新英文法選書7 程度表現と比較構造

新英文法選書7 程度表現と比較構造
著者 太田朗
梶田優
八木孝夫
ジャンル 書籍 > 英語・英語学 > 英語・英語学
出版年月日 1987/03/01
ISBN 9784469142174
判型・ページ数 A5・266ページ
定価 2,860円(本体2,600円+税10%)

内容

物事の差異、話し手の微妙なニュアンスを表す程度表現の要点解説

言語をもって自然の複雑さに対処する上で、程度表現がいかに重要であるかは改めて言うまでもないであろう。英語の程度表現は、構造的にも意味的にも、そして個々の語句の個性の点においても、日本語には見られない豊かな世界を形成している。本巻は、近年大きな進展があったこの分野での研究成果を踏まえて、英語の程度表現の全体像を、その骨格と細部の両方に注意しながら描こうとするものである。各種の程度表現は、どのような規則性の下に組み立てられ、どのような環境に現れるのか、程度表現を含む各種構文は、正確にはどのような意味を持ち、どのように生成できるのか、「段階性」「中立性」「会話の含意」等の概念はどのような事象にかかわるのか否定は程度表現にどのように作用するのか、等々の、程度表現の構造と意味に関する様々な根本的問題を活買うと同時に、個々の語句の用法についても、共起制限をはじめとする首首の重要な特徴に光を当てる。

目次

第1章 程度表現と統語構造
 1.1 統語構造とは何か
 1.2 程度表現の校正と分布
 1.3 相関的程度表現

第2章 程度表現と意味
 2.1 段階語と非段階語
 2.2 程度修飾語の分類
 2.3 段階語の中立的・対立的用法
 2.4 尺度と会話の含意
 2.5 程度修飾語と否定

第3章 比較構造
 3.1 比較構造のなりたち
 3.2 比較構造の諸相
 3.3 高次比較文
 3.4 相関比較文
 3.5 比較構造と意味
 3.6 最上級
 3.7 比較級・最上級の修飾
 3.8 迂言形と屈折形

第4章 感嘆文
 4.1 wh疑問文
 4.2 潜伏感嘆表現
 4.3 主語・助動詞倒置型感嘆文

第5章 程度表現の個別的特徴
 5.1 序――副詞の種類と文の基本構造
 5.2 強調語
 5.3 完結語
 5.4 増幅語
 5.5 緩和語
 5.6 弱化語
 5.7 準否定語
 5.8 近接語

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