内容
認知言語学の豊饒な世界へ導く13章
認知言語学の基本概念を、中心的な課題を網羅しつつ簡潔に記述し、豊富な英語例文や図解に工夫をこらしたわかりやすいテキスト。語用論を視野に入れて談話レベルの研究にも言及している点に、先進性もうかがわれる。各章の練習問題は、原書発行後、著者が改訂したものを収録した。
【目次】
序
謝辞
日本語版へのまえがき
第1章 基本概念
1.1 はじめに
1.2 ものの捉え方
1.3 視点/パースペクティヴ
1.4 前景化
1.5 メタファ
1.6 フレーム
1.7 まとめ
練習問題/文献案内
第2章 空 間
2.1 はじめに
2.2 例:in
2.3 例:on
2.4 例:at
2.5 モノとその空間関係の解釈
2.6 まとめ
練習問題/文献案内
第3章 空間的意味からの拡張
3.1 はじめに
3.2 例:out
3.3 問題:fill in と fill out
3.4 例:up
3.5 問題:hunt up と hunt down
3.6 問題:speak up と speak out
3.7 事例研究:through
3.7.1 ランドマークへの衝撃
3.7.2 障害としてのランドマーク
3.7.3 達成
3.7.4 道具としてのランドマーク
3.7.5 原因と結果
3.7.6 主観化/主体化
3.7.7 基本的な時間用法
3.7.8 試練としてのランドマーク
3.8 まとめ
練習問題/文献案内
第4章 放射状カテゴリー
4.1 はじめに
4.2 例:接尾辞 -able
4.3 例:過去時制
4.3.1 反事実
4.3.2 ていねいさ
4.4 属性の放射状カテゴリー
4.4.1 例:strong
4.4.2 例:good
4.5 プロセスの放射状カテゴリー
4.5.1 例:climb
4.5.2 例:turn
4.6 モノの放射状カテゴリー
4.7 まとめ
練習問題/文献案内
第5章 構 文
5.1 語や句の結合
5.2 フレームの結合
5.3 構文的意味
5.4 子どものことばの一般化にかかる制約
5.5 自然さと文法性
5.6 類像性
5.7 繰り上げ構文
5.7.1 目的語の繰り上げ
5.7.2 主語の繰り上げ
5.8 移動使役構文
5.8.1 分布パタン
5.8.2 用法の条件
5.8.3 移動使役構文の放射状ネットワーク
5.9 除去動詞の構文分布
5.10 まとめ
練習問題/文献案内
第6章 メンタル・スペース
6.1 はじめに
6.2 一見意味的に変だと思われるもの
6.3 指示のあいまい性
6.4 時制と法(mood)
6.5 変化述部
6.6 再帰形
6.7 まとめ
練習問題/文献案内
第7章 言語変化
7.1 はじめに
7.2 例:soon
7.3 例:still
7.4 例:may, can
7.4.1 近代英語の may と can
7.4.2 may と can の歴史的変遷
7.4.3 義務的意味
7.5 例:will と be going to
7.6 まとめ
練習問題/文献案内
第8章 可算名詞と質量名詞
8.1 はじめに
8.2 可算的現象と質量的現象
8.3 単数形のない名詞
8.4 単複同形の名詞
8.5 まとめ
練習問題/文献案内
第9章 動詞の完了用法と未完了用法
9.1 はじめに
9.2 進行相
9.3 完了動詞の単純現在時制
9.4 未完了動詞の単純現在時制
9.5 まとめ
練習問題/文献案内
第10章 因果構造と動作主性
10.1 はじめに
10.2 英語の因果表現
10.3 日本語の因果表現
10.4 まとめ
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第11章 認知言語学と談話分析
11.1 はじめに
11.2 フレーム
11.3 放射状カテゴリー
11.3.1 例:leave
11.3.2 例:you
11.3.3 例:warn
11.3.4 例:live
11.4 まとめ
練習問題/文献案内
第12章 ディスコースの構築主義的プロセス
12.1 はじめに
12.2 構築主義
12.3 プロトタイプ理論と構築主義
12.4 会話における構築的カテゴリー化
12.5 動作主性の構築
12.6 対抗ディスコース
12.7 まとめ
練習問題/文献案内
第13章 創造性と意味の性質
13.1 はじめに
13.2 メンタル・スペース
13.3 放射状カテゴリー
13.4 フレーム
13.5 意味の性質
13.6 まとめ
練習問題/文献案内
訳者あとがき
用語解説
参考文献
索 引
■各章末にある練習問題の[解答]と[解説]は下記よりご覧ください。
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