内容
子どもがエイズを話題にしたら、どうしますか?
子どもはエイズを知っています。しかし、正しく理解しているわけではありません。それゆえ、エイズになることを心配する子もいれば、いじめの言葉として口にする子もいます。本書は、子どもがエイズを話題にしたり、質問してきたりしたときに、家庭や学校でどう対応すればよいのかを、具体的にわかりやすく説明しています。
目次
・はじめに
・謝辞
・本書を読む前に
第1部 HIVと子どもたち
第1章 なぜ子どもとエイズの話をするのか?
なぜ子どもがエイズのことを知る必要があるのでしょう?
幼児期からの健康教育の必要性と親の役割
子どもの性的虐待・薬物乱用とHIV予防
セクシュアリティについて子どもに教える
HIVの話をするときの基本姿勢:4つのポイント
第2章 子どもと話をする前に心に留めておくこと
質問の裏の意味を知る
余裕を持って応えましょう
第3章 エイズって痛いの? ―子どもからの質問Q&A―
質問に答える前に
質問に答えるときのステップ
Q&A
エイズってなーに?/セックスってなーに?/ドラッグってなーに?/どうすればエイズにかからないの?/エイズって痛いの?/ママやパパはエイズになるの?
第4章 大人からエイズの話を持ち出すとき
エイズの話題をもちだすとき
第5章 テイニシャ、ルーカス、ジャッキーの場合
―現実にエイズの問題を抱えたとき―
母親がHIVに感染しているティニシャ
エイズを発症した少年ルーカス
父親がエイズになると心配しているジャッキー
第6章 サンフランシスコのエイズ教育の実践例
エイズを教えるときのポイント
授業例
幼稚園/小学校2年/小学校4年
小学校の低学年にエイズの指導をするとき
第7章 子どもと話をするときに予想される問題
第8章 エイズと共に生きる社会 ―アメリカの実践に学ぶ―
地域社会で取り組むために
学校の職員や子どもが感染したとき
希望の町―私たちが理想とする地域社会―
第2部 エイズを教えるときに知っておきたい知識・情報
第1章 大人のためのQ&A
基本的な知識/感染経路/感染の予防方法/HIV抗体検査/もっと詳しく知りたいこと/子どもに関する問題
第2章 子どもはエイズについて、いつ何を知りたがるか
―子どもの発達段階とエイズ―
乳児期(生後11か月まで)
幼児期(1~2歳)
1歳児/2歳児
幼児期(3~4歳)
3歳児/4歳児
学齢期(5~10歳)
5歳児/6歳児/7~8歳児/9~10歳児
第3章 「性的虐待」のサイン
子どもの性的虐待の指標
・AIDSホットライン
・著者紹介
・訳者あとがき
・訳者紹介