バレーボールのアタックや,バスケットボールにおけるシュートのジャンプシーンを見ると,すごい高さに選手たちがジャンプしていて驚かされる。選手の中にはバスケットボードの上の縁にコインを置いてくる芸当のできる人もいるそうだが,その高さは何と約4mもあって家の2階の窓に相当する。
そんな選手の動きをよく観察すると,ジャンプの前に助走をつけて踏み込んでいることがわかる。実は筋肉にはバネのような性質の弾性があって,いったん引き伸ばしてからの方が強い収縮力が発揮できるのだ。試しに,A.しゃがんだ姿勢からジャンプ,B.反動をつけて瞬間的にしゃがんですぐにジャンプ,C.椅子から飛び下りてジャンプの3つのジャンプをやってみるといい。どれが一番,しかも楽にジャンプできるのだろう。
結果はCBAの順に高く,しかも楽にできるはずだ。筋肉のこのような特徴を利用したトレーニングを,プライオメトリック・トレーニングと呼び,セーフティコーンやボックスを利用したジャンプトレーニングやバウンディングがその例である。ジャンプする時に使われる代表的な筋肉は大腿四頭筋,大臀筋,下腿三頭筋などであるが,これらの筋肉の持っている力を最大限に発揮するのもスポーツ技術のうちのひとつである。 |