日本列島言語史の研究

日本列島言語史の研究
著者 中本正智
ジャンル 書籍 > 日本語・日本文学・日本語教育・国語教育 > 国語史・方言
出版年月日 2008/08/31
ISBN 9784469211580
判型・ページ数 A5・986ページ
定価 19,800円(本体18,000円+税10%)

内容

日本本土のことばと琉球地方のことばとは、遠い昔に同一の言語であったことは今や周知である。琉球の諸方言を詳しく調査し、これを本土の方言と比較考察することによって日本語起源の謎にまで迫ろうとする野心作。

目次

序章 日本列島概観

第1章 列島語研究の潮流と方法
 1 研究の潮流
 2 研究の方法
 3 立体的な列島言語史の視点と方法
 4 原日本語と原琉球語をたどる方法

第2章 琉球列島語の研究と概要
 1 琉球列島語の研究
 2 琉球列島語の概要

第3章 音韻の実態と分布と歴史
 1 母音の構造的推移
 2 ハ行p音残存の要因
 3 タ行音の構造的推移
 4 アクセント構造からみた琉球王国の成立
 5 音響学的分析によるアクセント変化の検証

第4章 文法の実態と分布と歴史
 1 文法構造の記述
 2 動詞の活用体系の比較
 3 四段系活用の動詞「書く」
 4 一段系活用の動詞「着る」
 5 二段系活用の動詞「起きる」
 6 カ行変格活用の動詞「来る」
 7 サ行変格活用の動詞「為る」

第5章 語彙の実態と分布と歴史
 1 食名語彙から見た食文化の変遷――2食制から3食制へ
 2 支配者を表す「あち」「あさ」「なさ」の発達
 3 意味のありかたと変容動詞語彙
 4 火熱動詞語彙の意味分析と記述方法

第6章 おもろ時代の言語の研究
 1 琉球の文字文化
 2 おもろ仮名遣の源流
 3 おもろ時代の仮名遣いからみた音韻
 4 ニライカナイの語源と原義

第7章 国語教育と方言研究
 1 沖縄における国語教育――久米島方言を例にして
 2 琉球列島の方言研究と今後の問題
 3 列島語研究の文献と資料

ジャンル