内容
大修館書店高校教科書を完全映像化!
環境問題は、加害者が明確な特定地域の問題から、加害者と被害者が同一ともいえる地球規模の問題へと移ってきています。環境ホルモンや循環型社会など新しい問題を中心に、それらを自分とのかかわりのなかで学んでいきます。
目次
[主な内容]
(1)公害から環境汚染へ
●かつての公害にみられた、産業活動にともなって起こる汚染は、特定地域に限られたものであったが、現代の汚染は、地球温暖化や酸性雨などのように、特定地域ではなく広範囲に及ぶ地球規模の環境汚染問題となっている。
●現代の環境問題は、私たちの日常生活にともなって生じるものが原因となる場合が多く、私たち一人ひとりが加害者でもある。
(2)現代の環境問題
●ダイオキシンなどの有害物質は、大気、水、土壌に汚染が広がっていくとともに、分解されずに残ることから、私たちだけでなく次世代にも影響を及ぼす。
●シックハウス症候群は、症状が多様であるとともに、シックハウスを起こす物質も次から次へと生まれてくる状況にあり、深刻な問題となりつつある。
●日常生活にともなって生じる生活排水は、水質汚濁のおもな原因となっている。
●自動車から出される排ガスは、子どものぜんそくが増えたり、スギ花粉症の原因となるなど、依然として大気汚染の重要な問題となっている。
●地球温暖化の問題は、全世界がもっとも深刻なものとしてとらえており、その対策が急がれている。
(3)環境問題へのとりくみ
●資源を有効に使うために再使用・再利用を考え、物質を循環させ、環境への負荷をできるだけ少なくできる、「循環型社会」と呼ばれる社会にしていくことが求められている。
●私たち一人ひとりが、何をすればよいのかを考え、環境にやさしいライフスタイルを実践していくことがたいせつである。