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そんじょそこらのガイドブックには載っていない! 築地魚河岸10のトリビア ※いずれも本書より | 【隠語編】 | (1)築地では、イカの皮むき作業などのことを「浅草」という。(P3より) →江戸の昔、色街で有名な吉原へは浅草から馬や徒歩で向かうことが多かった。 そのため、「浅草」が「吉原(=本番)の手前」を意味するようになり、イカの皮むき作業のような 調理(=本番)の前の作業を指して、「浅草」と呼ぶようになった。 (2)築地では、ヒマなことを「芸者の頭」という。(P16より) →江戸時代の芸者に人気の髪型といえば「文金高島田」が定番だったことから生まれた、 「島田」→「しまだ」→「ヒマだ」というダジャレ。 「ひ」と「し」の区別が苦手な江戸っ子ならではの隠語である。 (3)築地では、60歳を過ぎても「若い衆(わかいし)」という。(P43より) →「若い衆」とは、仲卸の下で働く使用人の通称であり、実際の年齢とは関係がない。 実際に、魚河岸では60歳をゆうに過ぎたような老人が、「へぇ、若い衆です」などと平気な顔で 言ったりしている。 |
| 【都市伝説編】 | (4)「蛸引き包丁」の刃が四角いのは、江戸っ子が喧嘩っ早かったためである。(P25より) →江戸時代には刺身包丁といえば、「関東の蛸引き、関西の柳刃」であった。 細身で先の尖った「柳刃包丁」に対して、「蛸引き包丁」は刃全体が長方形をしているが、 その理由として、「喧嘩っ早い江戸っ子の職人が持っても危なくないように刃を四角くした」 という説がある。 (5)「まぐろの解体ショー」は、刑務所への差し入れから始まった。(P89より) →かつての魚河岸には、気性が荒く、警察の御用になる人も、ままあったという。 仲間が収監されたとなると、情に厚い築地の人々のこと、何とか仲間に差し入れをしたいと 思うものの、石川島にあった懲役場には「差し入れの魚は一尾のみ」という決まりがあった。 そこで、思案の末に考えついたのが「まぐろを一匹まるまる差し入れる」という荒技。 そして、そのまぐろを差し入れた連中がその場でさばいたところ、その様子に看守たちも「ほほう」と 感嘆の声をあげた。 それが、現在のまぐろの解体ショーの始まりである…と、まことしやかに伝えられている。 (6)「毛がに」は英語では、「HAIR CRAB」という。(P119より) →ずわいがに、たらばがにと並んで珍重される「毛がに」。実際の学名は別にあるのだが、輸入品の箱に 「HAIR CRAB」という身も蓋もない名前が書かれていることが、あるらしい。 |
| 【さかな編】 | (7)夏場は、「本まぐろ」よりも「インドまぐろ」の方が美味い。(P142より) →「インドまぐろ」の通称で知られる「みなみまぐろ」。 名前の通り、日本とは季節が逆の南半球に生息していることから、 日本の夏場が旬となり、いちばん美味しい季節となるのである。 (8)旬を過ぎた「生さんま」は、「冷凍さんま」よりも不味い。(P122より) →魚のいちばん美味い時期は旬であり、旬というのは、その魚がいちばん獲れる時期でもある。 一般に「冷凍さんま」は、旬の時期に獲れすぎたさんまを冷凍しており、冷凍技術の発達した 現在では、その美味さはかなりの程度で保持されている。 裏を返せば、旬とは外れた時期に無理やり水揚げされた生のさんまよりも、旬の味をぎゅっと 冷凍保存したさんまの方が美味くて当然なのである。 (9)「かじきまぐろ」は、架空の魚である。(P57より) →「かじきまぐろ」という名前はよく耳にするが、「かじき」は「かじき」であり、「まぐろ」は「まぐろ」。 まったくの別物であり、「かじきまぐろ」という魚は存在しない。 昭和29年、第五福竜丸がビキニ諸島沖で被爆した際、そのニュースを伝えるマスコミが 「死の灰を浴びたかじきまぐろが…」と2つの魚の名前を続けて報道したため、「かじきまぐろ」 という不思議な通り名が生まれてしまったのである。 (10)「たらばがに」は、実は「かに」ではなく、「やどかり」である。(P129より) →鱈が獲れるような北洋の海域で水揚げされることから、「鱈場」の名前を冠するたらばがに。 英名では「King Crab」とも呼ばれ、すっかりかにの王様のようなポジションを得ているが、 よくよく数えてみると脚の数は4対。分類上はやどかりの仲間なのである。 |
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もくじ | ||
| 第1章 【基本編】 | 約四世紀にわたり育まれてきた独特の〝粋〟と〝意気〟を肌で感じるために、まずは押さえたい基本の一三八語。 [コラム] 三代目に教わる「築地の歩き方」1 築地魚河岸は一日にしてならずっ! |
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| 第2章 【応用編】 | 魚河岸での威勢良いやりとりや、表からは見えない入りくんだ仕組みを正しく理解するための、応用編五〇語。 [コラム] 三代目に教わる「築地の歩き方」2 江戸の〝粋〟と〝いなせ〟を感じてくれよっ! |
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| 第3章 【よもやま編】 | 映画、文学、歴史…築地の本当の深みを極めるための、ガイドブックには載っていない、ちょっと深めのうんちく一八話。 [コラム] 三代目に教わる「築地の歩き方」3 河岸の魅力は魚だけじゃぁない |
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| 第4章 【美味い魚の話】 | 仲卸人だからこそ知っている、読んで美味しい、魚にまつわる常識破りのエピソード一〇四。 [コラム] 三代目に教わる「築地の歩き方」4 自分でさばいた魚は美味ぇーぞ! |
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頁見本 |
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| 第1章 【基本編】 | ||
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一六〇二年、日本橋小田原町に開設した魚売り場をルーツとする築地魚河岸。約四世紀にわたり育まれてきた独特の〝粋〟と〝意気〟を肌で感じるために、まずは押さえたい基本の一三八語。
頁見本 その1(P16-17)
頁見本 その2(P22-23) 頁見本 その3(P44-45) | |
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| 第2章 【応用編】 | ||
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奴は死んだよ……。しばらく顔を見せないだけで、こんな物騒な噂が飛び交うのが築地魚河岸。ここでの威勢良いやりとりや、表からは見えない入りくんだ仕組みを正しく理解するための、応用編五〇語。
頁見本 その1(P48-49)
頁見本 その2(P50-51) | |
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第3章 【よもやま編】 | ||
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今や圧倒的に「食」の街のイメージが強い築地だが、実は映画や文学の舞台として描かれることも非常に多い。そんな築地の本当の深みを極めるための、ガイドブックには載っていない、ちょっと深めのうんちく一八話。
頁見本 | |
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第4章 【美味い魚の話】 | ||
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夏場は本マグロよりもインドマグロが買い? 冷凍サンマは一年中旬なの? 毛蟹は英語で「HAIR CRAB」という? などなど、仲卸人だからこそ知っている、読んで美味しい、魚にまつわる常識破りのエピソード一〇四。
頁見本 | |
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