内容
最高の成果をあげるための実戦科学
初心者からトップアスリートまで、スポーツ技術はどのように身に付けるか、また指導するか。すべてのスポーツ種目において最高の成果をあげるために決定的役割を果たす「技術トレーニング」の科学的法則を指導者、選手、愛好者にも理解しやすいよう多彩な例をあげながらわかりやすく解説する。
目次
第1章 技術とスポーツパフォーマンス
1 スポーツ技術とは何か
2 スポーツパフォーマンスに対する技術の意義
3 トレーニングにおける技術
(1)技術・戦術・体力の調和
(2)技術トレーニングはいつからはじめられるべきか
(3)トレーニングユニット内の技術トレーニングの位置づけ
(4)小周期内の技術トレーニングの位置づけ
(5)年周期内の技術トレーニングの位置づけ
第2章 技術トレーニングの特性とその分析
1 スポーツ運動の特性とその分析
2 構造分析
(1)運動概念について
(2)スポーツ運動の基本構造(局面構造の分析)
(3)基本構造の細分化(局面構造の分析)
(4)機能解剖学的分析(精密構造の把握)
(5)バイオメカニクス的分析(精密構造の把握)
(6)トレーニングと試合における“技術観察”
第3章 技術トレーニング
1 技術トレーニングをどうとらえるか
2 運動学習の視点からみた技術トレーニング
(1)運動学習はどのように説明されるのか
(2)選手は技術トレーニングの成果として何を記憶しているのか
(3)運動の自動化
(4)運動の学習計画を立案する際の留意点
3 技術トレーニングのための基本的前提条件
(1)運動表象の形成
(2)トレーニング開始時の能力レベルの考慮
(3)運動の実行と学習の動機づけ
(4)フィードバック
4 技術トレーニングの方法に関する一般原則
(1)能力段階に応じた技術トレーニング
(2)初級段階の技術トレーニング
(3)中級段階の技術トレーニング
(4)高いパフォーマンスレベル(上級段階)の技術トレーニング
5 技術トレーニングに固有な視点とその問題点
(1)欠点の修正
(2)運動知覚と運動観察の訓練
(3)技術向上の停滞
(4)メンタルトレーニング
(5)技術トレーニングにおける学習転移(トランスファー)
(6)技術トレーニングにおける学習プロセスの時間配分
(7)スポーツ技術を習得するための練習法(全習法と分習法)