街の公共サインを点検する

外国人にはどう見えるか

街の公共サインを点検する
著者 本田弘之
岩田一成
倉林秀男
ジャンル 書籍 > 言語・言語学 > 関連領域
出版年月日 2017/08/10
ISBN 9784469213652
判型・ページ数 四六・216ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税10%)

内容

自治体関係者、観光関係者は必携!

駅や空港、街路などにある公共サイン(案内標識や看板など)を検証し、望ましいあり方を考える。実際の写真を多数収録(約160点)。世界各地の事例との比較をもとに、普通の日本人の目からは見過ごされがちな、改善を要する点を多く指摘し、対策を提案する。

目次

はじめに:この本について

1 なぜ「街の公共サインを点検する」のか?
「コミュニケーション」は会話に限らない/日本語を「読む」ことは難しい/本書で取りあげる「サイン」について/基本的な用語について

2 変な英語のサイン
街にあふれる変な英語サイン/駅構内の変な英語/「サインは少なめに」/「~してください」は、please?/変な英語を書かないために

3 日本に暮らす外国人・日本への観光客
日本に暮らす外国人が使う言葉は?/日本に暮らす外国人が読める文字は?/日本への観光客/「やさしい日本語」の可能性/これからさらに観光客が増えると…/在住外国人と訪日観光客の違いを意識する

4 道路の公共サイン:英語化を考える
道路標識の英語/英語が必要だって言うけれど…/日本人とは意思疎通できません/英単語が難解すぎます

5 ローマ字表記を考える:地名や施設名の表し方
道路標識とローマ字/ローマ字表記のルールについて/短縮表記は通じるのか/日本語と英語の重複表示

6 注意喚起が多すぎませんか
通勤で使う駅を観察すると…/あんまりガミガミ言わないで…/多ければいいってもんじゃないんです/視覚汚染?

7 注意喚起の内容と伝え方
街にあふれる標語とスローガン/言ってもしかたがないことってありますよね/英語との比較/注意喚起文の作り方

8 駅でサイン掲示を考える
公共サインと商業サインの区別/多言語サインは珍しい/ピクトグラムの使用

9 トイレはどこにあるか
外国でトイレを探すとき/ピクトグラムの「方言」/トイレの場所はどこですか?

10 混乱を招くノイズサイン
「手づくりサイン」は要注意/混乱を招く「ノイズ」/増殖する「ノイズサイン」

11 防犯に関するサイン:差別を考える
標準は2言語か4言語/標準モデルと異なる言語/日本語と翻訳で内容が異なる/言語順序が意味するもの/防犯メッセージは慎重に

12 ピクトグラムはイラストではない
「ピクトグラムの挿絵化」とは?/「ピクトグラム風に描かれたイラスト」は混乱を招く/ピクトグラムが挿絵化してしまうとき

13 防災のための公共サイン
避難場所のピクトグラム/避難所をどう示すか/津波関連のサイン/海抜表示/在住外国人をお客様扱いしないためには

14 デジタルサイネージの可能性
コインロッカーは旅人の必需品/新しいタイプのコインロッカー/デジタルサイネージの課題/ピクトグラムの限界を克服?

15 案内マップの近未来:デジタルサイネージからスマートサインへ
「案内マップ」の特異性/役にたつ案内マップと役にたたない案内マップ/案内マップが必要な場合/案内サインの近未来

コラム① 動物進入禁止
コラム② 国会前の表記をめぐって
コラム③ 訓令式とヘボン式
コラム④ 障碍者のためのサイン
コラム⑤ 方言や歴史用語のサイン
コラム⑥ はじめの1枚

参考文献
おわりに

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