内容
テニスの心理面強化のためのプログラム
テニスの試合には、ストロークやフットワークといった技術的な闘いと、集中力や自信、やる気、あがりや不安対策など、心理的な闘いがある。いつでも、どこでも実力を発揮するには心理面の対策が不可欠。試合では勝敗を決める鍵になる。本書はトップからビギナーまでが活用できる心理面強化の対策や方法を具体的に紹介。
目次
第1章 テニスの心理面の重要性
1 心理的な面から見たテニスの難しさ
2 心と身体の関係
3 テニスの心理的側面
4 心理面の練習の少なさ
5 心理面が練習されない理由
6 正しく練習すれば心理的スキルは学習できる
第2章 最高のプレーのときの心理状況
1 プレーを安定させるには
2 独特な心理状態
3 理想的な心理状態
4 メンタルトレーニングの取り組み
第3章 不安がプレーに及ぼす影響
1 不安の源
2 過度な不安による身体的問題
3 過度な不安による心理的問題
4 覚醒水準とプレー遂行水準との関係
第4章 覚醒水準の調節と不安の克服―心理的スキル1―
1 覚醒水準や不安状態に気づくこと
2 不安低減(リラクセーション)の技法
3 活性化トレーニング
第5章 集中力の理解
1 集中力の定義
2 集中力の持続を困難にする要因
3 注意集中のタイプの切り換え
4 集中力にかかわる問題(不適切な注意集中)
第6章 集中力の向上―心理的スキル2―
1 集中力向上のためのコート上の方策
2 サーブおよびサーブリターンのルーチン
3 コート上での集中力の練習
4 コート外での集中力の練習
第7章 独り言の改善―心理的スキル3―
1 独り言のタイプ
2 独り言の影響
3 独り言の利用
4 独り言の改善(思考転換の技法)
第8章 イメージ想起―心理的スキル4―
1 イメージ想起の意味
2 イメージ想起の効果の根拠
3 イメージ想起の効用
4 イメージのタイプ
5 イメージスキルの評価
6 イメージスキル向上のための基礎練習
第9章 イメージトレーニング
1 イメージトレーニングの計画
2 イメージ想起の実施時期
3 イメージ想起日誌の活用
第10章 自信をつける―心理的スキル5―
1 自信の意味
2 自己の遂行能力に関する心理的限界
3 自信の効果
4 自信の程度とプレー遂行水準との関係
5 自信をつける方策
第11章 目標設定による動機づけ―心理的スキル6―
1 目標の定義と目標のタイプ
2 目標の効果
3 目標設定の手引き
4 コーチのための目標設定システム
5 留意すべき問題
第12章 試合前の心理的準備
1 試合前の準備の重要性
2 準備ルーチンの確立
第13章 試合の駆引きと心理的作戦
1 試合の駆け引きや心理的作戦の内容
2 試合の駆け引きや心理的作戦に対する方策
第14章 ダブルスのコミュニケーション
1 パートナーとのコミュニケーション
2 ミックスダブルスでの独特な問題