ヒトのかたちと運動

ヒトのかたちと運動
著者 服部恒明
ジャンル 書籍 > スポーツ科学 > 生理学・キネシオロジー・バイオメカニクス
出版年月日 1996/01/20
ISBN 9784469263305
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税10%)

内容

運動とかたちは、こんなに関係があったのか

たった1つの小さな動きが、全体の身体運動を台無しにしてしまうこともある。身体各部の運動は、それぞれが重要な意味をもっており、しかも各運動に「生物としてのヒト」の「かたち」が深く関係しているのである。スポーツが盛んになった今日、パフォーマンスなどが注目されやすいが、本書は「生物としてのヒト」の「かたち」に注目し、「運動」との関係をまとめたものである。けっして、高度な専門書ではない。

目次

第1章 からだのしくみと運動
 運動器とは
 解剖学的姿勢
 骨の外部のかたち
 骨の内部構造
 骨格筋の構造
 筋のかたちと作用
 関節運動
 筋の共同作業
 テコ
 関節の種類と関節可動域

第2章 頭頚部と運動
 表情筋と運動
 顎関節の運動
 頭部の安定保持
 首の車軸運動
 前屈と後屈
 側屈
 コラム:利き眼

第3章 体幹と運動
 脊柱の湾曲と抗重力機構
 脊柱・体幹の運動
 姿勢による軸骨格への負担
 胸郭
 胸郭の運動
 腹筋運動
 コラム:尾のはなし

第4章 上肢と運動
 上肢帯の構造
 上肢帯の運動と筋
 上腕の運動
 肘と前腕のかたち
 屈曲と伸展
 回内と回外
 手根の運動
 外部の脳としての手
 外部の接点としての手
 グリップ動作
 利き手の起源
 利き手と形質

第5章 下肢と運動
 下肢帯と股関節
 大腿の運動
 下肢のアラインメント
 膝関節
 膝の伸展と屈曲
 距腿関節
 直立姿勢の維持と足
 つま先立ちのテコとギア
 足アーチの形成
 足底部のかたち
 足アーチと巻き上げ機構
 失われた足の機能
 下肢の左右差
 コラム:フットプリント

第6章 体表と運動
 体毛と運動
 汗腺の変化
 手掌と足底の皮膚
 皮膚の伸展性と可動性
 運動と皮膚の変化
 皮下脂肪の意味

第7章 体格と運動
 体格の意味
 体型の分類学
 体格の個体差と体型
 体格と身体活動
 身体組成と体組成型
 体脂肪分布と体型
 コラム:身長の日内変化

第8章 性差と運動
 性の分化
 フレームサイズの性的二型
 体脂肪分布と性差
 身体機能と性差
 性役割と運動

第9章 運動と適性・適応
 運動と環境適応
 運動と寿命
 運動と身長
 関節可動域の変化
 骨格の変化
 スポーツ体型
 力士におけるサイズ
 運動と自己変身・自己顕示
 生物学的年齢とスポーツ適性

第10章 直立姿勢
 ヒト化
 直立姿勢の保持機構
 立つ姿勢の完成
 立つ姿勢の発達と老化
 座位姿勢
 不良姿勢
 コラム:座位姿勢と殿部

第11章 移動運動
 ヒトの移動様式
 四足性移動
 二足歩行
 二足歩行の発達と老化
 歩行の能力と変異
 二足歩行の発展
 移動の非対称性
 水上移動
 コラム:ブラキエーション

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