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あしたの授業研究/バックナンバー

特別企画・大修館書店の新商品
栄養計算&生活診断ソフト バランスチェッカーのご紹介


このたび,弊社では,高等学校家庭科用指導教材として,「栄養計算&生活診断ソフト バランスチェッカー」を開発し,来年2月(予定)に発売いたします。
本ソフトは,食生活領域の学習を効果的に展開していけるように開発をしております。従来の栄養計算ソフトでは,食べた料理や食品を入力し,その栄養価を計算して,各栄養指標と比較するところまでがプログラムされたものが多く,実生活と結びついたご指導が難しかったところがあったのではないかと思います。本ソフトは,こうした状況を改善し,栄養計算はもちろんのこと,その結果からどのようなことがわかるのか,また,実生活でどのようにいかせるのかを,生徒がパソコンを操作しながら,栄養診断や生活診断から得られるアドバイスを通して,実体験できるような内容にしております。
今回の「家庭科室から」では,本ソフトのプログラム開発にご協力をいただきました,千葉商科大学付属高等学校教諭・野中美津枝先生に,本ソフトを使用した授業展開例をご執筆いただきました。本ソフトの内容を知っていただくこと,「栄養計算」の授業展開例として,また,パソコンを使った授業展開例としてご参考になりましたら幸いです。


栄養計算&生活診断ソフト
バランスチェッカーを使った授業展開例

千葉商科大学付属高等学校 野中美津枝

  授業の目的,位置づけ

  今日,わが国では,生活習慣病の増加が深刻な問題となっています。現在の死因の上位を占めるがん,心臓病,脳卒中などの生活習慣病は,食生活と関係の深い病気です。一生を健康に過ごすためには,学校教育において,生活習慣病を予防するための知識と,日常生活での実践的態度を身につけることが重要な課題と考えられます。

家庭科では,食生活分野を担い,子どもたちがこれからの一生を健康に過ごすための基礎を培う責任を負っているといえます。しかしながら,食生活分野の授業は,とかく調理実習には生徒は関心を持ちますが,栄養についての学習は理解するのが難しく,自分の食生活への実践的態度に結びつけるのは至難の業となります。これから紹介する授業展開例で使用した栄養計算ソフト「バランスチェッカー」は,こうした背景を考慮し,生徒が,パソコンの入力を通して,自分の食生活の問題点を発見し,自ら問題解決をする力を身につけることを目的に開発しています。

この授業では,まず,自分の食生活診断を実施することから始めます。食生活診断は,単に食事診断をするだけではなく,自分の体型を知り,食事と運動のバランスをみることが肥満防止の上からも重要となります。「バランスチェッカー」では,自分の身長,体重から,体型判定,栄養所要量を求め,食事摂取から栄養診断,生活時間から消費エネルギー量をもとめて,生活診断までできるように開発されています。

家庭科の食生活分野の導入として,自分の食生活診断をして自分自身の食生活の問題点を発見して,栄養についての学習への関心を高め,問題解決策や日常生活への実践的態度を身につけるのに役立ちます。

また,栄養計算も料理入力や食品入力も容易で,調理実習の栄養計算での活用や栄養素と食品を結びつける上で食生活分野の授業の総復習として献立作成等に活用すると効果的です。

プロフィール表示画面


  授業展開例

  1.授業展開のポイント
この授業は,食生活分野の授業の導入として,本ソフトのプログラムの一つである「食生活診断」を利用します。自分の食生活診断をして,自分自身の食生活の問題点を発見して,栄養についての学習が自分の食生活と関連づけて問題解決ができるように授業を展開していきます。授業時間はパソコン実習2時間分で,栄養診断,生活診断まで実施できます。しかし,食生活診断を正しく実施できるよう,事前に,1日の食事調査と生活時間調査を宿題等にして記入させておくと,実習をスムーズに展開することができます。

2.授業の流れ
(1)自分の1日の食事調査と生活時間調査の記入(事前宿題)
ある日の食事内容,生活時間の記録を記入できるワークシートを配布し,あらかじめ記入させておく。

(2)自分の身長・体重から体型判定と自分の栄養所要量を確認する(プロフィールの入力・表示)
プロフィール入力画面で,年齢,性別,身長,体重などを入力すると,BMIや適正体重,1日当たりの栄養所要量を計算し,表示します。

プロフィール表示画面

(3)食事調査から栄養計算をして,栄養診断をする(栄養計算と栄養診断結果の出力)
あらかじめ記入しておいたワークシートの食事記録を入力します。「栄養診断をする」をクリックすると,「栄養成分の充足率」や「四つの食品群のめやすとの比較」などのグラフや食生活改善へのアドバイスがついた「栄養診断」が表示され,確認できます。

食品・料理等入力画面

(4)生活時間調査から消費エネルギー量を求め,生活診断をする(生活活動の入力と生活診断の出力)
生活時間を入力すると,消費エネルギー量,実生活から計算した生活活動強度,消費エネルギーと摂取エネルギーの過不足等を自動的に計算します。結果は,「生活診断」としてまとめ,生活活動へのアドバイスも確認することができます。

生活活動入力画面

(5)栄養診断・生活診断の結果から,自分の食事と運動のバランスを知り,問題点を発見する(ワークシートへの記入)
診断結果を見ながらワークシートに記入をしていきながら,自分の食生活の実態を把握していきます。


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