ケータイ化する日本語

モバイル時代の“感じる”“伝える”“考える”

ケータイ化する日本語
著者 佐藤健二
ジャンル 書籍 > 言語・言語学 > 言語障害・コミュニケーション
出版年月日 2012/07/20
ISBN 9784469222227
判型・ページ数 四六・298ページ
定価 2,530円(本体2,300円+税10%)

内容

自分の「ことば」を自分の「身体」に取り戻す

個人と個人を、いつでも直接つなげることができるケータイ。その爆発的な普及の中で、「ことばの力」が衰弱し、「他者との関係」が薄らいでいる――。電話の登場から現在まで、通話機器の発達はわれわれの言語空間をどう変えたか。「声」の獲得以後の人類史をふまえ、「社会」を担う次世代に説く「ことば」の歴史社会学。

目次

はじめに

1 ことばは「身体」である

2 ことばは「社会」である

3 ことばは「空間」である

4 ことばは「歴史」である

5 メディアとしての「ケータイ」

6 「二次的な声」と分裂する空間

7 空間共有の成功と失敗:テレビ電話の示唆

8 留守番電話と間違い電話:浮遊する声

9 他者の存在の厚み:あるいは第三者の位置

10 呼び出し電話の消滅と電話の家庭化

11 移動する電話:あるいは電話の個人自由

12 面で触れあう/線でつながる:他者関係の変容

13 ケータイメールの優越:「文字」の距離を選ぶ

14 ケータイで書く:「文字の文化」からの断絶

15 ケータイ化する日本語:ふたたび「身体」としてのことばに

  引用・参考文献
  あとがき

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