内容
現在、世界には幾千もの言語があり、中には数億の人々によって広い地域で話されている言語がある一方、わずか数人、数十人の人々によって話されている言語もある。
本書では12の言語郡を設定し、さらに日本人にとって最も身近なアイヌ語と朝鮮語については、それぞれ独立の章を充てて解説。
「世界の言語分布概略図」付。
目次
第6巻への序
世界の言語(北村 甫)
I 言語の数
II 各言語の話し手の数
III 諸言語の研究状況
IV 個人語・方言・言語
V 言語の分類
インド・ヨーロッパ諸国(風間喜代三)
I はじめに
II 分類
III 特徴
セム・ハム諸語(松田伊作)
I 名称
II 分類と歴史
III セム・ハム諸語の系統
IV 言語的特徴――古典アラビア語の例――
ウラル諸語(小泉 保)
I ウラル諸語
II 音韻
III 形態
IV 統語
アルタイ諸語(大江孝男)
I 主な言語と分布
II 言語構造の特徴
シナ・チベット諸語(橋本萬太郎)
I まえがき
II 下位語群
III 類型特徴
IV 語彙
V 音韻構造
VI 文字
VII 言語名
オーストロ・アジア諸語(坂本恭章)
I 分布と分類
II 特徴
オーストロネシア諸語(杉田 洋)
I 概説
II 原始オーストロネシア語
III 西オーストロネシア諸語
IV オセアニア諸語
インド亜大陸の諸言語(奈良 毅)
I はじめに
II オーストロ系諸語――ニシャーダ諸語――
III シナ・チベット系諸語――キラータ諸語――
IV ドラヴィダ系諸語――ドラヴィダ諸語――
V インド・アーリア系諸語――アーリア諸語――
アフリカの諸言語(西江雅之)
I アフリカ
II 言語の数と分布
III 記録と分類
IV アフロ・アジア語族
V ニジェール・コルドファン語族
VI ナイル・サハラ語族
VII コイサン語族
VIII 補足
アメリカ・インディアン諸語(青木晴夫)
I はじめに
II 分類
III インディアン語の分類について
IV インディアン語の構造(ネズパース語の場合)
コーカサス諸語、バスク語(下宮忠雄)
第1部 コーカサス諸語
I 系統と分類
II 歴史
III 音論
IV 文法特徴
V 語彙
VI グルジア語文例
第2部 バスク語
I 系統と分布
II 歴史
III バスク統一文語
IV 音論
V 文法特徴
VI 語彙
VII バスク語文例
旧アジア諸語(宮岡伯人)
I 名称
II 分類
III 現状
IV 研究史
V 特徴
VI 系統
アイヌ語(田村すゞ子)
I 系統
II 分布
III 音韻
IV 文法
V 表現法
VI 語彙
朝鮮語(梅田博之)
I 分布地域と人口
II 標準語と方言
III 特徴
IV 系統と歴史
言語をめぐる諸問題(小泉 保)
I 言語は民族の証である(言語と民族)
II 言語と国家
III 言語政策
IV 言語干渉
V 言語汚染
VI 言語戦争
<付録>国別使用言語一覧表(163国)(下宮忠雄)
言語名索引
事項索引
人名索引