ことばの認知科学事典

ことばの認知科学事典
著者 辻幸夫
ジャンル 書籍 > 言語・言語学
辞典・事典 > 言語・言語学
出版年月日 2001/07/01
ISBN 9784469012699
判型・ページ数 四六・572ページ
その他の情報 上製
定価 3,960円(本体3,600円+税10%)

内容

「ことばと認知」研究の全体像がわかる一冊

言語学、心理学、脳神経科学、人工知能などで注目されているテーマ「ことばと認知」に関する包括的な事典。研究の現状を示すほか、重要な概念・用語についても解説し、用語辞典としての機能も備える。ことばに携わるすべての学生・研究者のニーズに応える新時代の一冊。

目次

I章 言語と認識
 言語と認知の哲学的諸問題の概略と今後(土屋俊)
 言語科学の身体論的展開―認知言語学のパラダイム―(山梨正明)

II章 認知と言語の基盤
 認知と言語の生物学的基盤(山鳥重)
 言語と認知の記号論的基盤(池上嘉彦)

III章 言語の理論
 言語学の基礎(辻幸夫・野村益寛)
 生成文法(中島平三)
 認知言語学(野村益寛)
 語彙・概念的な意味論の成立と展開(米山三明)
 言語と認知の相互作用様式―複雑系的視点から―(池上高志)

IV章 言語と認知の発達
 心理学から見た言語と認知の発達の概略と今後(岡本夏木)
 想像力の発達とディスコースの成立過程(内田伸子)
 ことばと概念の獲得(今井むつみ)
 手話の獲得(鳥越隆士)
 第2言語習得と認知プロセス(小池生夫)
 バイリンガリズムと認知プロセス(小池生夫)

V章 言語の産出と理解
 視神経心理学から見た言語の産出と理解(山鳥重)
 言語療法(石坂郁代)
 障害児の言語獲得―自閉症児を中心に―(渡部信一)
 意味づけ論(田中茂範)
 関連性理論(西山佑司)
 対話の認知プロセス(茂呂雄二)
 メンタル・スペース理論(坂原茂)

VI章 言語と思考
 演繹的推論と機能的推論(服部雅史・服部郁子)
 条件文と仮説に関する推論(服部雅史・服部郁子)
 推論における内容効果(服部雅史・服部郁子)
 思考の規範性と適応性(服部雅史)
 批判的思考(楠見孝)
 アナロジーとメタファー(楠見孝)
 認知心理学から見た言語と思考(楠見孝)

VII章 言語と記憶
 認知心理学から見た言語と記憶(小谷津孝明)

VIII章 社会、文化から見た言語と認知
 文化から見た言語と認知(井上京子)
 社会言語学から見た言語と認知研究の概観と今後(日比谷潤子)
 社会心理学から見た言語と認知研究の概観と今後(岡隆)
 マス・コミュニケーションにおける言語と認知(大石裕)

IX章 言語と認知のモデル
 言語処理の計算モデルの概観と今後(橋田浩一)
 人工知能から見た言語と認知(森芳樹・吉本啓)
 言語と認知のコネクショニズムモデルの概観と今後(守一雄)
 アフォーダンスと言語獲得(佐々木正人)

X章 認知の理論
 認知科学としての認知言語学への期待(安西祐一郎)

参考文献
キーワード索引

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