社会疫学<上>

新刊

内容

健康の社会的決定要因に目を向けよ

イチロー・カワチ教授(ハーバード公衆衛生大学院)の人気講義“Society and Health”の指定教科書待望の邦訳!
「上流」にある健康の社会的決定要因に挑む! 健康格差、ソーシャル・キャピタル、行動介入、子どもの貧困、働き方改革、日本が直面する課題解決のヒントがここに。

目次

日本語版に寄せて
まえがき
序文
謝辞
著者一覧

第1章 社会疫学の歴史的枠組み―健康の社会的決定要因―
A Historical Framework for Social Epidemiology: Social Determinants of Population Health
リサ・F・バークマン、イチロー・カワチ
 
1 社会環境への曝露による直接の生理学的影響
2 社会疫学の歴史的背景
3 社会疫学における基本概念
4 ポピュレーションの観点
5 行動の社会的文脈および経済的文脈:リスクのリスク
6 マルチレベル分析の必要性
7 発達とライフコースの観点
8 疾病への抵抗性と感受性
9 結論

第2章 社会経済的状況と健康
Socioeconomic Status and Health
M・マリア・グリモール、マウリチオ・アヴェンダーニョ、イチロー・カワチ

1 社会格差研究の理論
2 実践的な社会疫学に向けた反事実的枠組み
3 教育と健康
4 収入と健康
5 今後の方向性
6 結論

第3章 差別と健康格差
Discrimination and Health Inequities
ナンシー・クリーガー

第4章 所得格差
Income Inequality
イチロー・カワチ、S・V・スブラマニアン

1 所得格差と集団の健康を結ぶ3つの仮説
2 所得格差仮説に対する批判と反証
3 相対順位仮説
4 結論

第5章 労働環境と健康
Working Conditions and Health
リサ・F・バークマン、イチロー・カワチ、T・テオレル

1 歴史的背景
2 6つの理論モデル
3 労働環境と社会経済的状況
4 結論

第6章 労働市場・雇用政策と健康
Labor Markets, Employment Policies, and Health
マウリチオ・アヴェンダーニョ、リサ・F・バークマン

1 人的資本論に基づく理論モデル
2 失業と健康
3 景気循環と健康
4 時代、場所、経済発展の違いによるエビデンスの違い
5 雇用の不安定性・不完全就業と健康
6 雇用保障政策と健康
7 結論

第7章 ソーシャルネットワーク疫学
Social Network Epidemiology
リサ・F・バークマン、アディティ・クリシュナ

1 理論的基盤
2 ソーシャルネットワークと健康をつなぐモデル
3 社会的統合、ソーシャルネットワーク、ソーシャルサポートの測定方法
4 ソーシャルネットワークと死亡、疾病罹患、認知機能、行動との関連
5 結論

第8章 ソーシャル・キャピタルと健康
Social Capital, Social Cohesion, and Health
イチロー・カワチ、リサ・F・バークマン

1 ソーシャル・キャピタルの定義
2 ソーシャル・キャピタルと健康を結ぶ経路に関する理論
3 ソーシャル・キャピタルの負の側面
4 結合型ソーシャル・キャピタルと橋渡し型ソーシャル・キャピタル
5 ソーシャル・キャピタルの測定
6 実証的エビデンス
7 ソーシャル・キャピタル研究における空間的スケール
8 職場のソーシャル・キャピタル
9 内生性と因果推論
10 ソーシャル・キャピタルへの介入
11 ソーシャル・キャピタルと社会政策
12 結論

索引
編者紹介・監訳者紹介・訳者紹介

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