運動処方の実際

適正運動量はこうして決める

運動処方の実際
著者 池上晴夫
ジャンル 書籍 > スポーツ技術・トレーニング・コーチング > フィットネス
シリーズ PH選書
出版年月日 1987/04/01
ISBN 9784469163216
判型・ページ数 四六・274ページ
定価 1,430円(本体1,300円+税10%)

内容

運動処方の科学的理論と実践法を解説

私たちひとりひとりの「体力」はどのように判定するか、また個人の体力に適した運動量はどうして決めるか。運動処方の科学的理論とそれを実践に移すための方法を具体的に示す。

目次

第1章 なぜ運動が必要か
 1 人は動くようにできている
 2 動かないとどうなるか
 3 心予備力の低下
 4 モーリス博士の慧眼
 5 心筋梗塞と運動の効果
 6 リスクファクターとしての運動不足
 7 若い頃の運動の効果は生涯続くか
 8 運動によって若返る
 9 運動すれば長生きできるか
 10 糖尿病に対する運動の効果
 11 筋力低下からくる腰痛
 12 強い体力は必要か
 13 防衛機能を支えるメカニズムと運動
 14 自律神経系のはたらき
 15 内分泌系のはたらき
 16 免疫系のはたらき
 17 防衛機能を高める必要

第2章 運動処方の考え方
 1 運動処方とは
 2 運動処方はなぜ必要か
 3 運動処方の基本条件
 4 一般原則と個人別の匙加減
 5 運動処方の手順

第3章 検査
 A メディカルチェック
  (1)メディカルチェックは全員に必要か
  (2)最低限必要なチェック項目
  (3)ゼロに成らないスポーツ事故
 B 運動負荷テスト
  (1)運動負荷テストでなにがわかるか
  (2)最大負荷法1(呼気分析を行う場合)
  (3)最大負荷法2(呼気分析を行わない場合)
  (4)最大下負荷法1(呼気分析を行う場合)
  (5)最大下負荷法2(呼気分析を行わない場合)
  (6)最大下負荷法3(3段階法)
  (7)最大下負荷法4(オストランド法)
  (8)最大負荷法と最大下負荷法のメリットとデメリット
  (9)自転車エルゴメーターかトレッドミルか
 C 体力テスト
  (1)体力テストの目的
  (2)全身持久力の決定要因
  (3)全身持久力の測定法と評価法
  (4)筋持久力の測定法と評価法
  (5)筋力の測定法と評価法
  (6)瞬発力の測定法と評価法
  (7)敏捷性の測定法と評価法
  (8)平衡性の測定法と評価法
  (9)柔軟性の測定法と評価法
  (10)総合評価法

第4章 適度な運動とは
 A どんな種類の運動がよいか
  (1)運動は2種類に分けられる
  (2)健康には有酸素運動がよい
  (3)心臓・血管に無理のない刺激を与える
  (4)心臓の予備力を高める
  (5)持久力が増す
  (6)乳酸が蓄積しない
  (7)長時間続けられる
  (8)消費カロリーを多くすることができる
  (9)安全性が高い
  (10)脂肪の消費が多い
  (11)運動不足病に対する効果
  (12)無酸素運動にはメリットはないのか
  (13)ジョギングのメリットとデメリット
  (14)水泳のメリットとデメリット
  (15)球技のメリットとデメリット
  (16)理想的な運動は何か
 B どんな強さの運動がよいか
  (1)運動強度の表し方1 酸素消費量
  (2)運動強度の表し方2 心拍数
  (3)運動強度の表し方3 RMRとMETS
  (4)運動強度の表し方4 自覚的運動強度
  (5)安全性から見た適性運動強度
  (6)効果の面から見た適性運動強度
  (7)簡便な適性強度の求め方
 C 1回に何分運動すればよいか
  (1)5分以下では不十分
  (2)運動強度と必要時間との関係
  (3)必要運動時間の求め方
  (4)細切れ運動では駄目か
  (5)運動によい時間帯
 D 1週間に何回運動すればよいか
  (1)1回ではくたびれもうけ?
  (2)週1スポーツを役立てるには
  (3)週3~6回を目標に
 E コンディショニング
  (1)心とからだの解離
  (2)コンディショニング計画の基準

第5章 運動処方の実際
 A 健常者の場合
 B 肥満者の場合
  (1)肥満の評価法
  (2)体脂肪率の測定法
  (3)1kgの減量に必要な運動
  (4)肥満に適した運動
  (5)運動療法のメリット
 C 高齢者の場合
  (1)高齢者の身体的特徴
  (2)高齢者に対する運動処方の要点
  (3)高齢者に適した運動
 D エアロビクス・ポイントシステム
  (1)心臓病の予防からtotal welbeingへ
  (2)1ポイントの内容
  (3)必要な運動量
 E 体力テスト結果をいかに運動処方に反映させるか
  (1)全身持久力を強化するための運動
  (2)筋持久力を強化するための運動
  (3)筋力を強化するための運動
  (4)瞬発力を強化するための運動
  (5)敏捷性を強化するための運動
  (6)柔軟性を高めるための運動
  (7)平衡性を高めるための運動

第6章 安全対策
 A 運動前の注意事項
  (1)身体条件
  (2)環境条件
  (3)食後経過時間
  (4)服装
  (5)ウォーミング・アップ(ウォームアップ)
  (6)ストレッチング
 B 運動中の注意事項
  (1)1~2分で呼吸が苦しくなったとき
  (2)腹痛
  (3)前胸部の痛みや苦悶感
  (4)下肢などの痛み
  (5)日射病(熱射病)
  (6)水は飲んでよいか
 C 運動後の注意事項
  (1)クーリング・ダウン
  (2)シャワーと入浴
  (3)運動後の食事
  (4)睡眠

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