理想の国語辞典

理想の国語辞典
著者 国広哲弥
ジャンル 書籍 > 日本語・日本文学・日本語教育・国語教育 > 日本語
出版年月日 1997/11/15
ISBN 9784469221367
判型・ページ数 四六・322ページ
定価 2,750円(本体2,500円+税10%)

内容

どこが問題でどうしたら良くなるのか?「国語辞典」のための提言

数多く出版されている国語辞典――それらの問題点を指摘し、どうしたらより良くなるかを提言。「ことばの意味」の本質がわかる記述見本つき。

目次

第1部 国語辞典ここが足りない

1 類義語の識別
「白髪」と「しらが」/「あと」と「うしろ」/「着陸」と「着地」/「風景」と「光景」/「正確な」と「正しい」/「体験」と「経験」/「当―・本―・同―」/「肌」と「皮膚」/すべての」と「あらゆる」
余談1 漢字形態素の概念は成立しない
余談2 目的語省略表現

2 日常語の意味
雨/あれら/煎る/おやつ/学校/―がる/きる/実行/実力/警備/散歩/指導/台所/通知/電車/美学/秘密/ひやかす/電話をかける/毛頭ない/アドバイス/イメージ
余談3 トートロジーによる意味派生
余談4 達成動詞と非達成動詞

3 助詞の記述
あふれる/欠ける/くらす/誇称する/すぐれる/たくみだ/ひとしい

4 文型の記述
あふれる/すぐれる/ながす/ぬる/はく(掃)/まくる/もる(漏)

5 連語
用例・連語・成句/現行の辞典記述への補いと修正[青(い)空 雨 案内 疑問 記憶 構想 言葉 時間 視線 指揮 失笑 失する 芝居 手段 扇子 想像 損害 逃げる ねらい]/辞典記述の再整理
余談5 「連語」という名称

6 定義の堂堂巡り

第2部 多義語

7 多義語の同音異義語
多義語と同音異義語の区別/国語辞典の多義語の扱いかた/同音異義か多義か[あと(跡、後) さめる(冷、覚、醒、褪) さす つぐ]

8 多義の意味関係
焦点移動/具象化/比喩的転義/時空比喩(8)/時空間推義/推義/プラス値派生義/上下関係派生義/推論的派生義/抽象化派生義

9 多義語の構造化
とる/振る/とぶ(飛ぶ、跳ぶ)/まわる/さき
余談6 痕跡表現
余談7 顕著な位置

第3部 辞典の記述

10 記述項目
見出し語/発音/品詞/語彙的位置/語義/外来語/動詞/文型/用例と連語/連想/慣用句

11 辞典記述見本

参考文献
あとがき
索引

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