健康・体力づくりの栄養学

健康・体力づくりの栄養学
著者 大礒敏雄 編著
鈴江緑衣郎 編著
ジャンル 書籍 > 保健・健康 > 健康一般・健康科学・健康文化
出版年月日 1988/03/01
ISBN 9784469261370
判型・ページ数 A5・394ページ
定価 3,300円(本体3,000円+税10%)

内容

健康・体力づくりに結びつく栄養学

健康・体力づくりに結びつく栄養学-を軸として、基本的知識から始まり、身体の発育・発達と栄養、スポーツ活動と栄養、疾病に応じた栄養の摂り方など、実践面にまで発展させた意欲的な著。末章には最新資料による栄養所要量も掲載。

目次

まえがき

第1章 食物の栄養素と人体へのとり込み

I 食物の成分

 1.食物の成分と栄養素

 2.糖質
糖質の化学構造と性質/単糖類/少糖類/多糖類

 3.たん白質
アミノ酸/たん白質

 4.脂質
脂質の分類/脂肪酸/グリセロール/ステロール/油脂/ロウ/リン脂質/糖脂質

 5.無機質(ミネラル)

 6.ビタミン
脂溶性ビタミン/水溶性ビタミン/ビタミン様作用因子およびビタミン類似因子

 7.その他の食物成分
食物繊維の定義/食物繊維の分類/食物繊維の特性

II 酵素とホルモン

 1.酵素
酵素の本体/酵素の作用機構/酵素の性質/補酵素/酵素の分類と命名法

 2.ホルモン
ホルモンの本体/ホルモンの作用機序/膵臓のホルモン/甲状腺ホルモン/副甲状腺ホルモン/副腎髄質ホルモン/副腎皮質ホルモン/生殖腺のホルモン/脳下垂体のホルモン/消化管ホルモン

III 消化と吸収

 1.消化
口腔における消化/胃における消化/膵液による消化/腸液による消化/胆汁

 2.吸収
糖質の吸収/脂肪の吸収/たん白質の吸収/水と無機質の吸収/ビタミンの吸収/大腸における消化・吸収/糞便/消化吸収率


第2章 各種栄養素の代謝と機能

I 生体における代謝とエネルギーの発生

 1.生体における代謝の意義

 2.生体エネルギー発生のしくみ

 3.ATP生成のしくみ
酸化的リン酸化/基質レベルにおけるリン酸化

II たん白質とアミノ酸

 1.たん白質・アミノ酸の代謝
アミノ酸の分解代謝/たん白質の生合成/たん白質の栄養

III 糖質

 1.糖質の代謝
解糖経路/酸化経路(トリカルボン酸サイクル)/糖質代謝とエネルギー発生/五炭糖リン酸回路/グルクロン酸回路

 2.糖質の栄養と機能
エネルギー源としての価値/生体機能物質としての役割/グリコーゲンの合成と分解/血糖濃度の調節機構/糖新生

 3.食物繊維の働き
消化管機能と腸疾患/代謝性疾患

IV 脂質

 1.脂質の代謝
脂質の吸収と移動/血漿脂質/脂肪組織/肝臓脂質/トリグリセライドの代謝/ケトン体の生成/脂肪酸の生合成/エイコサノイドの生合成/トリグリセライドおよびリン脂質の生合成/コレステロールの代謝

 2.脂質の栄養と機能
エネルギー源としての価値/必須脂肪酸/生体内における脂質の他の価値/脂質の所要量/必須脂肪酸の必要量

V 無機質の機能と栄養

 1.人体と無機質(ミネラル)

 2.無機質の栄養的機能
一般的な無機質の吸収と排泄/無機質の毒性と必須性/カルシウム/リン/マグネシウム/ナトリウム/カリウム/鉄/銅/亜鉛/セレン/コバルト/モリブデン/マンガン/クロム/よう素

VI ビタミン

 1.ビタミンとは

 2.各種ビタミンの機能と代謝
ビタミンA/ビタミンD/ビタミンE/ビタミンK/ビタミンB1/ビタミンB2/ナイアシン/ビタミンB6/ビタミンB12/葉酸/ビオチン/パントテン酸/ビタミンC

第3章 身体の発育・活動と栄養

I 発育・体位と栄養

 1.体位の発育特徴

 2.発育と栄養

 3.日本人の体位と栄養の変遷

 4.母子栄養と発育

II エネルギー代謝

 1.エネルギー代謝量とその測定法
エネルギーの単位/エネルギー代謝測定法/栄養素のエネルギー/生体内でのエネルギー代謝

 2.基礎代謝
基礎代謝量/基礎代謝に影響する諸因子

 3.身体活動とエネルギー代謝
睡眠時の代謝/安静時代謝/精神活動時の代謝/特異動的作用/運動(作業)時の代謝

 4.乳児期・成長期・授乳期のエネルギー代謝

 5.エネルギー所要量
エネルギー所要量の考え方/エネルギー所要量の算出基礎/個人別エネルギー所要量の考え方/エネルギー所要量の健康増進にかかわるその他の付帯事項

III 運動・体力・健康増進と栄養 

 1.運動・体力と栄養
体力の定義/健康と体力の関係/運動・栄養と体力

 2.栄養と運動
運動の定義/運動能力と筋肉/身体的トレーニングと筋肉/運動のためのエネルギー補給と筋肉

 3.健康増進と成人病
運動と血中脂質代謝/運動と高血圧/運動と肥満・減量/運動と糖尿病

 4.健康増進とトレーニング
トレーニングの科学的原則/健康を維持増進させるトレーニング/健康増進のための運動所要量/健康増進に必要な運動量の求め方

 5.健康づくりの運動プログラムの実際
生活状況調査/医学的検査/運動実施のための健康状態チェック/身体計測/運動負荷試験/体力測定/運動指導/食生活指導

IV 老化現象と高齢者の栄養

 1.老化とは

 2.老化の原因

 3.各組織・器官における老化現象
心血管系/腎/呼吸器系/内分泌系/消化器系/運動器系/神経系/免疫反応

 4.老化の制御
老化を促す要因/食事摂取のし方と老化/環境温度と老化/運動と老化/抗酸化剤と老化

 5.老年者の栄養所要量

 6.老年者の栄養摂取量


 
第4章 疾病の予防・治療と栄養

I 栄養と疾病の予防・治療

 1.栄養と疾病

 2.栄養と免疫
感染が栄養状態に及ぼす影響/栄養不良が感染に及ぼす影響

 3.低栄養の病態

 4.栄養素欠乏症候群

 5.栄養素の過剰による病態
たん白質の過剰/糖質の過剰/脂質の過剰

 6.栄養素の不足による病態
たん白質・カロリー栄養不良症/たん白質不足による病態

 7.ビタミンの欠乏あるいは過剰による疾患
ビタミンA欠乏症/ビタミンA過剰症/ビタミンB1欠乏症(脚気)/ビタミンB2欠乏症/ペラグラ/壊血病とメラー・バーロウ病/ビタミンD欠乏症(くる病)/ビタミンD過剰症/ビタミンB6の欠乏/葉酸欠乏症/ビタミンB12欠乏症/ビタミンE欠乏症と過剰症/ビタミンK欠乏症と過剰症

 8.ミネラルの欠乏ないし過剰による疫病
カルシウム/リン/ナトウムム/カリウム/塩素/マグネシウム/鉄/ヨード/銅/亜鉛/クロム/コバルト/セレン/マンガン/モリブデン/フッ素/ニッケル/ケイ素/スズ/バナジウム

II 成人病の予防・治療と栄養

 1.高血圧症

 2.動脈硬化症

 3.高脂血症

 4.虚血性心疾患

 5.脳血管疾患(脳卒中)

 6.糖尿病
糖尿病の特徴と診断/糖尿病の種類/糖尿病の治療/食事療法

 7.肥満症
肥満の範囲/肥満の分類/肥満の病態/肥満の治療

 8.痛風
痛風の特徴/痛風の種類/痛風の治療


III その他の疾病と栄養

 1.消化器疾患
口腔疾患/食道疾患/胃疾患/神経性食欲不振症/腸疾患

 2.肝臓疾患
急性肝炎/慢性肝炎/肝硬変/脂肪肝

 3.胆道疾患
胆石症

 4.膵疾患
急性膵炎/慢性膵炎

 5.腎・尿路疾患

 6.呼吸器疾患

 7.循環器疾患

 8.内分泌疾患

 9.血液・造血器疾患

 10.神経系疾患

第5章 栄養所要量

I 栄養所要量

II エネルギー所要量
基礎代謝量の算定と生活活動指数/身体活動強度の表示/安全率およびエネルギーの単位/基礎代謝基準値と基礎代謝量/生活活動指数/対象別エネルギー所要量/脂肪エネルギー比率/生活活動の変化とエネルギー消費

III 各栄養素の所要量

 1.たん白質所要量
たん白質所要量算出方法の推移/たん白質所要量の算出/日本人のたん白質所要量

 2.無機質(ミネラル)所要量
カルシウム所要量/鉄所要量/ナトリウムの目標摂取量/リンの目標摂取量/カリウムの目標摂取量/その他のミネラルの目標摂取量

 3.ビタミン所要量
基本的な考え方/ビタミンA所要量/ビタミンB1、B2、ナイアシン所要量/ビタミンC所要量/ビタミンD所要量/その他のビタミン所要量

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