
 (2)スピードと力への慣れ
 (3)方向への勘
 (4)守備範囲の確認
2.9人制と6人制とのルールの相違点
3.基本的レシーブ
 (1)基本的な考え方
 (2)オーバーハンドパスの効用
 (3)8字(エイト)の防御法
4.レシーブ・フォーメーション
 (1)相手遅効に対するレシーブ隊型
相手遅攻に対するレシーブの原則/レシーブ・インフォメーション
 (2)相手速攻と時間差に対するレシーブ隊型
相手速攻に対するレシーブの原則/相手時間差に対するレシーブの原則/レシーブ・インフォメーション
 (3)相手軟打に対するレシーブ隊型
相手軟打に対するレシーブの原則/レシーブ・インフォメーション
5.カバー・プレー
 (1)基本的な考え方
 (2)自チーム守備時のカバー・プレー
後衛にきたボールのカバー/中衛にきたボールのカバー/ブロックアウトされたボールのカバー/ワンタッチされたボールのカバー/サーブ・レシーブのカバー
 (3)自チーム攻撃時のカバー・プレー
6.つなぎのプレー(ツートス)
 (1)基本的な考え方
 (2)トスを上げた位置別の割合
 (3)トスの上がった位置別の割合
 (4)つなぎのプレー(ツートス)の練習方法
7.チャンスボールの返球方法
 (1)返球方法の原則
 (2)相手攻撃がオープン主力の時
 (3)相手攻撃が速攻主力の時
8.ブロック
 (1)精神面
 (2)9人制独自のブロック技術
 (3)ブロック群のあり方
ブロックの軸手/対人か対ゾーンか/時間差ブロック
 (4)相手遅攻に対するブロック
 (5)相手速攻に対するブロック
 (6)相手時間差攻撃に対するブロック
 (7)相手リバンドに対するブロック
9.ネット・プレー
 (1)基本的な考え方
 (2)ネット・プレーでの留意点
ネットとボールの関係/ネット・プレーの要領と指導上の注意点
 (3)ネット・プレーとボールの接触回数
 (4)練習方法

第6章 作戦論
1.はじめに
2.基本的作戦
 (1)勝つための基本的作戦
 (2)チーム構成の原則
前衛としての要件/中衛としての要件/後衛としての要件
 (3)練習計画
 (4)チーム得点の割合
攻撃による得点/ブロックによる得点/サーブによる得点/相手のミスによる得点
 (5)ママさんバレーの得点内容
3.応用的作戦
 (1)相手攻撃に対する作戦
相手攻撃の型に対する判断/相手攻撃の型に対する作戦
 (2)相手守備に対する作戦
 (3)1セットの所要時間とその対策
4.臨戦的作戦
 (1)相手チームのスカウティングとその対策
相手のリズムを見定める(技術面)/相手のタイプを見抜く(精神面)/相手のトーンを見破る(身体面)
 (2)試合会場到着まで
 (3)会場到着後と試合開始時刻直前まで
具体的な行動/精神的なあり方
 (4)公式練習の過ごし方
相手チームの公式練習の見方/自チームの公式練習のあり方
 (5)公式練習終了後から試合開始まで
相手チームのレベルが上の場合/相手チームのレベルが同じ場合/相手チームレベルが下の場合
 (6)タイムアウトの利用法
タイムアウトの取り方の原則/自チームのレベルが上の場合/自チームのレベルが同じ場合/自チームのレベルが下の場合
 (7)選手交代の利用法
選手交代の基本的な考え方/セットの勝敗による選手交代の回数/選手交代後の影響/選手交代についてのまとめ
 (8)セット間の過ごし方
基本的な考え方/前セットでかった場合/前セットで負けた場合/セットが1タイとなった場合
 (9)サインを使っての作戦指示
サインのあり方/試合中のサインについて
5.試合後の反省

第7章 勝つための食事と健康チェック
1.はじめに
2.鍛錬期間(練習期間)
3.試合の数日前
4.試合当日
 (1)朝食と昼食についての留意点
 (2)試合30分前における留意点
 (3)試合中の飲み物についての留意点
 (4)試合終了後における留意点
5.調整期間(シーズンオフ)
6.健康管理上の問題点

第8章 ゲームの記録・分析方法
1.はじめに
2.ランニング・スコア(得点推移表)
 (1)記録法
得点推移表と市販のランニング・スコアとの比較/推移表で記入する記号について/記入する順序と要領/集計内容と問題点
 (2)分析方法
個人トータル表より分析する/チームの得点内容より分析する/チームの攻撃内容より分析する/チームのミス内容より分析する
3.折れ線グラフ
 (1)記録法
 (2)分析方法
4.コンピューター
 (1)記録法
 (2)分析方法

第9章 上位進出への指針
1.はじめに
2.チームとしてのあり方
3.上位進出するための技術的な条件
おわりに

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