言語・詩学・哲学 三分法による言語の解明

原題:Der Aufbau der Sprache

言語・詩学・哲学 三分法による言語の解明
著者 ブルーノ・スネル
新井靖一
ジャンル 書籍 > 言語・言語学 > 言語論・言語哲学
出版年月日 1978/10/20
ISBN 9784469210743
判型・ページ数 四六・374ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税10%)

内容

言語の深淵を探る

世界的古典文献学者B・スネル教授は、人間の言語活動を、<話し手の表出><聞き手への作用><事態の描写>という『三分構造』として捉え、この観点のもとに、単なる表現の手段たる「ことば」が、いかなる過程を経てより高次の思考を可能とする「言語」にまで発展していくかを、言語、詩文学、哲学の各分野にわたって興味深く解明せんとする。言語の深淵に迫る問題の書である。

目次

第1章 言語の形態論

第2章 運動

A.目的運動、表出運動、模倣運動
B.伝達運動
C.遊戯

第3章 音声

第4章 語

第5章 文

A.文の構造
B.文の意義
C.文の真実性

第6章 品詞

第7章 屈折

A.動詞
 a.動詞の不限定的形態
 b.動詞の限定的形態
  1.三つの人称
  2.時称
  3.態
  4.(話)法

B.形容詞

C.実体詞
 a.格
 b.数
 C.性

第8章 意味の諸グループ

A.動詞
 a.動詞《Solen》〈すべきである〉と《Wollen》〈欲する〉
 b.可能性の動詞
 C.事実的事柄を表す動詞
  1.Sein〈である〉
  2.Haben〈具有する〉
  3.本来の動詞
α〈行動〉/β〈生命の営み〉/γ〈運動〉

B.形容詞
 a.価値の形容詞
 b.感覚の形容詞
 c.抽象名詞
  1.隠喩
  2.神々の名称
  3.実体詞化

第9章 意味の変化

第10章 空間―時間―因果関係

第11章 詩のジャンル

A.叙事詩
B.抒情詩
C.劇

第12章 哲学

A.哲学の言語的前提
B.自然認識
C.生の認識
D.行動の認識
E.真実(真理)

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