アジア文化のラビリンス

アジア文化のラビリンス
著者 松枝到
ジャンル 書籍 > アジア・漢学/漢字文化 > アジア
出版年月日 2007/04/01
ISBN 9784469213058
判型・ページ数 四六・386ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税10%)

内容

「アジア」なるものには「迷宮」があるのだ!

中国を中心に、日本やイスラーム圏までを含めた広範かつ多様なアジアの文化の世界を、種々さまざまな興味深いトピックにより案内する。全編を通奏低音のように貫くのは、「はるか古代より西と東はつながっている」という著者の認識である。『月刊しにか』連載の「キタイ周遊」、待望の単行本化!

目次


まずは、香港から
貘(バク)、鉄を食らって夢を生む
中国、映画を読む
中国のモスク、極東のイスラーム
氷河期は過ぎ去った、なのになぜ……
駱駝が街にやってくる
中国という幻視者の鏡
あわれ、人の世の旅隊(キャラバン)は過ぎて行くよ
九龍城に、ようこそ
絵を学ばんと、半島へ
Dichtung und Wahrheit
もうひとりの悟空

II
古代の門を犬が駆け抜ける
山水画革命
平安時代に辞書を求む
聖像の起源を尋ぬれば
回民の人類学
あかきくちびる懐古
なぜ「哲學」なのか
薫りたつアジア
ネコの名づけをめぐって
インターネットのなかの「中国」
景教徒、巴里(パリ)へ(1)
景教徒、巴里(パリ)へ(2)

III
中国的象徴的世界
江戸の比較宗教論(1)
江戸の比較宗教論(2)
書物は消えゆくか
書の書、あるいは本の運命
ラサの風雲児
そして食後となって
生命の樹のふくらみ
ゲドロシアの砂漠から
人文なる語をめぐって
愛と恋の弁証法
中国のアリストテレス

IV
ものみな混沌にはじまる
ヴェトナムの『三国志』
猟奇的なるものについて
鳳凰、来たれり
データベース温故知新
中国に現代美術は存在するか
図書館を建てるということ
花を食べ、血を吐く鳥を思う
妓女を語る男たち
新たな暦のための暦
百年前の新世紀には……
億劫と刹那

V
「棺の木」を求めて
切手のなかのマオ
音のはざまに道を尋ねる
アジアの科学へ
医王たらんと欲す
女★(ジョカ)と憂鬱
なぜ何人もの妻をもつのか
零(ゼロ)は零ではない
玄奘の見た阿冨汗國(アフガニスタン)
本を焼く
豚を食べること
知の周遊、東への意志

あとがき

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