「する」と「なる」の言語学

言語と文化のタイポロジーへの試論

「する」と「なる」の言語学
著者 池上嘉彦
ジャンル 書籍 > 言語・言語学 > 各論
出版年月日 1981/07/01
ISBN 9784469220322
判型・ページ数 四六・316ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税10%)

内容

ユニークな日英言語文化論

「いたくなる」「ほしくなる」「おいでになる」「だめになる」など、日本語では「なる」を用いる言いまわしが多い。日本語特有の「-なる」的発想を、英語の表現と対照しながら、日本語の特質を浮き彫りにしようとする本書の試みは、文化と言語の相関関係を示唆し、更に「する型言語」と「なる型言語」という類型論に新しい視野をひらいた。“場所理論”を出発点とした言語文化論のユニークな成果。

目次

プロローグ

具体的なものごとの表現と抽象的なものごとの表現

理論的な枠組

「ボクハウナギダ」に関する断章

「ノデアル」「テイル」に関する断章

〈変化〉と〈状態〉の分類とその構造型

〈起点〉と〈到達点〉の非対称性に関する断章

〈起点〉を含む表現の構造型

〈使役〉と〈受身〉の構造型

対照研究のための枠組としての構造型

〈する〉的な言語と〈なる〉的な言語

エピローグ

ジャンル