内容
読むことの楽しさを生徒とともに!
話題の英語学習法「100万語多読」を、授業に取り入れるにはどうすればよいか。多読三原則「辞書は引かない」「わからないところは飛ばす」「進まなくなったらやめる」のはどう指導するのか? 19の実践報告を交えながら、図書の揃え方、授業プラン、評価の仕方などを幅広く解説する。「100万語多読」主唱者による授業実践論決定版。
目次
はじめに
第1章 100万語多読とは?
第1節 これまでの「多読」と100万語多読
■これまでの「多読」
■100万語多読の場合
■多読三原則→楽しい→続く→大量に吸収
第2節 100万語多読の成果
■ほかにも例が・・・・・・
■出藍の誉れ――追い越される喜び
第3節 多読三原則による語彙と文法の獲得
■外国語だから辞書と文法を?
■外国語だからこそ辞書なし・文法なしで!
■多読三原則の1:辞書を引かない
■そんなことが可能か?
■それほど大胆ではない仮説
■大胆な仮説
■疑問の数々
■多読三原則の2:わからないところは飛ばす
■‘It should have been you.’
■語りの世界に浸る
■いくつも世界を重ねることで・・・・・・
■多読三原則の3:進まなくなったらやめる
第4節 多読授業の特徴2つ
■得意な生徒も、不得意な生徒も歓迎するクラス
■特徴1 Affective Filterを取り除く――個別指導!
■生徒・学生の気持ちを楽にさせるために
■一人一人、それぞれの道・・・・・・
■特徴2 絵本からハリー・ポッターまで――多種多様な本を用意する
■絵本から挿絵本へ、挿絵本からペーパーバックへ
■多読の先にあるもの
■受験へ
■6年間プログラム
第2章 授業で行う100万語多読の方法
第1節 多読授業の特徴
■読みやすさレベル0の本から――文字無し絵本も!
■全員が違う本を読む
■読書が授業
■読む量重視の100万語多読
第2節 多読授業三原則と先生の役割
■「教えない」――個別指導が基本
■「押しつけない」――生徒中心の読書活動
■「テストしない」――楽しくたくさん読む指導
第3節 多読指導をはじめるにあたって
■多読に必要な図書の冊数
■図書のレベル分け
■本の置き方、見せ方
■適切な教室環境
■本の量で決まる授業形態――本の数が少なかったら・・・・・・
第4節 読書記録の方法
■読書記録は本人のため
■何を記録するか?
■読書記録を全くとらないケースも
第5節 授業サンプルプランと多読三原則の指導
■授業プラン
■多読三原則をどのように指導するか?
第6節 生徒をよく観察しよう
■読書に集中しているかどうか判断する
■生徒の読書スピードを見る
■生徒に調子を聞く
第7節 生徒へのアドバイス
■レベルを上げるタイミング
■読めなかったら「理由」を生徒と一緒に探る
第8節 多読授業で避けたいこと
第3章 多読授業実践報告
■学校での多読授業
■高校での多読指導(1)
<実践報告1>先生と生徒とともに100万語多読を(田澤美加)
■高校での多読指導(2)
<実践報告2>ある私立高校での多読授業の挑戦(高瀬敦子)
■高専での多読指導(1)
<実践報告3>学校全体での多読への取り組み(新川智清)
■高専での多読指導(2)
<実践報告4>技術者の英語運用能力育成に英文多読を導入
(吉岡貴芳・西澤一)
■高専での多読指導(3)
<実践報告5>まずは小規模で多読サークル(佐藤秀則)
■大学での多読指導(1)
<実践報告6>楽しい多読授業の日々(黛道子)
■大学での多読指導(2)
<実践報告7>多読授業に変化をつける(畑中貴美)
第4章 多読指導の広がり――子どもから社会人まで
■学習塾での多読指導(1)
<実践報告8>中学1年生への多読指導(河野美紀子・黒田弘美)
■学習塾での多読指導(2)
<実践報告9>生徒と同じ目の高さから(渡辺賢一郎)
■学習塾での多読指導(3)
<実践報告10>受験につながる英語多読塾(小柳津佳世)
■児童英語教室での多読指導(1)
<実践報告11>子どもが自主的に学ぶ学習塾(忠喜美江)
■児童英語教室での多読指導(2)
<実践報告12>児童英語と100万語多読(利岡悦子)
■社会人への多読指導(1)
<実践報告13>多読の悩みを一緒に考えていく(高木徹)
■社会人への多読指導(2)
<実践報告14>NECソフトウェア北海道の多読サークル(浜館昌樹)
■家庭での多読指導(1)
<実践報告15>親子で多読――小学2年生から・・・(吹譯典子)
■家庭での多読指導(2)
<実践報告16>親子で「本の世界」を生きる(川路純代))
■インターネット上での多読指導(1)
<実践報告17>私が受けたアドバイスから(川路純代)
■インターネット上での多読指導(2)
<実践報告18> まだ見ぬ方への応援(繁村一義)
■オフラインでの多読指導
<実践報告19>学習者同士の交流(藤吉妙子)
第5章 多読クラスの四季――多読用図書案内
■春――歓声から惰性へ、惰性から再生へ
■足慣らしは続く
■惰性から再生へ・・・・・・
■絵本から挿絵入りへ
■4月からのまとめ――「忍」の一字
■夏――暑さに負ける
■秋――読書の秋?
■リハビリテーション
■部活、行事、バイト、教習所
■離陸の季節
■秋の夜長
■冬――実りの季節
■1年目の終わり
■2年目へ――再び再生
■児童小説からジュニア小説へ
■大人向けペーパーバック直前
■GRの最高レベル
■ついに大人向けのペーパーバックへ!
■最後に
おわりに
多読授業の参考になる本
【コラム】
語の意味を類推することについて
多読用図書にはどんなものがあるか?
多読用図書にはどんなものがあるか?
多読用図書のレベル分けについて
多読指導する人の条件
チャンプルー読み
「辞書なし」で語彙は増えるか?
SSSのウェブサイトとは?
多読サークルのアンケート結果
読み聞かせはいいものだ!
シャドーイングについて
ITを利用した多読授業