現代アメリカを代表するストーリーテラー20人の作品と人生

元新聞記者のＫ・ウィンダムは幽霊話が十八番。野良着姿のＲ・ヒックスは故郷の伝承民話を語り、Ｍ・Ｃ・スミスは語りながら人種差別と闘う。心に蝶を宿したＢ・ブルー、カウボーイの語り手Ｗ・ミッチェル、「ザ・ストーリー・レディ」のＪ・トレンス……。彼らの人生はいつも語りとともにあり、彼らの語りは、人生という布地がお話のつづれ織りであることを教えてくれる。現代アメリカを代表する20人の語り手たちの記録。

１　南アパラチア山岳地帯のお話
　レイ・ヒックス：「ウィケティ・ワック、袋に入れ！」
　エリザベス・エリス：「行商人の夢」
　ザ・フォークテラーズ：「別に、何も……」

２　ユーモアとウィットにあふれるお話
　ジャッキー・トレンス：「ウサギどんがカエルたちをやっつけた話」
　エド・スティベンダー：「ジャックと盗賊たち」
　ドック・マッコネル：「ロバの卵」

３　はるかな昔と彼方のお話
　ロウラ・シムズ：「アザラシ女房」
　ジオイア・ティンパネリ：「きまぐれ易者」
　ダイアン・ウォルクスタイン：「フクロウどん」

４　不思議なお話
　キャスリン・ウィンダム：「ハート型のペンダント」
　デイヴィット・ホルト：「尻尾の骨（テイリィボーン）」
　リー・ペニングトン：「キャラコの柩」

５　アメリカの伝承民話
　メアリー・カーター・スミス：「モセヤツンヤの滝」
　ワディ・ミッチェル：「通信販売の花嫁」
　ゲイル・ロス：「イチゴの話」

６　家族・知人のお話
　ドナルド・デイヴィス：「夜明けの音――ロウラ叔母さんの肖像」
　ブラザー・ブルー：「ワンダーリック先生」
　マギ・ピアス：「ノーマン兄さん」

７　実話とファンタジーの人情話
　ジェイ・オキャラーハン：「エドナ・ロビンソン」

８　経験から生まれたお話
　スポルディング・グレイ：「恐怖のマイ・ホーム」

９　ストーリーテリング入門
　お話を発見しよう
　お話を自分のものにして語ろう
　場数を踏もう
　ストーリーテリング入門・まとめ