『大漢和辞典』記念室 このページでは、小社が発行する『大漢和辞典』(諸橋轍次著)をご紹介しています。編纂・刊行小史や関連文献案内のほか、4分の3世紀にも及ぶ編纂事業にまつわる貴重な図版・写真などを展示しています。
『大漢和辞典』とは
親文字5万余字、熟語53万余語を収録した世界最大の漢和辞典『大漢和辞典』は、あらゆる漢字資料を渉猟参酌して収録した漢字文化の一大宝庫であり、昭和30年の初版刊行以来、各方面から高い評価をいただいていまいりました。

「大漢和辞典」刊行の成果はそのまま、日本文化のバックボーンになるものといってよい。
―― 吉川英治(1892~1962、小説家)

漢字世界、真に空前の偉業、まことに千古に輝く不磨の金字塔とたたえても溢美ではなかろう。
―― 金田一京助(1882~1971、言語学者)

今度の戦争を経て最も強靱に生き貫いてきたものは一体何だったかと、ふと考えてみることがある。その時私は先づ諸橋先生の大漢和辞典が頭に浮かぶ。
―― 加藤楸邨(1905~1993、俳人)

諸橋さんの「大漢和辞典」の一冊を書架から抜き出し、どこでもいいから開く。……世の中に、これほど贅沢な時間の過し方はないだろうと思う。
―― 井上靖(1907~1991、小説家)

この他にも多数の賛辞をいただきました。
『大漢和辞典』の特色
(修訂第2版〈新装普及版〉、全15巻、『補巻』付)
1 親字数約5万
古代から現代にいたる中国歴代の辞書に確実な記載のある文字を最大限に採録。
2 熟語数53万余
詩経・論語・孟子・老子・荘子など先秦時代の古典から、史記・漢書を始めとする歴代史書、文選、さらに唐・宋の詩文から明・清の小説にいたるまで、あらゆる時代の語彙を網羅。博捜した文献の範囲は、仏典・医書・本草学・法制・地誌・日本の漢詩文にも及ぶ。
3 篆文1万字
『説文解字』の篆文(古代の字体)1万余種を掲げた。
4 図版2800枚
数十種類の原典から厳選した図版を、複製して収録。
5 画期的な『語彙索引』
漢和辞典本来の部首・画数・音訓などによる親字の索引(巻13『索引』)に加え、熟語を現代仮名遣い50音順に検索できる『語彙索引』1巻(東洋学術研究所編)が付属。
6 新たに加わった『補巻』
修訂版完結後の補訂作業により、新たに親字800余、熟語3万3000余を収録した『補巻』を増補。
【本辞典の体裁】
B5判・上製函入・本文特漉中性紙使用・総計1万7900頁・本体価格24万円(税別・全巻セット)
『大漢和辞典』関連資料
1 編纂・刊行小史
4分の3世紀にも及ぶ『大漢和辞典』の編纂・刊行の歴史を、年表にまとめました。
2 諸橋轍次博士略歴
『大漢和辞典』の著者・諸橋轍次博士の略歴です。
3 諸橋轍次博士の序文
昭和30年(1955)の初版第1巻刊行時に、諸橋博士がそれまでの歩みを振り返った文章です。編纂を志してからの四半世紀の紆余曲折が、淡々と、しかし格調高く語られています。
4 諸橋轍次博士の修訂版への序文
昭和53(1978)年6月、諸橋博士がお亡くなりになる5年前に、来るべき修訂版の序として書き残した文章です。博士は、修訂版の刊行を見ることなく、お亡くなりになりました。
5 『大漢和辞典』出版後記
昭和35(1960)年5月、初版完結時に、小社社長(当時)鈴木一平が『大漢和辞典』の企画から完成までを回想した文章です。
6 参考文献案内
『大漢和辞典』の編纂秘話が収められた書籍や、『大漢和辞典』にまつわるエッセーなどをご紹介しています。
7 『大漢和辞典』への賛辞
各界から寄せられた『大漢和辞典』に対する賛辞を紹介しています。
8 よくある質問
『大漢和辞典』に関してよくいただくご質問にお答えしています。