内容
からだとその動きから見る文化
目の動きや表情・仕草で心を表現し、舌や唇の動きや身振りでコミュニケーションを行い、手で道具を作り、全身でダンスやスポーツを楽しむなど人間の文化を支えるからだと動きを多面的に追求する。
目次
第I部 「我動く、故に我あり」
第1章 運動の上手・下手
1 運動の巧みさ
2 スキル
3 運動の上手・下手と脳
4 練習と習熟
第2章 リズムとおどり
1 「快」のリズム
2 おどりとリズム
第II部 「すべての文化はからだに通じる」
第3章 子どもの遊びと心のゆがみ
1 子どもの遊びを考える
2 子どもの遊びの変化と現状
3 外遊びの減少と心のゆがみ
第4章 子どものからだと教育
1 動物から人間へ
2 からだの発育と運動
3 運動の場で考えるということ
第5章 楽しさから健康へ(スポーツ参与の動機の変化)
1 スポーツを行う動機
2 スポーツ参与の動機と時代差
3 スポーツ参与の動機と年齢差
4 楽しさから健康へ
第III部 「古きを温ねて人間を知る」
第6章 近代スポーツの心性(「つくられたからだのイメージ」あれこれ)
1 はじめに・19世紀アメリカ社会への問いかけ
2 なおざりにされた「スポーツをするからだ」
3 生き生きと躍動するからだ
4 至上なる勝利に駆り立てられるからだ
5 精神と調和したからだ
第7章 スポーツと体操(反時代的考察)
1 はじめに
2 近代体育とは何であったか
3 人間の作り変えをめざす時代・近代社会と教育
4 おわりに
第IV部 「健全なるからだは健全なる生活を支える」
第8章 エアロビクスのすすめ
1 エアロビクスとは?
2 エアロビクスのすすめとその効果
第9章 医療のなかのからだ(運動療法をめぐって)
1 体育と医療
2 「運動療法」の歴史から
3 シュレーバーに学ぶもの
4 おわりに/からだとの対話をもとめて
第10章 「疲労」をめぐって
1 疲労という言葉の意味するもの
2 身体疲労と精神疲労
3 疲労の検査とその実施
4 スポーツと疲労
5 心とからだの調和・健康な生活のために