新版 漢方の歴史

中国・日本の伝統医学

新版 漢方の歴史
著者 小曽戸洋
ジャンル 書籍 > アジア・漢学/漢字文化 > あじあブックス
シリーズ あじあブックス
出版年月日 2014/09/20
ISBN 9784469233162
判型・ページ数 四六・264ページ
定価 1,870円(本体1,700円+税10%)

内容

新知見を大幅に増補した待望の改訂版!

中国で生まれ、日本に入って独自の発展をとげた漢方の通史。好評のロングセラーが初版刊行から15年の時を経て、待望のリニューアル。新知見を大幅に盛り込み、図版を増やし、また、新たに漢方関連年表と、主な生薬の来歴を事典形式にまとめた「和漢薬の来歴」を付し、さらに充実した内容となっている。

目次

はじめに――東洋医学と漢方

第一章 中国医学の形成
  甲骨文字の発見と漢方薬
  扁鵲伝説
  医師の分類
  医書の分類

第二章 よみがえる古代医学の遺物
  二千余年前の貴婦人と漢方薬
  出現した古代の医学書
  馬王堆医帛の復元研究
  新出の医学史料

第三章 神農伝説と『神農本草経』
  神農伝説
  『神農本草経』と本草
  本草学の継承と展開

第四章 『黄帝内経』と陰陽五行説
  黄帝と『黄帝内経』――『素問』『霊枢』『太素』『明堂』
  陰陽五行説と医学
  『難経』

第五章 張仲景の医学
  張仲景伝説
  張仲景方
  『傷寒論』
  『金匱要略』
  漢方が効く秘密
  華佗伝説

第六章 六朝隋唐医学と日本
  魏晋南北朝の医学書
  千年ぶりに発見された『小品方』
  日本への医学の伝播
  隋唐の医学書
  遣唐使の開始
  「大宝律令」医疾令
  平城京での動向
  平安京での医学
  『医心方』の成立

第七章 宋の医学と日本
  宋の医書出版
  朝鮮の医書出版
  宋版医書の渡来
  『孫真人玉函方』の出現
  鎌倉南北朝の医学

第八章 金元明清の医学と日本
  金元医学の新展開
  明清代の医薬書
  入明医師の活躍
  日本最初の医書出版と禅僧
  曲直瀬道三の登場

第九章 江戸時代の医学
  曲直瀬玄朔の手腕
  徳川家康と医療
  古活字版医書の盛行
  日本に帰化した中国人医師
  日本漢方の独自化
  後世方派の様相
  古方派の出現
  折衷派の人々
  幕末明治の巨頭・浅田宗伯
  考証医学の開花

第十章 日本から中国へ
  日本に目を向けた中国人
  医籍の還流
  現存する漢方古書の数
  衰退から復興へ

あとがき
漢方関連年表
和漢薬の来歴
主要書名・人名索引

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