スポーツ倫理を問う

スポーツ倫理を問う
著者 友添秀則
近藤良享
ジャンル 書籍 > スポーツ科学 > 文化論・人類学
大学テキスト > 体育・スポーツ > 体育原理、スポーツ哲学
出版年月日 2000/09/20
ISBN 9784469264531
判型・ページ数 四六・256ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税10%)

内容

スポーツの価値を考え、行動するスポーツパーソンに贈る

ドーピングや性差別、暴力、環境破壊をはじめ、協会役員によるセクハラ、野球における勝負を度外視した敬遠や試合中の暴力など、日本のスポーツ界に噴出する問題を、倫理的視点からどう考えるべきかについての指針を提供する。

目次


第1章 スポーツと社会の倫理学
 1.Shall we スポーツ倫理?
 2.なぜ、今、スポーツ倫理をするのか
 3.めざめよ! スポーツパーソン

第2章 競争と公正の倫理学
 1.トップ・スポーツはおいしい世界?!
―スポーツとカネ―
 2.勝利は人命よりも尊いか
―ドーピングの現実―
 3.ベン・ジョンソン事件を解剖する
―陰謀か、計画か―
 4.ドーピングを倫理する
―ドーピングは悪か―

第3章 個人と自律の倫理学
 1.辰吉丈一郎選手の問題を考える
―自分のことは自分で決められるか―
 2.性別はスポーツ団体が決める?
―動揺する女性選手―
 3.スポーツと環境倫理
―自分さえよければでなく―

第4章 弱者と強者の倫理学
 1.体育・スポーツにおける男女平等
―男と女は違うか―
 2.スポーツにおける黒人問題を倫理する
―スポーツは人種を超えたか―
 3.「エホバの証人」武道拒否を倫理する
―スポーツを拒否する権利はあるか―
 4.「国籍」って何?
―在日韓国・朝鮮人とスポーツ―

第5章 スポーツと暴力の倫理学
 1.愛は暴力を越えられるか
―運動部活動における体罰を倫理する―
 2.「ばか騒ぎ」の自由はあるか
―観客の暴動を倫理する―
 3.ゲーム中の暴力はなぜ許されないのか
―審判員への暴力事件を倫理する―

第6章 勝者と敗者の倫理学
 1.めざせ! 真の勝利至上主義
―スポーツ指導における効率性―
 2.正直者は損をする
―審判員のミス―
 3.「相手」を「敵」と呼ばないで
―促進者としての対戦相手―
 4.スポーツマンシップを超えて
―なぜベストをつくすのか―

第7章 スポーツと公共の倫理学
 1.こんなものいらない!
―国民体育大会を倫理する―
 2.オリンピックからの卒業
―オリンピックを倫理する―
 3.サッカーくじは、「打ち出の小槌」か
―スポーツとギャンブル―

エピローグ ―空想座談会―
[出席者:嘉納治五郎、クーベルタン、岡部平太、人見絹枝

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