イェルムスレウ 

ソシュールの最大の後継者

イェルムスレウ 
著者 セミル・バディル
町田健
ジャンル 書籍 > 言語・言語学 > 言語論・言語哲学
出版年月日 2007/03/15
ISBN 9784469213119
判型・ページ数 四六・262ページ
定価 2,530円(本体2,300円+税10%)

内容

現代言語学のランドマーク

「言理学」を打ち立てたイェルムスレウこそ、ソシュールが描いた現代言語学の設計図を具体化し、言語学を独立した科学として確立させた注目すべき言語学者である。彼のプロダクティブな挑戦は、新たなアイディアや用語を生み出した反面、その理解には困難を極めていた。今ここに、ようやくその全貌が明かされる。

目次

訳者まえがき

序 章
A 知られざる著作
B 隠れた師
C 言理学の現在

第1章 記号の階層
A 言語分析の二重の限界
B 経験主義の原則
C 記号と非記号
   記号と二重分節コード
D 外示記号と非外示記号
   外示分析
E 共示記号
   第1の仮説
   第2の仮説、第1段階:転移
   第2の仮説 第2段階:凝集
F 共示記号の体系

第2章 記号の変異性
A 図式と使用
B 範列変項
   表現面の範列変項
   内容面の範列変項
C 変異体と共示記号

第3章 共示体
A 共示分析の例
   1 地域語の範疇に関わる共示体に結びついた表現の変異体
   2 地域語の範疇に関わる共示体に結びついた表現の純変異体
   3 地域語の範疇に関わる共示体に結びついた内容の変異体
   4 地域語の範疇に関わる共示体に結びついた内容の純変異体
   5 個人的特徴の範疇に関わる共示体に結びついた表現の変異体
   6 個人的特徴の範疇に関わる共示体と結びついた表現の純変異体
   7 個人的特徴の範疇に関わる共示体と結びついた内容の変異体
   8 個人的特徴の範疇に関わる共示体と結びついた内容の純変異体
B 日常的な共示
C 共示記号に関する結論

第4章 認識論的概念
A 操作的定義と形式的定義
B 表現と内容
C 意味作用
D 形式、実質、質料
E 表示と実現
F 科学性の程度

第5章 論理と記号
A  「メタ言説」のアポリア
B  メタ記号と論理学のメタ言語との比較
   メタ記号と共通のメタ言語
C 科学性の基準
   非科学的な記号としての共示記号
   科学的な記号としてのメタ記号
   記号分析の分極化
   分析と記述

第6章 メタ記号
A 自律性
   自律素と記号機能
B メタ記号
C メタメタ記号
   メタメタ記号に特化されない形式
   メタメタ記号に特化された形式
   (a)純変異体の分析
   (b)類の分析
   実質の分析
D 対象記号としての共示記号

第7章 言理学受容の歴史
A 記号学における共示とメタ言語
   共示
   メタ言語
B 共示とメタ言語の図式の検討
   記号の2区分と3区分
   面と単位
   共示に関する疑問
   問題となるメタ言説
   暫定的な定義と形式的な定義

終 章
A 言語学のために
   ◎一般的説明
   ◎個別的説明
B 一般的な学問分類のために


年譜
用語解説
文献目録
索引

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