内容
集団による躍動の美をどう創るか
運動会、体育祭におけるメインイベントであり、大きな競技会に彩りを添えるマスゲーム。本書はマスゲーム・ディレクターの第一人者として国内外で広く指導に携わってきた著者が、集団が創りだす美の世界の魅力、導入方法、創作過程、そしてその素材とすべてを明らかにする。
目次
第1部
1 マスゲームとは何か
2 マスゲーの観衆観
3 観衆の目の位置はどこか
4 どんな性格の運動か
5 マスゲームはハレの行事
6 マスゲームをやるのに大事だと思うこと
(1) 時間と約束の守れる集団であること
(2) 計画・準備・練習はマスゲームの三本柱
(3) 並ぶ能力
(4) 並ぶ能力の練習
第2部
1 マスゲームの美
(1) マスゲームの美
(2) マスゲームにおける美の特質
(3) 基本的要素
(4) マスゲームと演劇の相違
(5) 観衆に何を語りかけ、何を訴えればよいか
(6) 出し物(演物)についての考え方
2 マスゲーム構想上の土台
(1) まず関心をもたせること
(2) マスゲームの空間処理
3 マスゲームの展開の形
(1) マスゲームには展開の方法がある
(2) 演技隊形の構成
第3部
1 マスゲームの計画と練習
(1) マスゲームの計画
(2) マスゲームの練習
(3) 本番二割増し
2 マスゲームの服装と音楽
(1) マスゲームの服装
(2) 音がたよりのマスゲーム
3 マスゲームの会場・器具・器械
4 マスゲームの標識
5 夜間に行わえるマスゲーム
(1) 夜間のマスゲーム
(2) 額縁とアンダーライン法
6 マスゲームの小集団、小人数の演技
(1) 小集団ごとの演技
(2) 小人数の演技
第4部
1 マスゲームの素材
(1) 徒手による体操
(2) 集団の図形に関係の深い座臥体操
(3) マスゲームのなかの手具体操
(4) 組体操
(5) 組立体操
(6) 器械を使った演技
(7) 波状運動とドミノ運動
(8) 行進
(9) 人文字
第5部
1 ヨーロッパにおけるマスゲームの歴史
(1) マスゲーム誕生以前の問題
(2) ドイツ体操とマスゲームの始まり
(3) マスゲームが表看板になったチェコのソコル運動
(4) ソコルとスパルタキアーダの略史
(5) 復活したチェコの「ソルコ祭典」を見る
2 日本のマスゲーム略史
3 まんだらマスゲーム
(1) ありがた迷惑
(2) 待機
(3) 集団の目線
(4) マスゲームはテンポ
(5) 独自性と主人公
(6) 学校教育の柱になった人間塔
(7) 集団が陥りやすいこと
(8) たつ鳥後を濁さず