ランニング事典

原題:Lore of Running

ランニング事典
著者 ティム・ノックス
ランニング学会
ジャンル 辞典・事典 > 体育・スポーツ
出版年月日 1994/07/05
ISBN 9784469062090
判型・ページ数 B5・624ページ
その他の情報 上製
定価 8,470円(本体7,700円+税10%)

内容

医者であり、熱心なランナーでもある著者がこれまでの科学的研究成果を詳細に検討し、縦横に駆使してまとめあげた初めてのランニング全書。生理学・心理学・トレーニング科学や医学などとランニングの実際とをランナーの立場から具体的に解明した本書は、市民ランナーからトップランナー、さらに科学的指導をめざす指導書・コーチ必携のバイブル。

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目次

推薦の言葉/著者まえがき/訳者まえがき

序章 ヒトはなぜ走るか

第I部 生理学

第1章 筋肉の構造と機能

第1節 筋収縮を引き起こす生化学反応
第2節 筋繊維タイプの分類
第3節 筋収縮に基づく運動の分類

第2章 酸素運搬の生理学

第1節 VO2maxの概念
第2節 VO2maxとランニング効率の概念
第3節 ランニングの酸素消費量に影響する他の諸因子
第4節 ランニング効率の研究の意義
第5節 ランニング成績を予測する他の指標
第6節 VO2maxのデータからの成績予測の総括
第7節 VO2maxに関する結論

第3章 運動時のエネルギー代謝

第1節 消化と吸収
第2節 身体燃料の貯蔵
第3節 運動前の食事と成績
第4節 運動後の肝および筋グリコーゲンの再補充
第5節 超最大運動中の生化学的変化
第6節 持久的トレーニングと骨格筋の代謝

第4章 運動と体温調節

第1節 運動時の放熱機構
第2節 脱水
第3節 被服
第4節 熱馴化
第5節 低温環境下でのランニング中の体温調節
第6節 運動中の飲料補給

第II部 トレーニング

第5章 Arthur Newton の功績

第1節 Newtonのトレーニングの9原則
第2節 Newtonの原則の適用

第6章 トレーニングの理論と実際

第1節 第1段階:動機づけと自己制御のレベルの分析
第2節 第2段階:医学的処置を必要とするかどうかの決定
第3節 第3段階:適切なランニングシューの選択
第4節 第4段階:ランニングウエアの正しい選択
第5節 第5段階:トレーニングの15法則の記憶
第6節 第6段階:その他の実用的助言
第7節 第7段階:初心者のためのトレーニング計画
第8節 第8段階:徐々に長いレースに参加
第9節 第9段階:個人の体験から学ぶこと
第10節 第10段階:わがままランナー症候群に留意

第7章 心理的トレーニング

第1節 スポーツにおける心の重要性
第2節 競技会に向けた心理的準備
第3節 スポーツにおいて適切に心の準備をするための基本的な考え方
第4節 競技における心理的準備と作戦
第5節 トレーニング心理的効果
第6節 トレーニングの心理的危険性

第8章 エキスパートランナーのトレーニング

第1節 歴史的概要
第2節 マラソンとそれより短い長距離走
第3節 短い超長距離レース:50~100㎞
第4節 超長距離レース:100㎞~6日間
第5節 一流選手のトレーニング方法(ポイント)

第9章 レース-10㎞、マラソンおよびそれ以上

第1節 身体的および実際的準備
第2節 レースの当日と回復
第3節 Arthur Newtonのレースの秘訣

第10章 オーバートレーニング

第1節 オーバートレーニングの徴候
第2節 オーバートレーニンの予防
第3節 激しい運動後の全身的損傷と回復

第11章 ランニング記録の限界

第1節 世界記録の科学的予測
第2節 競技成績における年齢の影響
第3節 高地と世界記録
第4節 バイオリズムと世界記録
第5節 ランニングスピードに対するコース選択の影響
第6節 ランニングスピードに対するトラック圧の影響

第III部 健康と医学についての考察

第12章 傷害の理解

第1節 ランニング傷害の第1法則:ランニング傷害は天災ではない
第2節 ランニング傷害の第2法則:各ランニング傷害は4段階を経て進行する
第3節 ランニング傷害の第3法則:各傷害は競技者が限界点に達したことを示す
第4節 ランニング傷害の第4法則:すべてのランニング傷害は治療可能である
第5節 ランニング傷害の第5法則:精密検査は傷害の診断にはめったに必要ない
第6節 ランニング傷害の第6法則:結果でなく原因を治療せよ
第7節 ランニング傷害の第7法則:休養はめったに最善の治療とはならない
第8節 ランニング傷害の第8法則:ランナーでない人の助言を最終判断に入れるな
第9節 ランニング傷害の第9法則:手術は避けよ
第10節 ランニング傷害の第10法則:正常だった膝がランニングによって骨関節炎になるという明確な科学的証拠はない

第13章 傷害の回避

第1節 ストレッチングはいかに有効か
第2節 ストレッチングプログラムの立て方

第14章 ランニング傷害の診断と治療

第1節 第1段階:本当にランニング傷害かどうかの決定
第2節 第2段階:傷害を引き起こす要因の決定
第3節 第3段階:傷害の正確な診断と最適な治療
第4節 傷害の心理学

第15章 栄養とウエイトコントロール

第1節 栄養の基本的原則
第2節 競技者の食習慣
第3節 食事に関連した特異体質
第4節 運動とウエイトコントロール
第5節 神経性食欲不振
第6節 気まぐれ食事
第7節 菜食主義

第16章 女性のためのランニング特論

第1節 女性は男性ほど速く走れるか
第2節 女性競技者のための特有の配慮

第17章 子どものランニングの特性

第1節 子どもは激しいトレーニングをしたり真剣に競技に取り組んだりすべきであろうか
第2節 子どものスポーツ参加のガイドライン

第18章 ランニングの医学的利点と危険性

第1節 ランニング環境の危険性
第2節 ランニングと冠性心疾患の予防
第3節 競技者の突然死と運動
第4節 運動と寿命
第5節 呼吸器系
第6節 胃腸系
第7節 泌尿生殖器系
第8節 血液系(造血系)
第9節 免疫系
第10節 中枢神経系
第11節 内分泌系

著者あとがき
引用・参考文献
さくいん

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