語用論への招待

語用論への招待
著者 今井邦彦
ジャンル 書籍 > 言語・言語学 > 入門
大学テキスト > 言語学・コミュニケーション学 > 言語学
出版年月日 2001/02/15
ISBN 9784469212648
判型・ページ数 A5・240ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税10%)

内容

発話の「真の」意味を理解するために

場面やコミュニケーションの文脈に即してことばの意味を理解しようとする「語用論」。本書は、最新の関連性理論を解説しつつ「語用論」の本質を平易に解き明かす入門書である。日本語での例文を多く用い、初級者にもわかりやすい記述がなされている。

目次

まえがき

第1章 語用論とは何か
 1 「文」と「発話」
 2 三つの「意味」
 3 語用論の目標

第2章 関連性理論
 1 発話・推論・コンテクスト
 2 関連性の原理I
 3 関連性の原理II
 4 「伝達」とは何か?
  4-1 「ことばだけによる伝達」は可能か?
  4-2 ことば(言語形式)は万能ではない
  4-3 何が伝達されるのか?
 5 明意と暗意
  5-1 暗意の強弱
  5-2 高次の明意
  5-3 推論とは何か

第3章 言語科学中での関連性理論
 1 関連性理論と言語形式
  1-1 平叙文・命令文・疑問文・感嘆文
  1-2 否定文
  1-3 法助動詞
 2 関連性理論とレトリック
 3 関連性理論と意味論
  3-1 心理条件的意味論
  3-2 非真理条件的意味論
 4 生成文法との関係
  4-1 生成文法
  4-2 チョムスキーの語用論観
  4-3 関連性理論の生成文法観

第4章 語用論の諸相
 1 語用論略史
 2 発話行為理論
 3 グライスの語用論
 4 「機能的」言語理論
  4-1 認知言語学
  4-2 機能的構文論

第5章 語用論のこれから
 1 関連性理論の課題
  1-1 明意と暗意
  1-2 「意味確定度」再訪
 2 “産出”語用論の可能性

参考文献
索引

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