日本における体力医学研究の歴史と展望

日本における体力医学研究の歴史と展望
著者 小野三嗣
ジャンル 書籍 > スポーツ科学 > 医学・療法
出版年月日 1991/03/10
ISBN 9784469261967
判型・ページ数 A5・322ページ
定価 2,990円(本体2,718円+税10%)

内容

体力研究のすべて

日本人の体力研究は体力医学の歩みと共に発展してきた。体力医学会は基礎・臨床・社会医学の専攻者だけでなく、体育学・心理学などの研究者も参加している学際的な学界である。体力医科学研究の第一人者である著者が、5年の歳月を費して膨大な文献を渉猟し、日本における体力研究の全貌をその黎明期から現在まで解明。

目次

第1章 経験科学から

第2章 実験的研究の黎明

第3章 体力医学会が発足するまでの約30年間の歩み
 第1節 1917年から1929年まで
  (1)体格・体型・体質
  (2)体力
  (3)運動生理学的研究
  (4)運動生化学的研究
 第2節 1930年から1937年まで
  (1)体格・体型・体質
  (2)体力
  (3)運動生理学的研究
  (4)運動生化学的研究
  (5)総合医学的研究
 第3節 1938年から1948年まで
  (1)学術研究会議の体力班
  (2)疲労研究の組織的推移
  (3)運動の生理生化学的研究
  (4)体力の評価方法について

第4章 日本体力医学会の歴史
 第1節 発足の理念
 第2節 日本医学会第39分科会として
 第3節 国際的活動
  (1)国際体力医学連盟
  (2)冬季オリンピックでの医学者会議
  (3)アジアにおけるスポーツ医学に関する会議
  (4)国際トリムシンポジウム
 第4節 学会大会を通して
 第5節 持久走大会によって
 第6節 地方会の活動
 第7節 機関誌「体力科学」によって
 第8節 プロジェクト研究の発足
 第9節 学会賞の設定

第5章 体力医学について全国的な規模で自主的研究活動を行ってきた
     公益法人及び任意団体等
 第1節 国立体育研究所
 第2節 日本体育協会スポーツ科学研究所
 第3節 明治生命厚生事業団体力医学研究所
 第4節 体育科学センター
 第5節 姿勢研究所
 第6節 疲労研究会
 第7節 スポーツ医科学研究所
 第8節 北陸体力科学研究所

第6章 研究助成・研究委託の歩み
 第1節 はじめに
 第2節 中央諸官庁
 第3節 姿勢研究所
 第4節 石本記念デサントスポーツ科学振興財団
 第5節 明治生命厚生事業団

第7章 体力医学研究と慈恵
 第1節 成医会の発足から
 第2節 運動生理学の先達として
 第3節 体力医学の研究を積極的に推進してきた各教室・研究室での業績
  (1)第一生理学教室
  (2)第二生理学教室
  (3)臨床検査医学教室
  (4)宇宙医学研究室
  (5)体力医学研究室
 第4節 研究会活動
  (1)スポーツ医学研究会
  (2)女性スポーツ医学研究会

第8章 今後の課題と展望
 第1節 分を知り、責任を持つ
 第2節 急を要する研究課題
  (1)最小運動必要量
  (2)急性運動適応失調の機序
 第3節 追求が待たれるもの
  (1)遷延性適応障害
  (2)運動と防衛的体力との関係
  (3)トレーニング理論の体力医学的な再検討
  (4)運動療法の適応と禁忌
  (5)体力テストの生理学
  (6)精神機能と運動
  (7)生活リズムの科学
  (8)至適体重を軸にして

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