内容
規則の表現技術を乗り越えた指導法を明示!
ダンスの本源はリズムとダイナミクスにあり、単純な動きがリズム・力・空間の変化によって、流れのあるダンスになっていく。自分の感じた方法で変化しながら独自の動きを創り出すその具体的な方法を示したユニークなダンス指導書。
目次
総論
1.エレメンタリーダンス教育とは
2.エレメンタリーダンス教育の基本的な内容
3.動きの主題となるもの
第1章 脚の動き
1.歩行について
2.脚の置き方とその運び方
3.脚の運動のいろいろ
1)足の動き―つま先からかかと
2)足の動き<―内側と外側
3)特殊な足の動き
4.歩行をともなった重心移動
1)重心の高さを一定に保つ
2)重心の位置の肯定を還る
5.支持脚―立つ形と動く形
1)基本的な脚の形
2)支持脚としての形
6.支持脚にならない方の脚の動き(動く方の脚)
1)直線の動き
2)曲線の動き
3)移動をともなった脚の動かし方
4)動く方の脚と上半身の関連性
7.ステップとリズムの例
1)身体の向きを変えないで移動する例
2)身体の向きを変えて移動する例
8.時間について:時間的なスタイル
1)規則的な時間のインターバル:拍子
2)時間的なインターバル:リズム
3)アシンメトリーの拍子
9.強弱の流れ:力強さ
第2章 腕の動き
1.腕の機能と動き
1)腕の曲げ伸ばし
2)腕を内側・外側にねじる
3)腕の上げ下げ
4)腕の閉会
5)腕と上半身の動きの組合せ
1.手の動きと腕の関連性
1)手の作りと形
2)手首
3)指先から起こす腕の動き
4)手の端側から起こす動き
3.肘を利用した腕の動き
4.動きの強弱の変化
1)抵抗するような動き:押す―引く
2)衝動的な緊張をともなった動き:刺す―突き放す―叩く―鞭打つ
5.カデンツァ
第3章 動きの適応
1.社会的意義
2.空間移動をともなった適応能力の学習
1)大きな円の利用
2)円と曲線の利用
3)群の構成(固まりと広がり)
3.動きの形に合わせた適応法
1)類似した動きの形の適応法
2)対照的な動きの形の適応法
4.動きの形に空間移動を加えた適応法
1)グループ即興
2)グループ即興の課題になるもの
第4章 空間形成
1.グループの形
1)縦の列―数珠繋ぎに並ぶ
2)アーチをつくる
3)横列
4)円
5)円周上の動き
6)変化をともなった円のつくり方-1
7)変化をともなった円のつくり方-2円のなかで動く
2.一人の空間形成
1)直線で描く空間形成
2)曲線で描く空間形成