英単語運用力判定ソフトを使った語彙指導:CD-ROM付

英単語運用力判定ソフトを使った語彙指導:CD-ROM付
著者 門田修平 編著
野呂忠司 編著
氏木道人 編著
長谷尚弥 編著
ジャンル 書籍 > 英語教育 > 英語教育
出版年月日 2014/08/01
ISBN 9784469245875
判型・ページ数 A5・186ページ
その他の情報 CD-ROM付
定価 2,310円(本体2,100円+税10%)

内容

新しい英語語彙指導を提案する

「知っているはずの英単語がいざとなると使えない。英単語を使いこなせるとはどのようなことか?」に注目した書。その測定ツールとして新たに開発したコンピュータソフト( CELP )の内容と効用、授業での活用例を紹介する。さらに、「使える」英単語力の増強法とその効果もとりあげた。

目次

第1部 「知っている」単語と「使える」単語などこがどう違うのか


第1章 これまでの英単語の学習法を考える:英単語テストの方法とその問題点

はじめに
1.これまでの英単語学習を検討する
英単語を覚えて定着させるとは?/リストによる英単語学習と文脈による英単語学習
2.これまでの英単語テストを検証する
語彙知識の量(広さ)の測定/語彙知識の質(深さ)の測定
まとめ

第2章 今の時代に知っておくべき英単語力とは何か

1.英語語彙の2つのネットワークとは?
ラベリング/パッケージング/ネットワーク構築
2.今求められている英単語力とは?
語彙知識の広さ・深さとともに速さが重要/カギを握るのはフォーミュラ連鎖

第3章 「使える」英単語はどのように測ればよいのか

1.「使える」英単語とは?
2.視認語彙とは?
3.どうしたら英単語は「使える」ようになるのでしょうか?
4.「使える」英単語の測定法
自動化測定のテスト/自動性の特徴/変動係数による測定法/変動係数の評価

第4章 脳科学からわかる「使える」英語力

1.英語の学習・教育への神経科学的アプローチとは?
2.英語の語彙処理における行動データと脳科学データとの関係は?
3.顕在学習・潜在学習とは何か?:英語の語彙学習の2形態
顕在記憶と潜在記憶/顕在学習とは何か?/記憶の固定/潜在学習とは何か?
4.心理言語学的能力:脳科学の成果をふまえた提言


第2部 英単語運用力測定ソフトを使おう


第1章 CELP テストが完成するまで

はじめに
1.CELP テストの背景にある概念
頻度より親密度が良いのはなぜか?/なぜ類義語ペア、プライミング効果を活用するのか?
2.単語ペアの選定とテスト作成まで

第2章 テストの妥当性・信頼性

1.テストの妥当性・信頼性とは何か?
2.CELP テスト開発の趣旨は?
3.本調査の目的は?
4.研究1
参加者/材料および手続き/データの集計方法/結果と考察/総合的考察
5.研究2
参加者/材料および手続き/データの集計方法/結果と考察/総合的考察
6.おわりに

第3章 テストの実施方法と注意点

1.テストの実施方法とその注意点
2.テスト結果の見方とその解釈
出力結果の見方/正答率と反応時間の算出


第3部 CELP テストの活用法


第1章 活用法その1:英語学習者のためのテスト活用法

1.プロの英語力にはなぜ単語認知の自動化が必要か?
2.母語話者と同じ概念で英語の意味をとらえられているか?
3.英語学習における CELP テストの活用法
視認単語研究からみた CELP テスト反応速度/自動化と CELP テストの反応速度/流暢な読解力の発達を知る CELP テストの活用法

第2章 活用法その2:英語指導者のためのテスト活用法

1.CELP テストの3つの活用法
2.CELP テストの英語教育現場への波及効果


第4部 「使える」英単語力増強法


第1章 多読・多聴による方法

1.多読・多聴とはどのような学習方法か?
多読・多聴への関心/多読・多聴の指導法・学習法
2.どうして速く読め、自然な速さで聴けるようになるのか?
単語認知の自動化/フォーミュラ連鎖の認知による処理単位の拡大
3.多読・多聴指導が読解力と語彙力に及ぼす効果
多読量が増えれば、読解速度は速くなるか?/多読によってコロケーションやフォーミュラ連鎖の認知力は向上するか?/多読によって語彙は習得されるか?

第2章 シャドーイング・音読による方法

1.シャドーイング・音読とはどのような学習方法か?
2.シャドーイング・音読の効果は?
3.シャドーイング・音読による反復プライミング学習は語彙運用力の習得にどのような効果をもたらすか?
プライミングとは/プライミングの種類/シャドーイング・音読の効果とプライミング
4.リハーサル(復唱)をきたえることで英単語運用力はつくのか?
音声知覚の運動理論/リハーサルによる学習項目の内在化:外的リハーサルと内的リハーサル/シャドーイング・音読と、語彙力・スピーキング能力との関係
5.シャドーイング・音読によるフォーミュラ連鎖学習法

第3章 「使える」英単語をさらに増やすための方法

1.上級者向けの単語の特徴と顕在学習の重要性
2.英語の語彙力と総合的な英語力の関係
3.上級者のための語彙学習法

本書のまとめ

主要参考文献
索引

ジャンル