教室で読む英語100万語

多読授業のすすめ

教室で読む英語100万語
著者 酒井邦秀 編著
神田みなみ 編著
ジャンル 書籍 > 英語教育 > 英語教育
出版年月日 2005/04/05
ISBN 9784469245042
判型・ページ数 四六・242ページ
定価 1,650円(本体1,500円+税10%)

内容

読むことの楽しさを生徒とともに!

話題の英語学習法「100万語多読」を、授業に取り入れるにはどうすればよいか。多読三原則「辞書は引かない」「わからないところは飛ばす」「進まなくなったらやめる」のはどう指導するのか? 19の実践報告を交えながら、図書の揃え方、授業プラン、評価の仕方などを幅広く解説する。「100万語多読」主唱者による授業実践論決定版。

目次

はじめに


第1章 100万語多読とは?

第1節 これまでの「多読」と100万語多読
 ■これまでの「多読」
 ■100万語多読の場合
 ■多読三原則→楽しい→続く→大量に吸収
第2節 100万語多読の成果
 ■ほかにも例が・・・・・・
 ■出藍の誉れ――追い越される喜び
第3節 多読三原則による語彙と文法の獲得
 ■外国語だから辞書と文法を?
 ■外国語だからこそ辞書なし・文法なしで!
 ■多読三原則の1:辞書を引かない
 ■そんなことが可能か?
 ■それほど大胆ではない仮説
 ■大胆な仮説
 ■疑問の数々
 ■多読三原則の2:わからないところは飛ばす
 ■‘It should have been you.’
 ■語りの世界に浸る
 ■いくつも世界を重ねることで・・・・・・
 ■多読三原則の3:進まなくなったらやめる
第4節 多読授業の特徴2つ
 ■得意な生徒も、不得意な生徒も歓迎するクラス
 ■特徴1 Affective Filterを取り除く――個別指導!
 ■生徒・学生の気持ちを楽にさせるために
 ■一人一人、それぞれの道・・・・・・
 ■特徴2 絵本からハリー・ポッターまで――多種多様な本を用意する
 ■絵本から挿絵本へ、挿絵本からペーパーバックへ
 ■多読の先にあるもの
 ■受験へ
 ■6年間プログラム

第2章 授業で行う100万語多読の方法

第1節 多読授業の特徴
 ■読みやすさレベル0の本から――文字無し絵本も!
 ■全員が違う本を読む
 ■読書が授業
 ■読む量重視の100万語多読
第2節 多読授業三原則と先生の役割
 ■「教えない」――個別指導が基本
 ■「押しつけない」――生徒中心の読書活動
 ■「テストしない」――楽しくたくさん読む指導
第3節 多読指導をはじめるにあたって
 ■多読に必要な図書の冊数
 ■図書のレベル分け
 ■本の置き方、見せ方
 ■適切な教室環境
 ■本の量で決まる授業形態――本の数が少なかったら・・・・・・
第4節 読書記録の方法
 ■読書記録は本人のため
 ■何を記録するか?
 ■読書記録を全くとらないケースも
第5節 授業サンプルプランと多読三原則の指導
 ■授業プラン
 ■多読三原則をどのように指導するか?
第6節 生徒をよく観察しよう
 ■読書に集中しているかどうか判断する
 ■生徒の読書スピードを見る
 ■生徒に調子を聞く
第7節 生徒へのアドバイス
 ■レベルを上げるタイミング
 ■読めなかったら「理由」を生徒と一緒に探る
第8節 多読授業で避けたいこと

第3章 多読授業実践報告

 ■学校での多読授業
 ■高校での多読指導(1)
 <実践報告1>先生と生徒とともに100万語多読を(田澤美加)
 ■高校での多読指導(2)
 <実践報告2>ある私立高校での多読授業の挑戦(高瀬敦子)
 ■高専での多読指導(1)
 <実践報告3>学校全体での多読への取り組み(新川智清)
 ■高専での多読指導(2)
 <実践報告4>技術者の英語運用能力育成に英文多読を導入
  (吉岡貴芳・西澤一)
 ■高専での多読指導(3)
 <実践報告5>まずは小規模で多読サークル(佐藤秀則)
 ■大学での多読指導(1)
 <実践報告6>楽しい多読授業の日々(黛道子)
 ■大学での多読指導(2)
 <実践報告7>多読授業に変化をつける(畑中貴美)

第4章 多読指導の広がり――子どもから社会人まで

 ■学習塾での多読指導(1)
 <実践報告8>中学1年生への多読指導(河野美紀子・黒田弘美)
 ■学習塾での多読指導(2)
 <実践報告9>生徒と同じ目の高さから(渡辺賢一郎)
 ■学習塾での多読指導(3)
 <実践報告10>受験につながる英語多読塾(小柳津佳世)
 ■児童英語教室での多読指導(1)
 <実践報告11>子どもが自主的に学ぶ学習塾(忠喜美江)
 ■児童英語教室での多読指導(2)
 <実践報告12>児童英語と100万語多読(利岡悦子)
 ■社会人への多読指導(1)
 <実践報告13>多読の悩みを一緒に考えていく(高木徹)
 ■社会人への多読指導(2)
 <実践報告14>NECソフトウェア北海道の多読サークル(浜館昌樹)
 ■家庭での多読指導(1)
 <実践報告15>親子で多読――小学2年生から・・・(吹譯典子)
 ■家庭での多読指導(2)
 <実践報告16>親子で「本の世界」を生きる(川路純代))
 ■インターネット上での多読指導(1)
 <実践報告17>私が受けたアドバイスから(川路純代)
 ■インターネット上での多読指導(2)
 <実践報告18> まだ見ぬ方への応援(繁村一義)
 ■オフラインでの多読指導
 <実践報告19>学習者同士の交流(藤吉妙子)

第5章 多読クラスの四季――多読用図書案内

 ■春――歓声から惰性へ、惰性から再生へ
 ■足慣らしは続く
 ■惰性から再生へ・・・・・・
 ■絵本から挿絵入りへ
 ■4月からのまとめ――「忍」の一字
 ■夏――暑さに負ける
 ■秋――読書の秋?
 ■リハビリテーション
 ■部活、行事、バイト、教習所
 ■離陸の季節
 ■秋の夜長
 ■冬――実りの季節
 ■1年目の終わり
 ■2年目へ――再び再生
 ■児童小説からジュニア小説へ
 ■大人向けペーパーバック直前
 ■GRの最高レベル
 ■ついに大人向けのペーパーバックへ!
 ■最後に


おわりに

多読授業の参考になる本

【コラム】
 語の意味を類推することについて
 多読用図書にはどんなものがあるか?
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 多読用図書のレベル分けについて
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 チャンプルー読み
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 多読サークルのアンケート結果
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