内容
そのとき、生徒はもっと英語が好きになる
英語嫌いの生徒たちも本当は「英語ができるようになりたい」という気持ちを持っています。その気持ちを引き出し、英語の楽しさを伝えるにはどうしたらよいか。さまざまな生徒と向きあいながら試行錯誤を続けてきた著者ならではのアイディアを満載した1冊。
目次
第1章 「英語が苦手な生徒」の本質をとらえる
1.生徒たちをどのようにとらえるか
1-1 生徒たちは勉強嫌いだろうか?
1-2 人間の可能性を信じること
1-3 子どもの発達段階から
2.教育とは何か
2-1 教えるとはともに未来を語ること
2-2 識字教育の中で
3.外国語教育の目的をどのように考えるのか
3-1 学習指導要領では
3-2 民間教育研究運動では
3-3 世界では
4.英語が苦手な生徒たちをどう受け止めるのか
5.外国語教育としての英語教育のあり方
5-1 外国語か第二言語か
5-2 外国語教育としての英語教育の課題
第2章 教科書をどう教えるか
1.「よい教材」をうまく活かす
1-1 年間計画の中に「よい教材」を位置づける
1-2 「よい教材」の選び方
1-3 授業での実践例――チャップリンの『独裁者』
1-4 「よい教材」と英語教師
2.教科書教材を手直しして使う
2-1 用語・語彙レベルでの手直し
2-2 段階レベルでの手直し
2-3 全体的な手直し
3.教科書教材を効果的に補足する
3-1 教材内容を豊かにするために
3-2 教材への関心を高めるために
4.音声や言語材料を重視する
4-1 外国語教育における音声の役割
4-2 外国語教育における言語材料の役割
5.教科書教材を差し替える
5-1 教科会で一致できる場合
5-2 教科会でまとまらない場合
5-3 差し替え用教材の確保
第3章 「苦手」を「好き」に変える授業
1.生徒の言葉を豊かにする
1-1 日本語の指導と並行して
1-2 辞書指導をどのように行うか
1-3 生徒の語彙をどのように増やすか
1-4 訳読の効果的な活用
1-5 カタカナ英語やローマ字の効果的な活用法
2.教具や施設を活用する
2-1 教育機器をどう利用するか
2-2 コンピューターをどのように活用するか
2-3 教科通信で授業をどう広げるか
2-4 英字新聞の見出しや写真を活用する
3.興味や関心を大切にする
3-1 英語の歌で授業をどう豊かにするか
3-2 ゲームを使って授業をどう活性化するか
3-3 授業に映画をどのように活かすか
3-4 生徒を励ます到着目標と評価
4.心のつぶやきを重視する
4-1 「英会話」から「自己表現」へ
4-2 ALTと授業をどうつくるか
4-3 絵で表現する授業
4-4 俳句作りでこころをひらく
5.クラス運営・学校行事と関連させる
5-1 文化祭をどのように活用するか
5-2 修学旅行をどのように活用するか
5-3 海外との交流をすすめる
第4章 生徒と創る英語の授業
1.生徒の声に学ぶとは
2.生徒の授業への声を聞く
3.生徒の悩みに答える――授業のノートの取り組みから
4.生徒が「参加」する授業をめざして
4-1 授業における「参加」とは
4-2 「参加」をめざした授業
5.生徒が創る英語の授業をめざして
5-1 生徒が創る授業とは
5-2 班の中で生徒同士が学び合う
5-3 新たな模索
第5章 英語教育の未来形
――「あとがき」にかえて
1.英語っていったいに何を教えるのか
2.外国語必修か英語必修か
2-1 日本における外国語必修の背景
2-2 外国語=英語の時代錯誤
3.クラスサイズと教育条件
3-1 外国語学習における教育条件とは
3-2 外国語学習におけるクラスサイズ
3-3 実施時数
3-4 教材や機器
3-5 研修と財政
4.小学校の英会話
5.コミュニケーションとは
5-1 お互いに主張する中味があるということ
5-2 お互いに主張しあうこと
5-3 相手の主張をお互いに十分聞くということ
5-4 お互いに違いを認めるということ
6.教師の力量とは
資料編
1.参考・参照文献及び資料
2.英語の授業で使える「歌」一覧
3.英語の授業で使える「映画・ビデオ」一覧