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たとえばこんな項目が… | ゆびこい 【指恋】 | (1) 好きな人と携帯でメールをやりとりすること。また、その相手に自分の思いを伝えようとすること。(2) 携帯のメールでのやりとりを重ねるうちに、いつしか恋愛関係に発展すること。(3) 携帯電話の出会い系サイトなどを通して、メールなどで簡単に告白し、つきあうこと。「指恋は真実の恋ではない」。 |
こそアド | こっそりメールアドレスを交換すること。「おい、こそアドしてたのかよ。抜け駆けだー」。[関連] 赤(せき)る [補注] 携帯電話間での赤外線通信の普及にともない急増した。 |
ましょこ 【マショ子】 | 程度の軽い魔性の女の子。 |
じみへん 【地味変】 | 目立たないが、実は変であること。「彼の前髪はよく見ると地味変だ」。◎「ジミ・ヘンドリックス」のもじり [補注]アメリカの黒人ロック・ギタリスト。日本では「ジミヘン」というニックネームで親しまれている。 |
業務用 【業務用】 | 常識はずれに大きいこと。「僕の心は業務用だよ」。 |
ししゃもあし 【ししゃも足】 | スポーツなどにより、鍛えられてししゃものような形になったふくらはぎ。「あの子、超ししゃも足!」。 |
やにくら 【ヤニクラ】 | たばこを吸って、貧血のようにクラッとすること。 |
もくじ | ||
第1章 恋の新語 | 【指恋】【こそアド】【友告】【いちずっぱい】…… 恋愛や男女関係にまつわる言葉161 [コラム] 気になる異性の呼び方あれこれ:「~男」編/「~子、~女」編 |
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第2章 「~る」「~い」の新語 | 【過疎る】【アベる】【タラい】【薔薇い】…… 「~る」「~い」をともなう省略形の動詞・形容詞162 [コラム] 省略されやすい普段使いの言葉:「~弁」編/「~勉」編 | |
第3章 叫びの新語・オノマトペの新語 | 【しぱしぱ】【もふもふ】【姫】【盛り】…… 従来の日本語にはなかったオノマトペ・接頭辞116 [コラム] 乱造される接頭表現:「程度が高い・激しい」編/「最高レベル」編/「その他もろもろ」編 | |
第4章 もじりの新語 | 【甘下り】【イキリコ豚】【国理算】【老働】…… もともとある言葉をもじったダジャレ新語99 | |
第5章 世相を映した新語 | 【東国ばる】【モナる】【トーキングプア】【モンペ】…… 社会問題から発生した旬の新語77 [コラム] IT時代ならでの新語たち:「~電」編/「~メ」編 | |
第6章 なぞらえた新語 | 【オフサイド】【閣下】【自宅警備員】【焼き場】…… もともとある言葉の意味を援用した新語103 | |
第7章 広がる新語 | 【炎上】【オタクション】【きよぶた】【ときとば】…… 意味や用法、省略形など、さまざまな変化を遂げる、新しい日本語たち267 [コラム] 無限に広がる「友だち」語:「つきあいの形式」編/「つきあいの深さ」編/「つきあいの長さ」編/「つきあいの属性」編 | |
[付録] 最新KY語コレクション | 昨年、【KY】空気読めないで日本中を席捲した「KY式日本語」の最新版156 【AT】あなたとは、違うんです 【DSI】どげんかせんといかん 【KB】金髪ブタ野郎 【NH】なる早 【SU】センス疑う 【TD】ツンデレ 【TK】地上なのに圏外 | |
頁見本 |
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第1章 恋の新語 | ||
人がもっとも強く伝えたいという想い。 それはきっと「恋」――。 歴史を顧みれば、 恋が引き起こした戦争すらある。br そんな強い力を持つ「恋」にとって、 言葉を紡ぐくらい、造作のないこと。 頁見本 その1(P8-9) 頁見本 その2(P26-27) | ||
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第2章 「~る」「~い」の新語 | ||
日本語は、漢語をはじめ、
さまざまな国の言葉を柔軟に取り込んできた。 今、その取り込みの圧倒的な主役は「~る」「~い」の形。 この二つの形の新語が外来語はおろか、日本語そのものまで飲み込もうとしている…。 頁見本 | ||
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第3章 叫びの新語・オノマトペの新語 | ||
言葉は不完全で不自由なもの。 伝えたい気持ちを表す適当な言葉が必ず存在するとは限らない。 そんな欲求不満が産みだしたのが、 「叫びの新語」や「オノマトペの新語」。 頁見本 | ||
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第4章 もじりの新語 | ||
ダジャレに対する世間の目は冷たい。 しかし、どんなに疎まれようとも、 ダジャレはしたたかに生きつづける。 この言葉を「もじる」知的な遊戯(!?)は、 世代の壁を越えて、口の端に上りつづける。 頁見本 | ||
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第5章 世相を映した新語 | ||
享楽のバブル時代から、 閉塞した現在へと時は移り、 「アッシー」「メッシー」から、 「アラフォー」「おひとり様」へと、 流行のありようも変わった。 いつの時代も「世相を映す」のが、 言葉という鏡――。 明日の言葉はどんな世相を映し出すことだろうか。 頁見本 その1(P132-133) 頁見本 その2(P138-139) | ||
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第6章 なぞらえた新語 | ||
何かにたとえて説明すると、 理解がしやすくなる。 予期せぬ相似点が浮かび上がることや、逆に、真意を曲解されることもある。 何かを何かに「なぞられる」ことは、 難しいが楽しい言語行為。 頁見本 | ||
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第7章 広がる新語 | ||
言葉は、増殖し、あふれて、 その中に人々を飲み込んでいく。 いまの、この瞬間も、 「広がり」つづける新語の海。 あふれる新語の暴力的な波の中を どのように泳ぎつづけていくべきか ――。 頁見本 | ||
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