協同学習を取り入れた英語授業のすすめ

協同学習を取り入れた英語授業のすすめ
著者 江利川春雄 編著
ジャンル 書籍 > 英語教育 > 英語教育
大学テキスト > 英語教育・英会話・実務英語 > 英語教育
シリーズ 英語教育21世紀叢書
出版年月日 2012/11/20
ISBN 9784469245738
判型・ページ数 四六・272ページ
定価 2,200円(本体2,000円+税10%)

内容

学び合い、高め合う21世紀型の英語授業

英語を学ぶ喜びを教室一杯に広げ、生涯にわたり学びを楽しむ自律学習者を育てたい――小学校から大学まで、英語科における協同学習の理論と実践を、合計27本の実践報告・実践事例とともに紹介する初のガイドブック。授業プランやプリント例、授業風景の写真なども多数収録。

目次

はじめに
執筆者一覧・執筆分担
ナビゲーター・マトリクス

第1章 協同学習の基本的な考え方
1.21世紀型の学びとしての協同学習
2.いま、なぜ協同学習なのか
3.協同学習の理念
4.協同学習の基本原理と導入法
5.時代は競争から協同へ
  5-1 競争と「勉強」の限界
  5-2 知識基盤社会に対応した協同的な学び
  5-3 協同と平等の学校改革へ

第2章 英語授業での協同学習の進め方
1.英語の授業に協同学習をどう取り入れるか
2.協同学習を取り入れた授業モデル
3.英語授業で協同学習が必要とされる背景
  3-1 英語力の低下と格差の拡大
  3-2 習熟度別授業の問題点
  3-3 全員を伸ばす英語教育へ

第3章 小学校外国語活動での協同学習
●各実践の紹介とポイント
1.<実践報告(1)> コミュニケーション能力の素地を育む
2.<実践報告(2)> 国際理解教育で地球市民を育む外国語活動

第4章 中学校英語授業での協同学習
●各実践の紹介とポイント
1.<実践報告(3)> 英語力とともに自治能力を高める
2.<実践報告(4)> 生徒同士をつなぐための授業デザイン
3.<実践報告(5)> 「学びの共同体」づくりと英語科での協同学習

第5章 高校英語授業での協同学習
●各実践の紹介とポイント
1.<実践報告(6)> 教材を深く読みとる――『独裁者』演説を使って
2.<実践報告(7)> 進学校での協同学習――苦労と工夫
3.<実践報告(8)> プレゼンテーションとディスカッションの力を高める
4.<実践報告(9)> ICTを活用した協同的な英語授業

第6章 大学英語授業での協同学習
●各実践の紹介とポイント
1.<実践報告(10)> 基礎から学び直す大学英語授業のしかけ
2.<実践報告(11)> 学生たちと創る大学の英語授業

第7章 学校全体での協同学習へ
●各実践の紹介とポイント
1.<実践報告(12)> 協同学習を学校文化に――中学での実践
2.<実践報告(13)> 高校で教科間の連携を図るための工夫
3.<実践報告(14)> 授業の質を高める研修計画と研究会とは

第8章 英語科協同学習Q&A
Q1 英語の基礎がわかっていないのに学び合いが可能か?
Q2 英語科にふさわしいグループ編成とは?
Q3 グループ活動をいやがる子どもがいるときは?
Q4 遅れがちな生徒がいるグループはどうする?
Q5 間違ったことを教え合うのでは?
Q6 日本語を使う機会が増えてしまうのでは?
Q7 一斉授業にこだわる同僚とどう関わるか?
Q8 学年で進度を統一させる場合、協同学習は可能か?
Q9 入試に影響が出ないか?

実践事例集
 (1) Let's complete a calendar !
 (2) What do we need ?――ビンゴ
 (3) 人間コピー機
 (4) We Love Peace プロジェクト
 (5) MISSION! 暗号を解読せよ!!
 (6) ジグソーで物語を作ろう!
 (7) 英単語しりとりゲーム
 (8) 風が吹けば桶屋がもうかる
 (9) 英語でどう言うの?
 (10) Comic Strip (コマ漫画)
 (11) STORY TIME 怖ーい話づくり
 (12) 英語学習についての振り返り
 (13) もし無人島に行くならば

【キーワード】
 「学びの共同体」づくり/協同・協働・協調/
 背伸びとジャンプ/教師の同僚性

【コラム】
 コラム(1)…多様な能力を生かす多重知能(MI)理論
 コラム(2)…英語教育研究における協同学習の現状
 コラム(3)…音楽科での協同学習
 コラム(4)…教師の役割
 コラム(5)…「LTD話し合い学習法」の威力
 コラム(6)…教育大国キューバ

主要参考文献
おわりに
索引

ジャンル