ニッポン野球の青春

武士道野球から興奮の早慶戦へ

ニッポン野球の青春
著者 菅野真二
ジャンル 書籍 > 日本史・東洋史
出版年月日 2003/11/01
ISBN 9784469265385
判型・ページ数 四六・256ページ
定価 1,650円(本体1,500円+税10%)

内容

こうして野球は国民スポーツとなった!

一高の武士道野球から六大学リーグ戦へ。熱狂・興奮の早慶戦を中心に、日本野球の汗と涙、試行錯誤の青春期を描く。

目次

第1章 武士道野球の確立――野球を普及させた死の練習

1.天下無敵の一高野球
ベースボール広まる/遊戯から校技へ/稲荷山の雄/アメリカを倒す/ベースボール認知される/「野球」と訳す/獰猛なる死の練習/グレイトピッチャー
2.慶応、早稲田動き出す
専門学校の弱助/突然変異起こる/二大朗報/国際試合の大理想/三田網町グラウンド/牙城に迫る/戸塚グラウンド/一人前の仲間入り/御教示に預かり/バットになりたい/二流同志の模範試合/コーチ現れる

第2章 城南の虎と城北の獅子――誕生した二大野球王国

1.奪い取られた一高の冠
時至れり/あぁ王者敗れる/石にかじりついても/不公平審判を粉砕/新しい武道として
2.彗星のごとく現れた全勝者
球界の成金/連勝街道/全勝成る/偉大なる理解者/世紀の大英断/津々浦々の大反響/チョン髷の日本代表/報復の送別試合/連勝止まる
3.破天荒のアメリカ遠征
いざアメリカへ/本場初の国際試合/アメリカ強し/二つの銀杯/軌跡の鉄腕投手/武士道選手への賞賛

第3章 近代野球術の輸入――日本球界に起こった一大革命

1.アメリカ式近代野球とは
堂々の帰国/発展の願い/渡米土産『最近野球術』/ハイカラの模倣のみ
2.雌雄を決する球界の関ヶ原
優勝杯をかけた三回戦制/巨大な魅力/まさかの敗北/渡米軍目を覚ます/悪戦苦闘の雪辱/カレッジエール/形勢互角/覇権の行方
3.空前絶後の大人気試合、中止される
銀杯来る/古今の大試合/遺恨の万歳/詰めかけた赤旗/報復の大行進/狂せよ、死せよ/不穏なる応援隊/突如の中止/永久の決別宣言

第4章 球界、新時代へ――リーグ発足と黄金カード復活

1.明治大学の出現が生んだリーグ戦
やって来た本場チーム/強敵現れる/新しい力/リーグ成る/復讐の船出/信念の猛練習/職業野球団結成される/復活すべし
2.19年の想いが爆発した異常人気
国家的大朗報/輝ける幕開け/復活前の大興奮/恨めしき雨/ファン押し寄せる/待ちに待った光景/号外出る/恥じることなき敗戦/悲願達成/武士道野球の完成/日本野球の父

第5章 野球黄金時代の到来――野球に魅せられた日本人

1.球場に殺到、ラジオに群がる
神宮球場第一号/野球熱高まる/王者交替/十戦十勝/救世主登場/世界三大競技/両雄投げ合う/大接戦/全勝対決の結末
2.世は早慶戦天国
殺人的人気/黄金の左腕/徹夜の大騒動/起死回生/黄金時代の光と影/驚異のメジャーリーガー

第6章 弾圧との戦い――野球は敵性スポーツなり

1.野球統制令と軍部の弾圧
暴令下る/球聖来る/さらばリーグ戦/解散命令下る
2.散りゆく前の最後の早慶戦
出征のはなむけ/覚悟の決断/もう一度野球ができる/学生と一緒に/最後の野球/海ゆかば/学生野球の解散式/完全消滅/不死鳥のごとく

 おわりに
 参考文献
 日本野球史年表

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